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地名アラカルト

各地の難読地名や珍しい地名についての由来やエピソードなどについて調べてみたいと思います。

岡山県の難読小学校名 いくつ読めますか ①

2019年01月26日 12時44分47秒 | Weblog
①岡山県岡山市立御南小学校  北区今保(いまぼう)
②岡山市立馬屋上小学校 北区富吉
③岡山市立馬屋下小学校 北区松尾
④岡山市立財田小学校 中区長岡
⑤岡山市立御休小学校 東区西祖(せいそ)
⑥岡山市立角山小学校 東区才崎
⑦岡山市立芥子山小学校  東区西大寺松崎
⑧岡山市立古都小学校 東区古都宿(こずしゅく)
⑨岡山市立政田小学校 東区政津(まさつ)
⑩岡山市立雄神小学校  東区富崎

読みなど

① みなん 校名の由来は不明。小字名か。
② まやかみ 明治22年6月,津高郡富吉・日応寺など4村が合併し馬屋上村成立(~昭和30)。村名は大化改新後定められた山陽道高月駅(うまや)に因む。村名は消滅したが,小学校のほか幼稚園名にその名を残す。
③ まやしも 明治22年6月,津高郡松尾・大窪など6村が合併し馬屋下村成立(~昭和30)。同上参照。同校は馬屋上小と直線距離で約6キロ弱離れている。
④ さいでん 明治22年6月,上道郡長岡・四御神(しのごぜ)など8村が合併し財田村成立(~昭和25町制~29)。村名の由来は不明。財は呉音。
⑤ みやす 明治22年6月,上道郡西祖・一日市(ひといち)など7村が合併し御休村成立(~昭和28年)。村名は明治天皇が巡幸の際,一日市でご休息されたことに由来するという。なお,一日市は吉井川右岸に位置し,中世この地の河原で一の日に市が立ったことに由来するという。旧村名は町名として存続しているが,御休の地名は消滅した。
⑥ つのやま 明治22年6月,才崎,竹原(たけわら),百枝月(ももえづき),内ケ原(うちがはら)の4村が合併し角山村成立(~昭和28年)。村名は内ケ原東北方に横たわる角山に由来するという。角山とは大日幡山(おおひばたやま,156m)のことか。
⑦ けしごやま 校名は北東にある「備前富士」の名で呼ばれている芥子山(233m)から。山頂からは岡山平野や児島湾,百間川などが一望できる。芥は呉音。
⑧ こづ 明治22年6月,上道郡宿,宍甘(しじかい),藤井,鉄(くろがね),南方(みなみかた)の5村が合併し古都村成立(~昭和28)。村名は古代の居都郷に因むという。
⑨ まさだ 明治18年,現校名に改称。校名はこの地方の干拓に貢献した藩主池田光政(1609~82)の政と完成した田畑の田の合成と思われる。
⑩ おがみ 明治22年6月,富崎・西隆寺(さいりゅうじ)など5村が合併し雄神村成立(~昭和30年)。村名の由来は不明だが,すぐ近くを流れる吉井川と関係あるのではないか。



島根県の難読小学校名 いくつ読めますか ⑥

2019年01月25日 10時58分12秒 | Weblog
①飯石郡飯南町立来島小学校 野萱(のがや)
②邑智郡美郷町立邑智小学校 粕渕
③邑智郡邑南町立日貫小学校 日貫
④邑智郡邑南町立口羽小学校 下口羽
⑤鹿足郡津和野町立日原小学校 日原
⑥鹿足郡津和野町立 左鐙小学校 左鐙   
⑦隠岐郡知夫村立知夫小学校  知夫         
⑧隠岐郡隠岐の島町立有木小学校 有木
⑨隠岐郡隠岐の島町立中条小学校 原田
⑩隠岐郡隠岐の島町立都万小学校 都万 
  
