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クラシックの日々~“第5幕”物語

クラシック音楽専門ビデオ撮影会社≪スタジオACT5≫で繰り広げられる日々のお話。

ある雪の日に・その2

2014年02月16日 00時32分15秒 | 想い・オーケストラ

またまた週末の雪ですが、幸いにも?撮影がなく、事務所仕事の合間に

オペラシティに公演間近の足立オケのチラシ挟み込みに行ってきました。

普段だったら車で行くところ、リュックでチラシ1,000部担いで行くことに。

20年ぶりくらいにリュックを背負った~

こんな日は絶対に事務所に引きこもっていたのだろうけれど、結構いい運動にもなって気持ちよかった。


 

どこのコンサートホールも舞台裏や客席はお馴染みなのだけれど、

ホワイエはなかなかゆっくり行く機会がなくて

早く着いたのでウロウロしていたら、ホワイエにこんなレリーフを見つけた。

できれば、鯨のような優雅で頑健な肉体を持ち、

           西も東もない海を泳ぎたい。  武満徹

この言葉が武満さんらしくて、十代の頃夢中で本を読んだり曲を聴いていた時の感じが

身体の中によみがえってきた。

やっぱり外に出るってのはいいもんだなぁ、などと変に気持ちが高ぶった本日でした。

 

ということで、挟み込んだチラシはこちら

足立シティオーケストラ 第51回定期演奏会 詳細はクリッック

  

2014年3月2日(日) 足立区ギャラクシティ 西新井文化ホール 14:00開演

どうぞよろしくお願いいたします!

 


ヒタヒタと近づく

2011年09月06日 03時04分58秒 | 想い・オーケストラ

 (ポスター)

超久しぶりで更新のやり方忘れてます・・・

9月に入り、演奏会が近づいてきた感が日増しにわき上がっております。

今回はいつもと会場も違うし、なにか “おっ!?” っていうものが感じられる内容にしたい。

奏者や聴衆、その場にいる人たちが “あぁ、いい空間だなぁ・・・” と感じられる演奏会にしたい。

 

弾いていてハッとしたのだけれど、今日の後半の練習でものすごい音が溢れていて

ちょっと泣きそうになった。。

 

皆ひとりひとりが、温かな気持ちを持ち寄って音を出せるオケでありたいな。

ひとりでも多くの方に僕たちの音楽を聴いていただきたい。

できることは悔いなくやって、その日を迎えたいと心から思った。

 

    

足立シティオーケストラ 第46回定期演奏会 

2011年9月25日(日)14:00開演(13:30開場)

かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール

指揮:汐澤安彦

G.ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」序曲

C.ドビュッシー:小組曲

J.ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98

 

                              お問い合わせは当団ホームページまで

      

 


こういう時だからこそ。

2011年03月14日 00時52分10秒 | 想い・オーケストラ
今日撮影にいった某アマチュアオーケストラ。
もう何度かお邪魔させてもらっているのだけれど、
大学出て数年くらいの20代の人たちが中心の若いオケなのだが、
とにかく今日の演奏はすさまじかった。

おそらく、今日開催するかどうか何度も話し合ったのだろう。
今の自分たちにできることはなんなのか、
こうやって演奏会が開催できる事に対する感謝の想い、
地震の影響で演奏会に出ることができなくなった仲間への想い・・・
もういろんな想いが爆発したような、ものすごい演奏だった。

電力を少しでも節約するため、自らが提案してホールの照明をいつもより落とし、
お客様はいつもよりは少ない状況の中、しかしながらお客様の数なんて関係ない、
自分たちがいま音楽ができている、そしていろんな人に想いを届けたい
という熱いものが、はっきりと音になって現れていた。

撮影している最中、一瞬仕事を忘れて感動してしまった。
ものすごく元気と勇気をもらえた。
ときどき仕事を忘れて演奏に感動することはあるのだけれど、
こんなふうに心が動かされた演奏は、初めてだった。


音楽は本当に嘘はつかない。


純粋に音楽すること

2011年02月15日 03時49分26秒 | 想い・オーケストラ
物事が複雑になり難しくなった時は、単純に初心に帰ることだ。
“ただ純粋に、楽しく音楽すること”
これがなんと難しいことか・・・。

仲間を想い、地元を想い、苦悩する者もいれば、
ただ、自分のことだけしか頭になく、自分の都合のよい捉え方しかできない者もいる。

高額な会場費をただ単純に頭数で割って、赤字にならないよう演奏会費を決めることをせず、
ポリシーを貫き、頑固に演奏会費を据え置きにした団長の想いはなんだったのか。
そんなことを考えもせず、自分は何をするわけでもなく、ただ“邪気”を振りまく。

血が通っていない“事務屋”では、なにも生まれないのだ!


