クラシックの日々~“第5幕”物語

クラシック音楽専門ビデオ撮影会社≪スタジオACT5≫で繰り広げられる日々のお話。

ラフマニノフ:交響曲第2番。

2006年08月30日 22時48分26秒 | 撮影日記
ご無沙汰していて申し訳ございませんでした。
最近は時間があっ!という間に過ぎていってしまいます。
もう秋ですねぇ・・・。
外ではムシの声がします。。

というわけで、秋にぴったりの曲はこちら!
           って誰かのパクリかよっ


先日の収録で、撮ってきましたラフ2。(もこみちクンの映画じゃないです、念のため)
ピアノコンチェルト2番のほうは、学生時代オケで演奏したことがあって、
その時から『交響曲の2番もすごいイイ曲なんだよ!!』と主張している友人がいた。
へえ~、そうなんだぁ、と思いつつ学生の頃には出会えなかった曲。
この仕事を始めて、数年前やっと聴く機会に恵まれた。
おそらくこの交響曲を聴くと、ほとんどの人はその虜になるのではないだろうか?

僕もはじめて聴いたときは衝撃をうけた。
特に3楽章。っていうか3楽章だけ。いや、他の楽章もすばらしいけれど・・・。
こんな気持ちを盛り上げてくれる、美しい音楽があったのか! 
と毎日何回となく、繰り返し聴いていたものだ。

仕事でも今まで何度か撮影したことがあったのだが、今回は独立後初ラフマニノフ。
演奏も撮影もとても楽しみに臨んだ。

音楽が、流れながら徐々に盛り上がっていくさまをいかに表現するか。
演奏もとても盛り上がりをみせる内容で、撮っているほうもそれにつられるように
自然に流れていくように撮れたと思う。
満足はしていないけれど、ウチらしい映像になったのではないかな。


今回のオーケストラの代表Kさんから、演奏会終了後のレセプションにお誘いいただいた。
前回も撮影させていただいて、実は別のオケでもお会いしていて、
今回撮影でパートナーを組んだカメラマンのM君とKさんはオケのお仲間である。

とても温かく迎えていただき本当に楽しかった。
M君は僕以上にウチの会社を宣伝してくれて、なんだか、とてもうれしかった。
たくさんの人に支えてもらっているなぁ。。とシミジミとありがたく感じた。


僕たちは絶対に仕事をおろそかにできない。
演奏者が一音一音に想いをこめて演奏するように、
僕たちもその一音一音を刻みつけていかなくてはならない。

もっともっと音楽の深みを表現していきたい。
映像はとっても正直なものだから・・・。



ブログランキングに参加しています。
応援クリックしていただければうれしいです。

       にほんブログ村 クラシックブログへ

こちらもあわせて応援お願いいたします。
       
   ありがとうございました。



ペットはなにがいいだろう。

2006年08月25日 21時04分30秒 | 事務所風景
数日間、かなり根を詰めた編集作業に追われ、なかなかブログの更新ができませんでした。。
なんとか出荷も終えたものの、日曜日に撮影もあり、
週明けにはもう一団体の出荷も控えているので、勉強や編集の毎日を過ごしています。

さて、現在当事務所では、『なにかペットを飼おうか』計画 が水面下でうごめいています。
Tさん宅でお子様たちがペットを飼いたいらしく、本当はを飼いたいのだけれど
ペットにかかるお金はTさんの稼ぎでまかなうように・・・という現実問題があり。。

子供たちよ。。すまない。。僕がお金儲け下手なばかりに・・・

では、小動物なら大丈夫だろう・・・ということに。

子供たちが学校に行っている間は、事務所で面倒をみよう!と相成った。



なにをかくそう僕は小学生の頃、セキセイインコのヒナを手塩にかけて育て、
立派な手乗りインコにしたこともあり、
ハムスターも僕が名前を呼ぶと、巣から這い出てきて『あそんでくれぇぇ』と
大騒ぎするくらい、子供の頃は動物になつかれたものだ。
                      ※子供の頃にかぎる。今は・・・


ヒナから育てたセキセイインコは『アルプスの少女ハイジ』から名をとり「ピッチー」
と名付け、卵をすりつぶしたものやヒナ用につくった餌を耳掻きのような棒を使い
せっせと食べさせ、夜はダンボール箱に新聞紙をひきつめたヒナのウチを枕元に置き、
僕が家にいる時はそれこそ肌身離さず一緒にいた。
飛べるようになると毎朝学校に行く前、外に連れて行き思いっきり自由に飛ばせていた。
何せ名前を呼ぶとちゃんと戻ってくるし、とても人になつくインコに成長してくれた。



