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クラシックの日々~“第5幕”物語

クラシック音楽専門ビデオ撮影会社≪スタジオACT5≫で繰り広げられる日々のお話。

コバケンGP。

2006年07月23日 10時37分16秒 | 撮影日記
昨日は、EフィルコバケンGPに行ってきました。
本番前日にホールでGPができるオケなので、時間をかけてセッティングもできました。
オケの皆さんのご協力で、ステージ上のコバケンカメラもいい位置に設置でき、
益々やる気がわいてきました。

リハは、ものすごく楽しかった。
マーラーの書きたかった物語やお話しを、言葉のようにスコアから読み取り、
それを音楽に表現しようとしているマエストロ。
必死でくらいついて音にしよう、表現しようとするオーケストラ。

マーラー4時間の練習はあっという間に過ぎていきました。
スコアの読み込み方とか、とても勉強になりました。
音楽ってこんなにおもしろいのか、とあらためて感じました。
昨日のリハをみていて、本当に音楽をやりたくなった。。

これだから音楽はやめられない。


これから本番に行ってきます!
ものすごい演奏会になりそうです。
集中して音楽が求めている映像を残したいと思います。

いってきます。




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さぁ、やるぞ!!

2006年07月20日 21時59分44秒 | 撮影日記
ここのところナカナカ文章を書ける状態ではなく、ずいぶんブログをおこたってしまいました。。

今日でなんとか撮影に関する気になっていた事柄もひと段落し、
落ち着いて仕事に励めます! 



昨日は雨の中、月末に撮影するホールへ、カメラ位置の下見に行ってきました。
初めて撮影するホールで、加えてセッティングに時間もない状況になるので、
特別に見学に伺いました。
ずっと事務所にこもって、頭を悩ませたり考えこんだりしていて、
外に出て、電車に乗って、そのホールに行くまで、いろんなことが気になって
胃が重い状態だったのだけれど
いざ、ホールに入って、ホールのスタッフの方と話をしたり、客席や舞台上をウロウロして
どこから撮るのがいいかなぁ・・・と考えていたら、すっかりご機嫌になりました。
なんのプレッシャーもなくステージに立てることはまずないので、
こんなに気楽にホールに行けて、少し気分もかわりました。


7月末まで気が抜けない日々が続きますが、
出来ることを懸命にやっていくことしか僕の進む道はありません。
あらためて気を引き締め仕事をしてゆく所存でございます。




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『コバケン・モード』です。

2006年07月13日 23時08分14秒 | 撮影日記
敏腕マネージャー(おに) Tさんの内部情報により、
「マーラー・コバケンヴァージョン」が徐々に明らかに。



「ここは、ヴァイオリンの皆さん、5度前傾します!」

おお!!



「立つのはここではなく、こっちです!」

おおお!!




「紅茶花伝じゃないとダメみたいです!」

おおおお!!! 午後ティーじゃダメなんだぁ~~!






ホルンの旋律がクラへとうつる箇所で、
「ここはクラ1番」とスコアにチェックしていたら、
「ここはワタシ映さないでぇ」などとザレゴトを言い出す始末。
6小節後は絶対クラ1番なので、じゃあ、わかったよ、しょうがないなぁ、とのやりとりもあり
「バスクラ、ここくらいしか出番がないので、ここは映してあげて!」という
クラ吹きならではの指摘あり、団員かエキストラかでどっちを映すか、等
スコア上ではわからない、オケ事情にそった細かなスコアチェック作業をしていった。



4楽章、スモークの中から金管を先頭にオケ全体があらわれてくる映像が思い浮かび
きっとマエストロ・コバケンはこんな表情で振るだろうなぁ、などと考えながら
画を頭の中でつくっていくとニコニコうれしくなってくる。

今回、『コバケン・カメラ』は別撮りするので、あとでそれだけ観るのがむちゃくちゃ楽しみです。

きっと、オケの皆さんも熱気あふれる演奏になるのではないかと、
実はマーラーあまり好きではなかった僕ですが、だんだん楽しみになってきました。

演奏が終わったあとの「ブラボー!」の大喝采が聴こえてきます。
僕も魂は熱く、頭はクールに音楽に没入し撮影していきます。



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『マーラー・モード』です。

2006年07月11日 20時35分59秒 | 撮影日記
今度、事務所のTさんが出演する演奏会の撮影がある。

指揮は、あの・・・



炎のコバケン!!




