前項の続きです。2008年9月27日に受験し、11/18に返ってきたC.TESTの結果について分析します。
前項では各問の正答率をもとにした分析を行いましたが、本項では、第一部分~第6部分の各パートの平均正答率から平均正答数を算出し、自分の正解数と比較することにより、弱点分野を分析します。
筆記パートである「総合運用」は、このような構成になっており、合計90問出題され、100分間で解答します。
- 第一部分:詞語填空(10題)・・・文中の空欄に適切な単語を選ぶ問題。
- 第二部分:語序(20題)・・・語順を答える問題。2パターン(10問づつ)あり。
- 第三部分:閲読(30題)・・・6つの長文にそれぞれ5題。
- 第四部分:挑錯(10題)・・・30~40文字の長めの文の間違い探し。
- 第五部分:総合填空(10題)・・・HSKの総合填空と同じ形式。単語レベル。
- 第六部分:造句(10題)・・・文章中の空欄にフレーズを記述する。句レベル。
※第一~第四が4択の客観問題、第五と第六が漢字を記入する記述式です。
<総合運用:各パートの平均正答率からみた分析>
問題数(平均正答率⇒平均正答数) 私の正解数
第一部分:10問(74.1%) ⇒ 7.4問 ≒ 8問
第二部分:20問(68.0%) ⇒13.6問 ≒ 13問
第三部分:30問(59.5%) ⇒17.8問 ≒ 18問
第四部分:10問(54.5%) ⇒ 5.5問 > 4問
第五部分:10問(34.4%) ⇒ 3.4問 > 2問
第六部分:10問(26.1%) ⇒ 2.6問 > 0問
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合計 90問(55.9%) ⇒50.3問 45問
前項の分析で判明したとおり、今回の私の試験結果は受験全体の正解傾向に近い、いわば「モデル受験者」とでもいうことができます。なので、ある意味当然ですが、この分析でも、平均正答数と私の正解数がほぼ一致しています。
ただし、合計の平均正答数に比べて5問ほど正解数が少ないため、やはり弱点分野が見えてきます。
第一~第三部分はほぼ平均正答数と同じですが、第四~第六部分で平均正答数を下回っているのがわかります。
第四部分は文章の間違い探し。たとえばこのような問題です。間違いを含んでいるのは(A)~(D)のどの部分でしょうか?(制限時間:1分)
※これは、10問中最も正解率が高い(72.1%)問題です。
2007年末(A),在国展局第次会议上(B),劳吴从这个位置上退下了来(C),但仍被推举为名誉主席(D)。
私はこの問題を「D」として間違えたのですが、よーく見ると、(C)の「退下了来」の部分がおかしいのがわかりました。(正解は「退下来了」(ですよね?))
他にも、よく見ればわかる問題をあと2問落していました。
前項の(おまけ)で紹介した第五部分の問題も、時間をじっくりかければ、4問は無理でも、3問はいけました。
第3部分の閲読30問に総解答時間100分中、半分の50分の時間をかけたため、第四~第六部分に時間をかけられなかったのが、平均正答数に達しなかった直接的な原因です。
しかし、「時間が足りなくて問題が解けなかった」というのは、まさしく実力不足そのものなわけです。真の問題はここです。
次項に続く
(おまけ)
※面白いことに、第一部分→第六部分にかけて、次第に平均正答率が下がっていっています。効率よく点をとるためには、前半部分に比重を置いた方がよさそうですね。単なる試験テクニックの問題ですが。
⇒と書いていて思ったのですが、「多くの受験者が、私と同様に後半で時間が足りなくなって点数が伸びなかっただけであり、実は本当の難易度はパート毎の平均正答率どおりではない」、という可能性もあります。
前項の(おまけ)の解答
A:最(98.4%)
※これは易しかったと思います。
A:话筒(29.5%) B:电流(37.7%) C:筒(49.2%) D:声音(18.9%) E:就(18.9%)
※A~Dは、文章中に正解が隠されて(というより表示されて(?))います。
Eの正解率が低いのは、「才」とした方が多かったのでしょうね。
「能」の直前にくる副詞として、まっ先に思いつくのが「才」「就」ではないかと思いますが、私にはこの文章で、なぜ「才」がNGで「就」がOKなのか説明できません・・・。(「才」でも文意はとおりそうな気がします。)