しかし、別れは突然やってきた。。




ある朝、いつものように楽しそうに飛んでいたピッチーは、
目の前を飛ぶスズメの群れの後を追いかけ、空のかなたに飛んでいってしまった。。
「ピッチー! ピッチー!」と名前を呼んでもピッチーは僕を振り返ることはなかった・・・
 
いまだにピッチーが飛び去っていった後ろ姿と空の青さは、まぶたに焼き付いている。。
       

玄関に置いてあるカラになった鳥かごを見るたびに、僕は涙していた。

ピッチーは鳥の友達がほしかったんだ。。と僕は自分を納得させようとしたものだ。。




まあ、そんなこんなで僕は動物の世話をすることは苦ではない。
ウチは家族皆動物好きで、いつもなにかしら動物はいた。
たいがいヒナから買ってきて、世話をして大きくしていった。
ものめずらしさから父が買ってきたアヒルのヒナも、本当にびっくりするくらい
大きく立派に成長してくれて、日曜日になると車で家族皆で近くの川に行き、
アヒルと一緒に川遊びをしていた。
おそらく、動物を小さいときから世話をすることで、優しい人間になってほしい、という
親の願いがあったのだろう。



なにを飼うかはまだ未定ですが、そのうちこのブログがペットの成長日記になっていたりして。



ブログランキングに参加しています。
一日1クリックしていただけるとうれしいです。

       にほんブログ村 クラシックブログへ

こちらもあわせてお願いいたします。
       
   ありがとうございました。



日本トップクラスの子供たちの力。

2006年08月21日 22時28分25秒 | Weblog
夏の甲子園。
早実が勝った。。
甲子園に響く『紺碧』がちょっとうれしかった・・・。

昨日の延長15回の試合はじっくり家で観ることができたが、
ものすごい集中力とハイレベルな内容に、
えっ、もう終わりなの?
と、ちょっとガックリきた。

なんでも高野連が発育途中の高校生に体力的に無理をさせるわけにはいかない、
と延長は15回までになったらしいのだが・・・。

本当に力が拮抗していたら15回くらいあっという間にきちゃうよ。
それで次の日に1試合あらためてやるほうがキツイんじゃないのか?
箕島-星陵は延長18回。
横浜-PLは延長17回。
永遠に語り継がれる名勝負は15回以降にドラマが待っているものだ。
  (松山商-三沢は実際に観た覚えがないのでなんとも言えません・・・)

超高校級、日本のトップの高校生の体力・知力は、普通の大人が考えるものを
遥かに超えていると思う。
15回にみせた早実・斎藤投手のあのピッチングがすべてを物語っている。


どんな分野でも、大人の都合でその実力をいかんなく発揮させてあげられない状況
に子供たちを陥らせてはならない。
人生は勝負である。




感動において『高校生がプロを超える』例は野球だけではない。

学生時代、オケの友人と一緒に彼の母校である都立F高校の
オーケストラの演奏会に行ったことがあるのだが、これがもう
泣けた。。
演奏会の始めから、泣けて泣けて仕方なかった。
本当に純粋に一生懸命演奏している姿。
経験が少ない生徒さんたちが、○ズキバイオリンで懸命に弾いている姿。
1年間必死に練習したであろう音が、ビシビシ肌に響いた。


平均するとだらけた10代が多くなったのかもしれないけれど、
トップクラスの高校生たちは、どんどん成長し続けているのだ。

あらゆる分野で、目標を持ち走り続けている若者たちよ。
そのまま突っ走れ!
出口が見つからず、もがいている若者たちよ。
いつか必ず遥かかなたに光は見える。そこに向かって迷わず走れ!


僕もグズグズしてはいられない。。



ブログランキングに参加しています。
一日1クリックしていただけるとうれしいです。

        にほんブログ村 クラシックブログへ
こちらもあわせてお願いいたします。
        

    ありがとうございました。



楽譜が届く。

2006年08月20日 11時11分53秒 | ヴァイオリン
来年1月に開催予定の音泉室内合奏団記念演奏会の楽譜がついに届いた。
参加しようかどうしようかと迷っていたのだが、策士マネージャーTさんにより
あれよあれよという間に、僕ものることになったのだ。

『音泉』は指揮者をおかず、皆のアンサンブルで音楽を生み出す団体。
「オケ」というより「室内合奏団」として、今回はベートーヴェン『運命』他に挑みます。
棒に合わせるのではなく、アンサンブルで創りだす音楽がどんなものになるか・・・。
ドキドキわくわくではあります。