先週の練習では、団員の皆さんがかなり気合いが入ってきた様子で
なかなか『マーラー・モード』にならない僕に、ついにTさんは・・・

「やる気あるんですかっ!!」




音楽に関して『やる気あるのか』と言われたのは、生まれて初めてだったので、
ちょっとショック 



そのあとも撮影で難曲が続くので、いま胃が痛いデス・・・



ということなので、ブログもそこそこに、これから勉強いたします!!




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撮影終了。

2006年07月02日 20時22分13秒 | 撮影日記
撮影終了です。

こうやってブログを書いているということは・・・




ご機嫌です!   





今日はK講堂での撮影でした。
ここの大学オーケストラの演奏会。
女性は他大生も混じっているようであるが、やはり母体は国立大学らしく、
実に真摯に音楽と向き合った気持ちのよい演奏だった。

超満員のお客様で、地元に愛されている大学だなぁ、とあらためて感じた。
やはり大学というのものは、地元の人たちとのコミュニティーの中にあって、
温かい知性や社会性が磨かれるものだと思う。

僕も学生時代、大学界隈の食堂のおじちゃんおばちゃんから受ける、
学生に対する愛情に心が温まったことが幾度となくあった。

ここの大学の学生さんたちも、永年地元の人たちに愛され続け、
日本を担う人材へと育っていったのだと思う。




開場前に、トイレの洗面台と鏡をきれいに拭いている会場係りの学生さんがいた。
こんなところをみても、お客様をお迎えしよう、という気持ちがあふれている。



演奏は奇をてらうことなく堂々とした、この講堂にふさわしい演奏だった。

撮影もとても楽しくやってしまった。。
ちょっといろいろ楽しみすぎたかもしれないけれど・・・
今日の相棒のT君のうまさに画をみとれてしまった。
カメラをきりかえようと思っていたところもスルーしたり、
予定とはちがう画で受けたり、異常に集中した。
・・・いま燃えカス状態・・・ぷしゅ~


いつもは撮影の3、4日後にその団体様限定でピックアップ映像をネットで配信しているのだが、
今日は、打ち上げで撮影したものを見たい、といわれVHSに同時にダビングして渡した。
宴会の盛り上げに一役買えればいいのだけれど・・・



今日の撮影で別に写真業者さんが入っていて、
それが僕の大学オケで撮影してもらっていた業者さんであった。
『実は僕、○○オケ出身で、ずっと撮影していただいてたんですよ』
というと、とても喜んでもらえて、いろいろ話し込んでしまった。
もう25年以上もウチのオケを撮っていらっしゃるようで、実にオケの内情に詳しい。

いい仕事をするには、こんないい出会いがあればこそ。
ぎすぎすした空気の中では、いい撮影は絶対にできない。

『温かな知性』につつまれた世の中であってほしい。


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撮影前日。

2006年07月01日 19時30分23秒 | 撮影日記
今日は明日の撮影のために、スコアラーTさんと最終打ち合わせをやった。
今日は特別急ぎの仕事もなかったので、じっくりと落ち着いてできた。

CDで音をながしながら、3カメでつくる画を頭の中で思い描く。
プログラムから想像するに、とても堂々とした内容の演奏会になりそう・・・
その雰囲気が映像でだせるといいのだけれど。

あいかわらず撮影の前日は、不安と緊張と少しの楽しみとこわさが同居している。
現場に行って音が鳴ると、いろんな想いはすっかりふきとんでしまうのだけれど・・・

ただ、音楽とだけ正直に真正面から向き合おう。
音楽が望む映像を、僕はただ素直に表現するだけ。


今日はこれですみません。。
明日撮影が終わってご機嫌だったら、また書き込みます。


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スメタナ:『わが祖国』にて。

2006年06月30日 21時03分56秒 | 撮影日記
今度撮影でスメタナの『わが祖国』から「ヴィシェフラド」(高い城)と
「ヴルタヴァ」(モルダウ)をやる。

「モルダウ」だけは演奏したこともあるのだが、恥ずかしい話、「高い城」は初めて聴いた。
『わが祖国』の曲順通りにスコアを見ながら聴いた。
「モルダウ」を聴き終わり、正直驚いた。

これは単なる河の描写の音楽のみにとどまらない、
とても精神的なところにまで響くものではないか!  なにをいまさら・・・
「プラハの春」がこの連作交響詩で開幕する本当の精神的意味はチェコ人ではない
外国人である僕には、はかり知れないものだが、
「モルダウ」1曲のみをとりだしたのでは、真のこの曲がもつ力は理解できない。