読みなど

① きじま 明治22年4月,上来島・下来島・野萱など5村が合併し来島村成立(~昭和32)。『和名抄』に来島郷とみえる。伎自麻都美命がいたことに由来し神亀(じんき)3年(726)来島に改めたという。
② おおち 昭和30年2月,邑智郡粕淵・吾郷など5村が合併し邑智町成立。町名は邑智郡への表玄関に位置することによるが,郡名は江の川中流域の盆地性山間より凹状の意であるという(『日本地名基礎辞典』)。
③ ひぬい 明治22年4月,邑智郡日貫村が単独村制施行(~昭和30)。室町期からみえる地名。出雲大社造営の際,当地から小さな貫(ぬき,柱と柱を横に貫く用材)を貢納したことから,のちに非貫・日貫と改めたという(『角川・島根』)。
④ くちば 明治22年4月,邑智郡下口羽・下口羽・上田の3村が合併し口羽村成立(~昭和32)。村名は出羽(いずわ)川の下流の口にあることから。*羽は一羽(いちわ)・三鳥(さんば)・六羽(ろっぱ)のように,前にくる音によって読み方が変わる。
⑤ にちはら 明治22年4月,鹿足郡日原・左鐙など5村と滝元村の一部が合併し日原村成立。村名は当地が小高い丘で日が良く当たるからとも,総鎮守大元社が日池ヶ原にあることから,その転訛によるともいわれる。
⑥ さぶみ 地名は天下大神が吉賀川上流に向かいの道の有無を問い左の鐙(あぶみ)をたたかれた故事によるとも,安徳天皇を奉じた平家の落人が路傍の胡瓜垣に左の鐙を引っきかけて落馬したという伝承に因むともいう。
⑦ ちぶ 明治37年4月,知夫郡知夫村が単独村制施行。知夫里島が知夫の村域。本土に最も近く,隠岐との往来の重要な港であったことから,道の神の道触神(みちふりのかみ)が祀られたことに因むという。
⑧ あらき かつて荒木とも書いた。江戸期~明治37年の村名。有木を「あらき」と読む地名は他にないようである。
⑨ なかすじ 明治37年4月,周吉郡原田・上西など6村が合併し中条村成立。村名の由来は,島後の中央に位置し,原田からどの方向にも道筋が通じていることによるという。
⑩ つま 明治37年4月,穏地郡都万・津戸など4村と南方村の一部及び周吉郡蛸木村が合併し都万村成立(~平成16)。村名は天健金草(あめたけかなや)神社の祭神・抓津姫命(ツマツヒメノミコト)に因むという。

島根県の難読小学校名 いくつ読めますか ⑤

2019年01月23日 21時38分43秒 | Weblog
①江津市立渡津小学校 渡津町
②雲南市立掛合小学校 掛合町掛合
③雲南市立木次小学校木次町木次
④雲南市立西日登小学校 木次町西日登
⑤雲南市立海潮小学校 大東町北村      
⑥雲南市立三刀屋小学校 三刀屋町給下
⑦仁多郡奥出雲町立亀嵩小学校 亀嵩
⑧仁多郡奥出雲町立三沢小学校 三沢
⑨仁多郡奥出雲町立三成小学校 三成      
⑩仁多郡奥出雲町立鳥上小学校 大呂(おおろ)
 
読みなど

① わたづ 明治22年4月,那賀郡渡津村が単独村制施行(~昭和15)。村名は江(ごう)の川が日本海に入る右岸に位置し,船着き場(=津)であったことに因む。
② かけや 平成20年開校。明治22年4月,飯石(いいし)郡掛合村と懸合村が合併し掛合村成立(~昭和26町制)。村名は『出雲国風土記』にみえる掛合宮内に因む。
③ きすき 明治6年創立。明治22年4月,大原郡木次村と斐伊(ひい)村が合併し木次村成立(~昭和26町制)。村名は来次神社に由来。大国主命の神話に由来するともいう。「次」の「す」で始まる語彙に歴史用語の次官(すけ,律令制官職の四等官の第2 位の官)がある。
④ にしひのぼり 明治7年創立。明治22年4月,西日登・東日登・寺領・宇谷の4村が合併し日登村成立(~昭和30)。村名は南北朝名にみえる日登郷に因む。高台に位置し日が昇るのが早い土地の意か(『難読・丹羽』)。
⑤ うしお 昭和31年,現校名に改称。明治22年大原郡北・塩田など10村が合併して海潮村成立(~昭和31)。村名はかつてこの地まで海水が逆流した来たという神話に因むのか。
⑥ みとや 明治13年,現校名に改称。明治22年4月,飯石郡三刀屋町・三刀屋村・下熊谷村が合併し三刀屋村成立(~昭和3町制~平成16)。『出雲国風土記』にみえる飯石郡三屋郷(みとやのさと)の故地。承久の変(1221)後,諏訪部(三刀屋氏)の居住地となる。
⑦ かめだけ 明治22年仁多郡亀嵩町と亀嵩など3村が合併し亀嵩村成立(~昭和30)。村名は「神嶽」「神岳」の意に因むともいう。松本清張の映画『砂の器』の舞台となり一躍有名になった。雲州そろばんの発祥の地。
⑧ みざわ 明治7年創設。明治22年4月,仁多郡三沢町と三沢など3村が合併し三沢村成立(~昭和30)。村名は『出雲国風土記』にみえる仁多郡郡三沢郷に因み,「水沢」の意ともいう。域内を三沢川が流れる。
⑨ みなり 明治22年4月,三成町と三成など3村が合併し三成村成立(~昭和16町制~30)。この地は三沢川・斐伊川・大馬木(おおまき)川の合流点で,水音(ミ)の瀬音が高い(ナリ)の意ともいう。
⑩ とりがみ 明治22年4月,仁多郡大呂村と竹崎村が合併し鳥上村成立(~昭和32)。村名は記紀神話に登場する船通(せんつう)山1142m(鳥髪峰<とりかみのみね>)に因むか。


