事故で助からないと思ってからはや4年。陽子線照射で運よく命を
繫いだ。役割を終えた満足感に浸った。しかし居候を預かる羽目に。
立ち直った。直後新たな癌が生まれた。社会の縁を自ら断った。
そんな頃から妻が旬の物を好んで食べたがった。今の季節は土佐煮だ。
筍が出るのを心待ちにした。熊本産の物があった。未だ地の物はない。
早速夕食用に炊いた。大しておいしい物ではない。
妻の気持ちが理解できるようになった。来年は命がないかもと思うと
味わってみたいと。漸く今になり理解できた。旬の物があれば調理する。
胃と十二指腸の癌は結果はまだ分からないがサンプリングがないので
経過観察だろう。交通事故後にペンネームを”拾得(じゅっとく)とした。
中国の寒山拾得からのパクリだが自由に社会を眺めたいとの思い。
生を諦めたがまだ役割があるという事かも。再び体を酷使する。歩く事に
精を出す。春になり革ジャンはやめる。上っ張りを変える。
t:160%;">素敵な生け花や切ない詩、曲などがいっぱい~♪こちらもどうぞ{/m