睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

虫もヘビも目覚める春うらら

2019-02-26 08:00:00 | 身近にいる生き物

そういえば何かに腹をたてることが少なくなった。
Amazonに注文したステッカーのシートが3週間たっても
未着だけど、ふ~んと放っておいた。

いよいよ不便を感じて催促メールを入れたら
翌々日に航空便で届いた。
そんなもんよ。

ニュースを見ても不干渉で覇気がない自分。
怒髪天を突くような怒りの感情はどこいったのさ。
憤怒の河に石橋を叩くの呈には困ったもんだけど、
歳をとったら丸くなったと言われると腹が立つww

大昔のぼっとん便所の画像を探していた。
木のフタがしてあるまさにこれっていうのを見つけたんだが、
画像の持ち主は転載は固くNGと書いている。

ここでひょいと諦めるところがいつものおれじゃない。
メールを入れてお願いするとか、
なにがなんでもゲットする貪欲スタイルが薄れてる。

ま、いいか
これが口癖になるとうまくないね。

それでぼっとん便所の話しだが、
生家のトイレは座敷の奥の突き当りの廊下の右隅にある。
便所の扉についている木の取っ手を右側にスライドすると
ぎぃっと開く。

中に入ると左側の壁に朝顔便器がひとつあり、
その奥にもうひとつ同じような木の扉がある。
その扉を開けるといよいよぼっとん便所のおでましだ。

書きたいのはそこじゃなかった。
便所の手前に白い陶器の手洗いがあり、
古めかしいハンドル型の蛇口がついていた。

3月を目前にすると思いいだすことがある。
暖かい日差しのある朝、女の悲鳴で目が覚めた。
布団から抜け出して声のする方へ駆けて行く。

2階から降りてきた叔母が指を指した先には、
陶器の洗面台にとぐろを巻き鎌首を持ち上げている
青大将がいた。太くてデカい。
精力剤のパッケージに採用されそうなほど逞しい。

これには叔母と母ともに2パターン見ている。
ヘビに驚いて腰をぬかして助けを呼ぶ気弱な母、
あるときはホウキを振り回しヘビを打つ気丈な母。
まったく女ってやつは...マムシ酒をヘーキで飲む。

春になるとヘビは冬眠から覚めるということで、
まさに春うらら。

 

 



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