島根県の難読小学校名 いくつ読めますか ④

2019年01月22日 21時57分48秒 | Weblog
①大田市立久屋小学校 久利町久利        
②大田市立長久小学校 長久町長久
③大田市立温泉津小学校 温泉津町福光    
④大田市立北三瓶小学校 三瓶町多根(たね)
⑤安来市立母里小学校 伯太(はくた)町西母里
⑥安来市立飯梨小学校 植田町     
⑦安来市立社日小学校 宮内町     
⑧安来市立十神小学校 安来町 
⑨安来市立能義小学校 飯生(いなり)町  
⑩江津(ごうつ)市立高角小学校 嘉久志町

読みなど

① くや 校名は小字名か。
② ながひさ 明治 6年創立。22年4月,安濃郡長久・稲用など4村が合併し長久村成立(~昭和29)。
③ ゆのつ 明治22年4月,邇摩郡温泉津村が単独村制施行(~36町制~平成17)。『和名抄』に石見国邇摩郡温泉郷とみえる。温泉郷を分けて,船が出入りする地を温泉津,家が並ぶ地を湯里(ゆざと)と呼ぶようになつたという。当地は北前船の寄港地として栄えた。
校名も読みも3字。
④ きたさんべ 昭和33年開校。活火山の三瓶山(1126m)に因む。なお,愛媛県西予市三瓶町は「みかめ」と読む。
⑤ もり 明治7年開校。明治22年4月,能義(のぎ)郡母里町・西母里村・東母里村が合併し母里村成立(~昭和27)。『出雲国風土記』に意宇郡母里郷とみえる。母里は「杜(もり)」の意で,神の住む森,神社の森をいう(『難読・吉田』)。
⑥ いいなし 明治21年現校名に改称。明治22年4月,能義郡植田・石原など8村が合併し飯梨村成立(~昭和29)。村名は,安来市西方で中海(なかうみ)に注ぐ飯梨川(長さ36km)に因む。
⑦ しゃにち 近くにある産土神(生まれた土地の守護神)を祀る日に因むと思われる。すぐ近くに東社日町がある。安来節の一節に「安来千軒 名の出たところ 社日桜に 十神山」がある。
⑧ とかみ 明治6年開校。校名は十神山(93m)に因む。『出雲国風土記』に研神(とがみ)山とみえ,十柱の神々を祀ったことに由来するといわれている。安来節の中に「安来千軒 名の出たところ 社日桜に 十神山」「安来安来と 駅呼ぶ声に 見れば間近に 十神山」などがある。
⑨ のぎ 明治22年4月,能義郡能義・飯生など8村が合併し能義村成立(~昭和26)。『出雲国風土記』に野城馬駅とみえ,この転訛ではないかともいう。
⑩ たかつの 昭和46年開校。市のほぼ中心に位置する高角山(470m)に因む。山上には,柿本人麻呂と依羅娘子(よさみのおとめ)との惜別の情をうたった歌碑がある。 

島根県の難読小学校名 いくつ読めますか ③

2019年01月21日 22時12分44秒 | Weblog
①浜田市立周布小学校  周布町イ 
②浜田市立弥栄小学校  弥栄町長安本郷 
③出雲市立塩冶小学校  塩冶町
④出雲市立神戸川小学校 下古志町
⑤出雲市立四絡小学校  大塚町   
⑥出雲市立遙堪小学校  大社町遙堪
⑦出雲市立 稗原小学校  稗原町
⑧益田市立匹見小学校  匹見町匹見
⑨益田市立都茂小学校  美都(みと)町都茂        
⑩大田市立五十猛小学校 五十猛町
 