こうして楽譜が届くとますます現実味が増す。。あせる。。

今回『第20回定期演奏会』で記念演奏会ということで
各方面から錚々たるスペシャルな方々が集まる。

なにがす・ぺ・しゃ・る かって、アナタ・・・。
なんと あの方が演奏者としてのってしまうのだ

シークレットゲストなのよ。。

ふ・ふ・ふ・・・。

公表できないのですよ。。

詳細はそのうちに。


実は、『この方がのるから』というので、一緒に演奏してみたいなぁ。。というのも
ひとつのきっかけではあったのです。

来年1月頭だったら、まず撮影は入らないだろうし、練習も合宿で集中練習なので
なんとか撮影の合間をぬって可能だろうし、長い目でみて、
この時期にここで演奏することが、今後の僕にとって必ず得るものがあるし、
もっと上の段階にいくためには、自分で演奏することは絶対必要です! 
というTさんの助言により、再びヴァイオリンを手にすることになったわけだが。。
なにしろ室内合奏団での演奏は、フル編成のオケとは演奏の捉え方が違うと思う。
不安よりも楽しみではあるけれど、とにかく自由に弾けないことにはお話にならない。

さっそく楽譜を製本しなくちゃ、というと「私の分もお願いね~」とTさん。
僕は製本、得意なのよ! 任せてください。

仕事して、さらって、しかも家族サービスもしなくちゃならない、
世のオケをやっている方々には本当に頭がさがります。
僕も時間の使い方をもっと錬磨しなくては・・・。



ブログランキングに参加しています。
一日1クリックしていただけるとうれしいです。


  皆様のおかげです。ありがとうございます!!
         にほんブログ村 クラシックブログへ
こちらもあわせてお願いいたします。
         

     ありがとうございました。



音楽と仕事。

2006年08月17日 18時33分31秒 | 想い・オーケストラ
今日明日とマネージャーTさんが娘さん(9歳)のヴァイオリン合宿の付き添いのため、いない。
まさにオニの居ぬ間の洗濯 

ということでSさんと男ふたり好き勝手にできるぞ と思ったが、
そこはマジメな男ふたり、いつも以上に仕事がはかどった。。ふふふ

ネットやブログばかり見てないで、編集ちゃんとやってくださいねっ 
と釘をさされていたが、どんなもんだい

       うれしくていつもより絵文字多用・・・。




今日は、先日のTさん出演Eフィルの仕上げ編集をやっていたが、
コバケンの指揮振りといい、オケの気合いといい、
この間見に行った某プロオケの演奏とは『引き込まれ度』が全然違う。
あえていわせていただくが、マエストロも絶対こっちのほうが集中してるし力が入っているし、
気迫が格段に違うようにみえる。
そういえば打ち上げで、エキストラでのっていた某プロオケの団員の方が、コバケンに
『いつもこんなふうに指揮してください!』と言って皆を笑わせていた。

昨日Tさんがオケの映像と右下に小さく指揮の映像を重ねた画像(ピクチャー・イン・ピクチャー)
を観ていたのだが、涙をポロポロ流しながら見入ってしまっていた。
これは僕の映像が感動させたのではなく、明らかにオケの演奏とマエストロの指揮の気迫に
よるものである。
こんな演奏を経験できたことは、オーケストラ・プレーヤーとして最高の幸せだろう。
どんな世界の超一流のホールで演奏しようと、ここまでの感動はなかなか味わえるものではない。
僕自身、アマチュアでは世界で最も恵まれた環境にあるオケのひとつであろう団体で
演奏していたが、自分が感動できる演奏会なんてまずなかった。

ウィーン・フィルを聴きにいくと、『他のオケはいらないんじゃないか』といつも思うのだが、
アマオケでここまでしびれる演奏をやってしまうと、プロオケの存在意義って・・・
と思わずにはいられない。
仕事になってしまうといわゆる『ルーティン・ワーク』になってしまって、
ひとつひとつの音楽に対する思い入れよりも、音符を再現することのみに終始してしまって
本当に伝えなければならないことがおざなりになってしまうのだろうなぁと
傍からみると感じてしまう。
オケを運営していくためには演奏会を沢山やらなければならないし、
致し方ないのはよくわかるのであるが。
でも、そういうことを続けていくと本当に聴いて欲しい聴衆は離れていくと思う。
僕がヨーロッパで演奏して一番感じたことは、聴衆のクオリティの高さである。
日本では、あまり良くなかったな、という演奏でも「ブラボー!」と大きな拍手がくるが
ヨーロッパのお客さまは、演奏がつまらないとさっさと帰ってしまうし、
おざなりの拍手はしない。
これは僕はものすごくうれしかった。
やっとちゃんとわかってくれる人たちと出会った、という喜びにあふれた。
ここでこのお客さまたちを満足させる演奏をしよう! と、あらためて決意した。
『あぁ今日の演奏、集中してないなぁ』と感じながら演奏している時に、
ステージの上から帰っていくお客さまを見た時、
嵐のようなスタンディング・オベイションと同じくらい、僕はうれしかった。
良いも悪いもきちんとわかってくれることは、このうえなくうれしいことだ。
良い聴衆を創ることもプロオケに課せられた使命だと思う。





