頑固じじーと私

昭和の頑固じじー（実父です）、何度かの大病で体重が40kgほどになってしまいました。

筋肉がすっかり落ちてしまって、棒のようになってしまった腕と足。

以前のようには力が入りません。

 

この前は、目まいがすると言っていたのに

庭に水やりに出ていき、ふらふらっと倒れて、

顔、腕と足にも傷と大痣を作って大変でした。

 

もう危ないからやらないで！と言っても、

動かないと動けなくなるんだ！と言って、

すごい形相で私を睨みます。

 

本人はできなくなることが不安で悔しくて動くのでしょう、、、

でも案の定、怪我をしたり、何かしでかすのです。

 

耳が遠いので、ちょっと私が何か大きな声で言おうものなら、

私の表情が何か文句言っているように見えるのか、

お前が言っていることは聞こえない！と怒鳴ります。

怒鳴りたいのは、こっちだよと思うのですが、

ぐっと我慢です。

 

面倒なのは、外で動けなくなってきた分、キッチンで何かをしようとします。

昭和の頑固おやじですが、昔から簡単なものは作れる男です。

果物を剝くのも私より上手です。

しかし年とともに、手の力も衰えているのか、お皿を良く割ります。

 

その度に片づけるのは私なのですが、

皿が重いのが悪い、軽いやつに買い替えろ！とのたまうのです。

 

もう！余計なことしないでよと思うのですが、

できることをやってもらうようにしないと、

ストレスが溜まってしまうので、

黙って見守っています。

 

でもキッチンの台ふきんで、お鍋の中まで拭いていたり、

テフロンのフライパンをタワシでゴシゴシ洗われたり、

ンモーーーーーっと思っても、それを注意すると、

すんごい大声で怒鳴って怒るので、

好きにさせています。

 

頑固じじーなりに、まだ家の中で俺は役立つことができるのだと

思ってやっているのです。

 

昔から、ディサービスなんて、俺は絶対に嫌だ！と言っているので、

もっと体が動かくなってきても、拒否すると思われます。

 

昼間は１階で生活していますが、

夜は寝室のある２階へ階段であがります。

よいしょ、よいしょと後ろから小さくなってしまった背中を私が押しながら、

二階にあがり、ベッドに横になってから、

”今日も一日生きられた、、、、ありがとう”と言うのがお決まりです。

 

この一言で、昼間の私のムキーっ！は、削除することにしています（笑）

 

頑固じじーとの同居あるある、、、。

笑えることもムカつくことも沢山ありますが、

今のところ、父も母も体調が安定しているので、

この穏やかな日々が一日も長く続くようにと思いながら、

生活している毎日です。

おしまい

P.S. 作文風の文体にしてみました♪