読みなど

① すふ 明治6年創立。明治22年4月,那賀郡周布・日脚(ひなし)など4村と穂出(ほので)村の一部が合併し周布村成立。村名はこの地で大国主命の子の和加布都主命(ワカフツヌシノミコト)が狩りに出た際,幔幕を張り渡したことに因むという。*同字の愛媛県西条市周布は「しゅうふ」と読む。
② やさか 平成14年開校。昭和31年8月,那賀郡杵束(きつか)村と安城(やすぎ)村が合併し弥栄村成立(~平成17)。村名は将来の発展を祈念して命名された。
③ えんや 明治 7年開校。明治22年4月,神門郡下塩冶・上塩冶・天神の3村が合併し塩冶村成立(~昭和16)。村名は古代・中世の塩冶郷に因む。
④ かんどがわ 昭和43年開校。校名は日本海に流入する神戸川(82.4㎞)に因む。
⑤ よつがね 明治25年四纒村尋常小と改称。明治22年4月,神門(かんど)郡小山・大塚など4村が合併し四纒村成立(~昭和16)。昭和16年現校名に変更。
⑥ ようかん 明治22年4月,神門郡遙堪・入南(にゅうなん)など4村が合併し遙堪村成立(~昭和26)。「出雲大社」の東に,斐伊(ひい)川が注ぐ菱根池という大池があり,「遥かに水を湛(たた)える」が変化して「遙堪」になったといわれている。
⑦ ひえばら 明治22年4月,神門郡稗原・野尻・宇那手の3村が合併し稗原村成立(~昭和30)。村名は稗の生えた開拓地に因むともいう。
⑧ ひきみ 明治22年4月,美濃郡匹見村と紙祖村が合併し匹見上(かみ)村成立→昭和30年2月,匹見上・匹見下・道川の3村が合併し匹見村成立(~31町制~平成16)。村名は匹見川に因むとも檜木見に由来するともいわれる。
⑨ つも 明治22年4月,美濃郡都茂・山本など4村が合併し都茂村成立(~昭和29)。村名は『和名抄』にみえる石見国美濃部都茂郷に因む。
⑩ いそたけ 明治22年4月,邇摩(にま)郡磯竹村が漢字名を変更し五十猛村成立(~昭和31)。村名は五十猛命(イソタケルノミコト)が当地の韓浦(かんのうら)に上陸したことに因むという。

島根県の難読小学校名 いくつ読めますか ②

2019年01月21日 22時06分18秒 | Weblog
①松江市立大庭小学校 大庭町 
②松江市立雑賀小学校 雑賀町
③松江市立竹矢小学校 八幡町
④松江市立法吉小学校 比津町   
⑤松江市立母衣小学校 北田町     
⑥松江市立八束小学校  八束町波入      
⑦松江市立美保関小学校 美保関町下宇部尾(しもうべお)   
⑧浜田市立雲城小学校 金城(かなぎ)町下来原(しもくるばら)
⑨浜田市立石見小学校 黒川町
⑩浜田市立三階小学校 竹迫町     