僕自身も形は違えど音楽が仕事になっていて、ゆずれない部分は今後も失わずに
こだわり続けていくつもりである。
幸か不幸か今は仕事自体そんなに多くないので、ひとつひとつの仕事に愛着を持ち
関わっていける。
今はこのことがとても幸せに思えるのである。


本当だったら今の倍の数の撮影をしなければならないのであるが、そうなったら
この文章を読み返して初心を想い返すようにしようと思う。



ブログランキングに参加しています。
一日1クリックしていただけるとうれしいです。

       にほんブログ村 クラシックブログへ
こちらもあわせてよろしくお願いします。
       
    ありがとうございました。



なつかしの味を求めて。

2006年08月15日 23時39分21秒 | Weblog
帰省先から新幹線に乗り、午後4時ころには帰れると妻に連絡すると
出かけたいところがあるという。

なんでも、昔食べにいっていたお店が閉店するので、ぜひ行きたいとのこと。


詳しく聞いてみると・・・

子供のころ、妻はハンバーグが苦手で食べられなかったらしいが、そこのお店の
ハンバーグが美味しくて、はじめてハンバーグが食べられるようになったのだそうだ。
その当時は洋食屋さんだったのが、とんかつ屋にかわり、ハンバーグが食べられなくなり、
今度そのとんかつ屋を閉店するにあたり、昔つくっていたハンバーグを復活させ
特別にメニューに加えることになったらしい。

妻の実家の隣の駅なので、お父さんお母さんと行けば? と言うと、
そのお店の親父が偏屈な頑固者で、あまり行きたくないらしい。
妻もその親父のことが苦手ではあるが、ハンバーグは食べたいので、
僕についていってもらいたいようなのだ。

そんなにそのハンバーグが美味しかったの? と聞くと
本当にものすご~く美味しかった! と言う。
でも、子供の時に食べた味だからねぇ・・・
今食べるとたいしたことないかもよ。 と言っても
食べずに後悔はしたくないらしい。

なんといっても、妻は『くいしんぼう』である。
食べ物に関する記憶力はびっくりするくらいすごい。
いついつなにがあった、という事柄はすべてその時に何を食べたか、
に関連付けて記憶しているくらいなのだ。
以前福岡に仕事で行ったときに、福岡空港にしか売っていない「辛子明太子」を
買ってきて欲しいといわれ
(以前食べたその「辛子明太子」の味が忘れられず、地方特産品展とかがあると
せっせと足を運び買って食べたのだが、どうもその味と違う。
結果、福岡空港で売っている「辛子明太子」でなければダメだ、となったらしい)
それをすっかり忘れて帰ったら、3日ほど口をきいてもらえなかったことがあった。

そういうことがかつてあったので、ここで行かなければ一生後悔するのは目にみえているので
疲れてはいたけれど、妻につきあいそのお店に行った。

お店は頑固といわれる親父と奥さんと彼らの娘さんでやっていた。
僕たちはカウンター席に座らされた。
僕たちが入っていったときはお客さんは一組だけだったが、次々にやってきて
あっという間に満席になった。
そこは『とんかつ屋』である。
テレビや雑誌にも出たことがあるらしく、『とんかつ屋』として有名な店なのだ。
みんなこぞってとんかつを注文している。

メニューには『ハンバーグ』の文字は見当たらない。
紙に書き付けてある『ハンバーグ定食デミグラスソース』の文字を壁に発見!
安心して『ハンバーグ定食』を注文すると、店の空気が一瞬変わった・・・

オーダーをとりにきたおかみさんの表情がこわばる・・・。

『あ、あのぅハンバーグ終わっちゃったんですよ・・・』と言われ
「終わっちゃったんだって」と妻を見ると、泣きそうな顔になっている。
カウンターの奥で『和風だったらできるよ!』と親父が言った。
じゃあ、和風ハンバーグでお願いします。と言うと
『ハンバーグでいいの? とんかつのほうがおいしいよ・・・』と親父がぶつぶつ
つぶやいていた。