「高い城」を聴いて「モルダウ」の持つ意味が初めてわかる。
もっといえば、この連作交響詩『わが祖国』をすべて聴かなければ理解できないだろう。

セコバイの<たりらりらり・た~りらり>はたいへんだなぁ、とか、
ストバイの<急流>の場面はハイポジションでキンキンするなぁ・・・とか思って
ただ弾いていたあの頃の僕は、誠に持ってお恥ずかしい。。
「モルダウ」やるときは、せめて「高い城」くらい聴いて臨めよ、って感じである。

おそらくこれを演奏するオケの人たちは、このことをきちんと理解して
こういう選曲にしたのだろう。
この出会いに感謝である。

本当に音楽は奥深い・・・



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こんなオケもあるんだ。。

2006年06月25日 18時40分39秒 | 撮影日記
ここのところ撮影続きでやっと今日一息つきました。

今日撮影にいったオーケストラは大学オーケストラなのだが、女性は皆、色とりどりのドレスで
とても華やかな雰囲気で、見かけだけではなく演奏もびっくりするくらい上手だった。
プログラムを見てみると、オケの中にプロの演奏家の方々が混じっていて、
普通プロの奏者が混じっているとそこだけ浮いてしまって
オケとしての一体感がこわれてしまうのだけれど、
ここのオケは実にいい具合に融合していて、ほれぼれする音を出していた。

ヴィオラなんて映像でみていると、気持ちいいくらい弾きまくっている。
今、大学オケでヴィオラがこんなに弾いているところは本当に少ないのではないだろうか・・・

ここはぐおおおおっ!と弾くところだろう、というところで、もううれしくなるくらい弾いてくれる。
見ていてスカッとして、いい気持ちでした。


実は今までこういうオーケストラがあることを知りませんでした・・・
いろんな形で、皆自分のやりたい音楽を追求しているのだなぁ、と感じ入りました。

ぼちぼち僕も弾き始めなければ・・・


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歴史と伝統。

2006年06月10日 23時55分23秒 | 撮影日記
昨日今日と撮影でS県K市に行ってきた。
昨日がセッティング兼リハ見学。
今日が本番だった。

K高等学校の音楽の先生でいらっしゃるO先生の退官記念演奏会。
教え子の方々が企画して、大々的な演奏会となった。
O先生というのがとても魅力的な先生で、感性が鋭い高校生にとっては、ものすごく
触発されるなにかを持っていらっしゃるようだ。
芸大生も多数輩出していて、10代の時期の先生との出会いというのは、なんて重要なのだろうか
と痛感させられた。


この学校自体も、とても魅力的で優秀な学校だと感じる。
演奏会の最後、皆で校歌を歌ったのだが、これが、すごい!

ホール全体が割れんばかりの大合唱で、大勢が前に出てきて肩を組み歌い、
最後はステージ上の先生と客席の元生徒たちが握手をする場面も。。 

歴史と伝統のある男子校ならでは、の光景。
バンカラ校で育った僕にとって
これ、これ、これだよこれ!!という感じ。
やっぱり、校歌は肩を組み、みんなで大声で歌うものだよ!
僕もああいう高校時代を過ごすことができたことを、今になってしみじみと感謝している。


教育は本当に大切なものだと思う。
K市は街並みものどかで、こういう歴史と風土が生み出した知性や文化は
日本を担っていくものだ、と痛烈に思う。

帰り道、関越から首都高に入り、都会のビルのネオンや煌々と輝く窓のあかりを見ると
この世界の中では、あんな温かな文化はとうてい生まれることはないだろう、と思ってしまった。



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『火の鳥』ぱたぱた。。

2006年06月07日 22時53分07秒 | 撮影日記
今度、『火の鳥』全曲(1910年版)を撮影する。
CDを聴きながらスコアを読んでいると吐き気がしてくる。。
さて、どうやって映像にしようか・・・
全部追うとバタバタな画になるので、どこできめて、どこを省くか。。
直前まで、練ります!



参考までに、ゲルギエフ/ウィーンフィルのザルツブルク音楽祭で演奏されたDVDを観てみた。



ゲルギエフ、酔っ払いのオヤジみたいだ。。(すみません



指揮の振り方は手をひらひらさせてはいるが、ビシッと芯が通った指揮である。

なにかに似ている・・・







あっ!







・・・酔拳みたい。






映像のほうは、僕が撮ろうと考えていた楽器と照らし合わせ、おさまりよく構築しなおしてみた。
指揮者中心ではなく、演奏者中心で映像をつくっていかなければならないので、
そこが悩み。
団員の皆さんひとりひとりに満足していただける映像をつくるのは、本当に難しい。
何百回と撮影をしても、撮影数日前は緊張するし逃げたくなることもしばしば。
不安を少しでもやわらげるためには、勉強するしかない。

頑張ります!



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