読みなど

① おおば 明治22年4月,意宇郡大庭・佐草など5村が合併し大庭村成立(~昭和26)。村名は当地に鎮座する神魂(かもす)神社の広い神域を神庭(おおば)と称したことに由来するという(『角川・島根』)。
② さいか 江戸期,城下に足軽組鉄砲衆の居住地があり,紀伊の雑賀党に因んだ地名という。
③ ちくや 明治22年4月,意宇郡竹矢・八幡など4村が合併し竹矢村成立(~昭和25)。村名は,意宇川流域に繁茂した竹叢に由来するともいう。
④ ほっき 明治22年4月,島根郡法吉・春日など5村と奥谷・末次2村の一部が合併し法吉村設立(~昭和23)。村名は『出雲国風土記』にみえる延喜式内社の法吉神社に因む。
⑤ ほろ 江戸期からみえる地名。出陣の際,馬上で母衣(戦場で矢を防ぐために鎧の上に背負う布)を付ける身分の武士が居住した地であったことに因むという。校名も読みも2字。
⑥ やつか 昭和4年1月,八束郡波入村と二子村が合併し八束村成立(~45町制~平成17)。村名は郡名によるが,郡名は『出雲国風土記』にみえる国引きの神の八束水臣津野命(ヤツカミズオミツノノミコト)に因むという。
⑦ みほのせき 明治22年4月,島根郡美保関と雲津浦が合併し美保関村成立。村名は『和名抄』にみえる美保郷の故地で,祭神・三穂津姫命(ミホツヒメノミコト)を祀る式内美保神社に因む。
⑧ くもぎ 明治22年4月,下来原・上来原・七条の3村が合併し雲城村成立(~昭和31)。村名は雲城山(667m)に因む。
⑨ いわみ 明治22年4月,那賀郡長沢村と黒川など4村の一部が合併し石見村成立(~昭和15)。村名は平安期にみえる石見郷に因み,当地が石見国の中央部に位置することによるという。
⑩ みはし 平成4年開校。明治22年4月,那賀郡長見村と細谷村の一部が合併し三階村成立。村名は村内の最高峰三階山(379m)に因む。

島根県の難読小学校名 いくつ読めますか ①

2019年01月19日 21時10分41秒 | Weblog
①島根県松江市立恵曇小学校 鹿島町手結(たゆ)   
②松江市立佐太小学校  鹿島町佐陀(さだ)本郷    
③松江市立来待小学校  宍道町上来待
④松江市立宍道小学校   宍道町宍道
⑤松江市立大谷小学校  玉湯町大谷
⑥松江市立出雲郷小学校 東出雲町出雲郷    
⑦松江市立揖屋小学校 東出雲町揖屋      
⑧松江市立秋鹿小学校 岡本町          
⑨松江市立朝酌小学校 朝酌町       
⑩松江市立忌部小学校  東忌部町

読みなど

① えとも 明治22年4月,秋鹿郡江角浦・手結浦・古浦・片句浦が合併し恵曇村成立(~昭和22町制~31)。村名は『出雲国風土記』(713)にみえる秋鹿郡の郷名に因む。
② さだ 明治22年4月,秋鹿郡佐陀本郷・佐陀宮内・武代の3村が合併し佐太村成立(~昭和31)。村名は佐陀宮内にある佐太神社に因む。
③ きまち 明治26年7月,意宇郡来海村が来待村に名称(表記)変更(~昭和30)。村名は,大国主命(オオクニノミコト)がイノシシ狩りに出た時,イノシシが来るのを待っていたことに因むとも,須勢理毘売命(スセリビメノミコト)が夫の大国主命を当地で待っていたことに因むともいわれている。
④ しんじ 明治22年4月,意宇郡宍道町と宍道など4村が合併し宍道村成立(~昭和2町制~平成17)。村名は猪路(いしじ)の意で,大国主命(オオクニノミコト)がイノシシを追った故事に因むという。
⑤ おおだに 明治20年現校名に改称。「おおたに」「おおや」ではない。当地が玉湯川上流の谷部に当たることからか。
⑥ あだかえ 明治22年4月,意宇郡出雲郷村と春日村が合併し出雲郷村成立(~昭和29)。村名は,鎌倉期からみえる郷名に因む。「アダカ(植物名)エ(江)」でアダカの群生する入江の意であろうという(『難読・吉田』)。
⑦ いや 明治22年4月,意宇郡揖屋村が単独村制施行(~昭和10町制~昭和29)。村名は鎌倉期にみえる荘園名に由来。
⑧ あいか 明治22年4月,秋鹿郡秋鹿町と秋鹿など3村が合併し秋鹿村成立(~昭和35)。村名は秋鹿姫社に因むという。「あきか」の転訛とみられる。小学校のすぐ近くに秋鹿町の町名あり。秋鹿の姓あり。
⑨ あさく 『出雲国風土記』(733)にみえる朝酌郷に因むという。朝酌の由来は不明。
⑩ いんべ 明治22年4月,意宇郡東忌部村と西忌部村が合併し忌部村成立(~昭和26)。忌部は斉部の意があり,当地は朝廷の祭祀に関する必要な物資を貢納する部民の居住地であったことに因むかもしれない。