自分の置かれた立場で、今自分に何ができるのか。
それを懸命に考え自分の足で実践する。
これができてこそ、音楽をやる場へ立てる。

それが、“覚悟”なのである。

暇で時間があるから、音楽をやりに集まっているわけではない。
それぞれ命を削って時間を作り、その場に集まっている。
歩いてでも這ってでもその場に行きたい! という想い。
そんな想いが、覚悟がなければ、キラキラ輝く心の底から楽しめる音楽なんてできやしない。
音が出れば一発でわかる。
恥ずかしくて一緒に演奏する場になんていられない。

ただ音を出すことのみに考えがあるような人は、アンサンブルはできません。


自分がかかわっている場には、純粋に音楽のために今自分に何ができるのか
常に問いかけ、動いていきたい。
ひとりひとりがそんな想いでつながっていった先の音楽がどんなものなのか。
それを見届けたい。
それが僕の“夢”です。


音泉室内合奏団紀尾井公演に向けて

2010年10月31日 02時14分59秒 | 想い・オーケストラ

         チラシ表 クリックで拡大

          チラシ裏 クリックで拡大

音泉室内合奏団という楽団は、東京、長野、新潟、宮城等各所からメンバーが集まる。
全員が揃っての練習は、ほとんどできない。
そもそも音泉の音楽の根底にあるものは、音楽はあらかじめ決められた予定調和ではなく
その場一回一回の演奏に、奏者ひとりひとりが自分の持っているものを最大限に出し、
そこで様々な形で生まれる音楽をとことんまで追求するところにある。
よって指揮者はいない。

ひとりひとりができることを“最大限の努力”をして、音楽の場に持ち寄るところに
音泉の意義がある。
みんなが揃って練習できる時間は少ない。
しかし、
会えない時間が“音楽”を育てるのだ。

音泉の場で演奏する時、“自分は最大限の努力をしてこの場にいるのか”と、
いつも自分に問いかける。
合宿が近づくと、“今の自分は最大限の努力をしているのか。みんなに恥ずかしくない
音楽への対し方をしているのか”と、いつも自分に問いかける。

みんないろんな仕事を抱えている中、本当に大変な思いをしながら音楽の場へ向かっている。

チラシ裏に書いてある団長の想いを読むにつけ、
特に今回はいつも以上に生半可な気持ちで演奏することはできない。

そういう気持ちで音楽に向き合えなくなった時は
自ら楽器を置き、音泉の場から立ち去るであろう。
常に自分に問いかけながら、音泉にしかできない音楽をつくっていきたい。


音泉室内合奏団第32回演奏会東京公演
2011年1月15日(土)紀尾井ホール 19:00開演
お問い合わせ 音泉事務局(スタジオACT5内)
     047-359-5407  c.e.onsen@act5.co.jp



「宿命」

2010年09月10日 03時29分47秒 | 想い・オーケストラ
オーケストラってのは本来煩わしいものだ。
人間社会が煩わしいのと同じ。
だって、オケって人間社会そのものだもの。

でも、同じ煩わしさでも、オーケストラには「音楽」がある。
その「音楽」に真摯に向かえば、指し示す道は見えるはずなんだけど、
真理に向かえば向かうほど、どういうわけか“亡霊”が立ち現れる。

こんなかたちで、“亡霊”と対峙するとは思わなかった。
まぁ、これも血筋、「宿命」ですかね。。


音楽の力。

2010年07月20日 06時54分17秒 | 想い・オーケストラ
仕事をしながら演奏もするというのはかなりきつく、演奏するのやめたら楽なのになぁ、
なんて常々考えたりしていたのだが、ここ数日の様々なことで
「演奏していきたい!」と思えるようになった。


「音楽」というのは、人と人とを深いところでつなげてくれる。
演奏すると、まさにそれがダイレクトにつながる。
その深い部分の共感は、一緒に演奏することでしか生まれてこない。
規模が大きくなると、なかなかすべての人と深いところでつながることは難しくなるのだけれど
それでも演奏しなければ生まれてこない。


だからこそ、「一緒に演奏しようよ!」と、いろんな人に言いたい。


オケは生きもの

2010年02月02日 04時01分56秒 | 想い・オーケストラ
オケで演奏することは、そこで起こることすべてに責任を負うということ。
そこで起こっていることすべては、決して他人事ではない。
自分が出す音、仲間が出している音。
オケがそこに存在するために必要なすべてのこと。

自分が責任を負わない。
それは、楽なことだろう。
しかし、それは決して“楽しい”ことではない。

楽器は練習すれば必ず上手くなる。
しかしオケは、ただ練習さえしていれば上手くなるというものではない。

S師は言った。
『オーケストラの練習で、誰かが運んでくれた椅子に感謝して座り、
誰かが運んでくれた譜面台に感謝して楽譜を置きなさい。
オーケストラというものは、そこから始まるのです』と。

オケは献身的に尽くせば尽くすほど、それ以上のものを返してくれる。
僕はオケの力を信じている。


オケバカ

2009年12月31日 13時39分27秒 | 想い・オーケストラ
「普通の人って、仕事とオケのバランスをちゃんと考えてやってるんですよっ
Iさん(僕のこと)オケのこと考えるとそればっかりになりますよね
ひょっとして、普通の人より頭悪いのかもしれないですよっ」と
あの、おとぼけTさんに嘲笑的に言われた。

ええええ、
僕はバカですよ。
オケバカですよ
オケバカで結構

ここ数日、いろいろ考えている内に、今までの自分のオケに対する考え方や
愛情や、学生オケの時代のことから次々思い出されて、これはこれでいい機会になった。

僕のいた学生オケで代々語り伝えられている
『カラヤンと芝生』の話とか、ふいに思い出されたりして。。

詳細はこちらのブログ参照
あるいはこちら参照


音泉Y団長の
『ムダだと思っても言い続けなければならない・・・』
という言葉は、ずっと僕の中に響き続けている。


来年はオケバカです!

                      ・・・仕事もやりますけど。。