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妻との会話で思い出すこと

家内が私の先輩にとの会話で印象に残ることが一つあります。それはアリとキリギリ

スの童話の話です。家内がいなくなったら私は酒浸りになるだろうと心配している時

の話です。大先輩曰くそれは心配ないと。アリはキリギリスと違ってこれまで通りの

生き方でしかできない。せいぜいアリはさぼって居眠りするしかない。実際アリの

観察をしている研究者の方が報告していました。性格というものは変わらない。長い

間生活を共にしていると隠し切れない。必ず現れる。だから三十五年以上も共に暮ら

していてなかったなら以後もそれはないだろうという話をしていました。これには私

も納得しました。実際妻を先に見送ってからそんなことは一度もありません。只々

居眠りするていどです。アリの観察結果と同じです。安楽死が今話題になっています

が自死を考えることはありません。でも事実上役割が終わったら生きる意味意欲はな

い。遊びも趣味もない。それは苦痛でしかない。せいぜい居眠りする程度。これが

アリの宿命。今は姪に助けられているがこれもそろそろ終わる。種としての役割を終

えた者は消え去るのみ。ただいつになるかは自分に分からない。




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t:160%;">素敵な生け花や切ない詩、曲などがいっぱい~♪こちらもどうぞ{/m_
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