鳥取県の難読小学校名 いくつ読めますか ④

2019年01月18日 21時34分35秒 | Weblog
①鳥取県東伯郡湯梨浜町立羽合小学校 はわい長瀬
②東伯郡琴浦町立船上小学校  佐崎
③東伯郡琴浦町立八橋小学校 八橋       
④西伯郡日吉津村立日吉津小学校 日吉津   
⑤西伯郡大山町立大山小学校  佐摩(さま)
⑥西伯郡南部町立会見小学校 宮前
⑦西伯郡南部町立西伯小学校  法勝寺
⑧西伯郡伯耆町立八郷小学校 真野(まの)     
⑨日野町立根雨小学校 野田     
⑩日野郡江府町立江府小学校 小江尾(こえび)

読みなど

① はわい 昭和28年4月,長瀬・浅津など4村が合併し羽合町成立(~平成16)。
町名は,近世の「羽合郷」に因むとも,中世の松尾社領東郷庄故地を中心に,羽を合わせるように合併したことによるともいう。
② ふなのえ 校名は伯耆三嶺 (大山,三徳山<みとくさん>)の一つ船上山に因む。後醍醐天皇が隠岐から脱出し,再起を期し立てこもった山で,国の史跡の「船上山行宮跡(あんじょうあと)」がある。山岳仏教による修験道の山として知られた。通常は「せんじょうざん」と呼ばれる。
③ やばせ 藩政村。明治6年創立。明治22年10月,八橋郡八橋・笠見など6村が合併し八橋村成立(~32町制~昭和29)。村名は『和名抄』にみえる八橋郷に因む。「橋」を「ばせ」と読む地名に熊本県宇城市松橋町(まつばせまち)がある。
④ ひえづ 明治22年10月,日吉津・今吉・富吉の3村が合併し日吉津村成立。村名はヒエの生えている海岸に由来するとも,日野川の河口の江津の意かともいう。校名も読みも3字。
⑤ だいせん 明治22年10月,汗入(あせり)郡大山・佐摩など10村が合併し大山村成立(~昭和30大山町と合併)。村名は中国地方の最高峰・大山(1729m)に因む。大も山も呉音。
⑥ あいみ 昭和30年4月,西伯郡賀野村と手間村が合併し会見町成立。町名は『三代実録』(861)にみえる伯耆(ほうき)国会見郡に因むか。
⑦ さいはく 昭和30年3月,西伯郡法勝寺・天津など5村が合併し西伯町成立。町名は郡名による。郡名は『和名抄』にみえる伯耆郡汗入(あせり)と会見両郡が合併し国の西半地域を占めたことに由来するという。
⑧ やごう 明治45年1月,日野郡日吉村と吉寿(よしず)村が合併し八郷村成立。村名の由来は不明。明治45年1月,日野郡日吉村(明治22年10月,5村合併)と吉寿(よしず,同前)村が合併し八郷村成立。村名の由来は不明。
⑨ ねう 明治22年10月,日野郡根雨宿・板井原宿と金持・高尾など4村が合併し根雨村成立。村名には,干ばつ時に雨乞いの結果,雨が降り,枯れかかっていた植物の根がうるおったことに因むという伝承がある。
⑩ こうふ 昭和26年6月,日野郡江尾町・米沢村・神奈川村が合併し江府町成立。町名は江尾の江に因み地形に由来する水(江)の集まる中心(府)を意味して命名されたという(『角川・鳥取』)。


鳥取県の難読小学校名 いくつ読めますか ③

2019年01月16日 18時58分44秒 | Weblog
①鳥取県倉吉市立灘手小学校  尾原(おわら)
②倉吉市立小学校 国分寺
③境港市立上道小学校 上道町
④境港市立余子小学校 竹内町
⑤境港市立外江小学校  外江町        
⑥若桜町立若桜学園若桜小学校 浅井
⑦智頭町立智頭小学校 智頭     
⑧八頭町立郡家西小学校 郡家
⑨八頭町立丹比小学校 北山
⑩八頭町立小学校 見槻中(みづきなか)    
 
読みなど

① なだて 明治22年10月,久米郡尾原・寺谷(てらだに)など9村が合併し灘手村成立(~昭和30)。村名は灘手神社に因む。
② やしろ この地は,かつては『和名抄』にみえる久米郡八代郷。社は八代の異字か。
③ あがりみち 明治22年10月,会見郡上道村が単独村制施行(~昭和29)。村名は,当地が境港で下船した人々の南進路(上方)の出発地点(進路)に当たっていたことに因むという。
④ あまりこ 明治22年12月,会見郡下浜村が余子村と名称変更(~昭和29)。村名は,古くから産土神・余子神社に因む。
⑤ とのえ 明治22年10月,会見郡外江村が単独村制施行(~昭和22町制~29)。村名は『出雲風土記』にみえる戸江剗(とえのせき)の対岸にあたるため,古くから「とのえ」と呼ばれていたことに因む(『角川・鳥取』)。
⑥ わかさ 明治22年10月,八東郡若桜宿・三倉村・高野村が合併し若桜村成立(~42町制)。村名は,後醍醐天皇(在位1318~1339)が当地に来られた際,若木の桜をご覧になったという故事に因むとも,履中天皇(在位は5世紀前半ごろ)の時に当地を領した若桜部ノ造の姓氏に因むともいう
⑦ ちづ 明治22年10月,智頭郡智頭・南方(みなみがた)・市瀬の3村が合併し智頭村成立(~大正3町制)。村名の由来には,チは「道」,ズ(ヅ)は「頭」の意で,都から因幡の国府へ入る最初の道とする説やツツ状の地形説などがある。なお,JR因美線・智頭急行の駅名は,町名の「ちづ」ではなく,「ちず」である。
⑧ こおげにし 昭和26年4月,八頭郡賀茂村が単独町制施行し郡家町に名称変更(~平成17)。町名は,古代に郡司の館跡があったことに由来するというが,異説がある。
⑨ たんぴ 明治38年3月,八頭郡登米村と逢郷村が合併し丹比村成立(~昭和34)。村名の由来は未詳だが,古代の豪族多治比氏に因むのかもかもしれない。
⑩ はやぶさ 明治22年10月,見槻中・家村など7村が合併し隼村成立。村名は見槻中にある隼神社に因む。武内宿禰(たけのうちのすくね)の居住跡との伝承がある。同神社は京都隼神社と関係があるのではないかという。
 

鳥取県の難読小学校名 いくつ読めますか ②

2019年01月15日 20時13分06秒 | Weblog
①鳥取県米子市立車尾小学校  車尾2丁目      
②米子市立五千石小学校  諏訪  
③米子市立成実小学校  奈喜良(なぎら)        
④米子市立伯仙小学校  尾高     
⑤米子市立福生東小学校 皆生(かいけ)5丁目
⑥米子市立福米西小学校  西福原8丁目
⑦米子市立箕蚊屋小学校 下新印(しもしい)
⑧倉吉市立上灘小学校 上灘町
⑨倉吉市立上小鴨小学校 福山
⑩倉吉市立高城小学校 上福田

読みなど

① くずも 藩政村。明治6年開校。明治22年10月,会見郡車尾・観音寺・中島の3村が合併し車尾村成立(~昭和11)。村名は後醍醐天皇が隠岐への配流の途中,当村で車を止めたという伝承に由来するともいう。
② ごせんごく 明治22年10月,会見郡諏訪・八幡・福一の3村が合併し五千石村成立。村名は藩政時代の石高に因むのか。   
③ なるみ 明治22年10月,会見郡奈喜良・石井など13村が合併し成実村成立(~昭和29)。村名は実りある村に成長することを願って命名されたものと思われる。
④ はくせん 昭和32年1月,西伯郡県村と大高村が合併し伯仙町成立(~昭和43)。町名は,西伯の伯と仙(大山に関連)の合成地名か。
⑤ ふくいけひがし 明治22年10月,会見郡福原村と皆生村が合併し福生村成立(~昭和13)。村名は旧村から1字ずつとった合成地名か。
⑥ ふくよねにし 明治22年10月,会見郡西福原・東福原・米原村が合併し福米村成立(~昭和13)。村名は旧村から1字ずつとった合成地名か。
⑦ みのかや 校名の由来は不明。広域地域名か。
⑧ うわなだ 明治22年10月,久米郡下田中・円谷など5村が合併し上灘村成立(~昭和4)。村名の由来は不明。
⑨ かみおがも 明治22年10月,久米郡小鴨・中河原など12村が合併し小鴨村成立(~昭和26)。村名は地内を流れる小鴨川に因む。
⑩ たかしろ 大正6年12月,東伯郡西志・東志・福米の3村が合併し高城村成立(~昭和28)。村名は高城山(214m)に因む。15世紀初頭,山上に高城城があり,この地帯を治めていたという。