その後ハンバーグを注文したお客さんには
『もう、ハンバーグやらないよ!』と親父は言っていた。

かろうじて口にできたハンバーグであったが、特別こった味というわけでもなく
いたってシンプルなものだった。

お店から出た妻を見ると淋しげだった。
食べられたので満足ではあったらしいが。
ここは2軒目のお店で前にあったところにもいってみよう、と記憶をたよりに歩く。
今は全く違う店になっている場所にきて、
ここにお店があって、お兄ちゃんと一緒に食べに来てすごく美味しかったの・・・とつぶやいている。
でも、あの親父は相変わらず偏屈だった! と吐き捨てていたところはいかにも妻らしい。



僕は広島県出身なので、8月というと6日と15日は特別な思いにかられる。
今日もジリジリと照りつける日差しと蝉の声を聞きながら、遠い日に思いをはせると
僕の妻は本当に幸せな人だ、と心からおもわずにはいられない・・・。

20年という月日は今の僕の歳から考えるとついこの間、という感じであるが、
僕が生まれる20年前にはまだ戦争のさなかだったという現実に驚愕する。

あまり先を急ぎすぎる生き方はしないようにしよう、と僕は思っている。



ブログランキングに参加しています。
一日1クリックしていただけるとうれしいです。

        にほんブログ村 クラシックブログへ
こちらもあわせてクリックお願いいたします。
        

     ありがとうございました。


帰省して想うこと。

2006年08月14日 20時55分04秒 | Weblog

今回帰省してみて今まで気づかなかったこと、今まで感じることがなかったことを
たくさん感じてきた。

僕が生まれ育ったところは瀬戸内の穏やかな気候で、少し足をのばせば川もあれば山もある。
小学生くらいまでは、この土手でバッタを捕り、ツクシを摘み、
ダンボール箱を使い坂を滑りおり、野球をし、走り回って遊んだ。

車で少し走れば、瀬戸内海国立公園を代表する景勝地『鞆の浦』にもすぐに行ける。

道は広いし、建物は低いので空が広い。


風土を肌で感じ、両親や弟たちと会うと、どこの観光地でも感じることができない
感覚がよみがえってくる。


僕はこういう場所で育ったんだ・・・と、
自分というものをあらためて見つめ返すいい機会になった。

この場所で、この両親と弟たちに囲まれて育ったことは僕の財産である。
これを磨きあげられるか否かは、僕自身にかかっている。


すぐ下の弟には本当にしっかりと支えてくれる奥さんがついていて、
彼らの娘(僕にとっては姪)も4歳になり、少し見ない間にものすごく成長していて
笑っちゃうくらい元気で、明るく気のやさしい弟らしい家庭を築いていて、
心が休まる想いがした。

一番下の弟は、自分なりに地道にこつこつと自分の仕事を築いていっているようだ。
今回初めて職場での悩みを話してくれて、答えている僕も
自分自身に対する回答をしているようだった。

皆それぞれの性格に合った生き方を自然としていて、
なかなか面白いもんだなぁ・・・と思う。



今回帰省してみて本当によかった。
声をかけてくれた弟と受け入れてくれた皆、そして送り出してくれた皆に感謝します。


お正月を楽しみに、一年の後半を駆け抜けようと思っています。



********


楽しかった思い出を胸に東京に帰ってきたら、その思い出をかみしめる暇もなく
妻につきあって横浜近郊まで食事にいくはめに・・・。

そのお話しはまた明日。。



ブログランキングに参加しています。
一日1クリックしていただくとうれしいです。

     にほんブログ村 クラシックブログへ
こちらもあわせてクリックお願いいたします。
     

  ありがとうございました。



人並みにお盆。

2006年08月11日 18時35分59秒 | Weblog
今年は正月は帰省せず、お盆も帰るつもりはなかったのですが、(お金もないので・・・)
先日兵庫県にいる弟から突然電話があり、「帰ってこないの?」と執拗に言ってくる。
お金がないんだよね・・・と言うと、
お金ならこっちで都合つけるから、一緒に広島帰ろうよ、と言う。
皆で一緒にお墓参りがしたいらしい。
そこまで言われちゃ、兄貴としては帰らないわけにはいかない。
弟は今年家を建て、新居も見てみたいし、姪っ子も大きくなっただろうし・・・。

妻に言うと、
向こうにお金出してもらうなんて、あちらの奥さんがたいへんでしょ
ひとりで帰るくらいのお金なら出してあげるわよ。
と、急遽これから帰省します。

たった今、編集をすませました。あとはTさんにおまかせし、これからいってきます。


夢や希望がある生活。

2006年08月10日 22時40分02秒 | Weblog
今日、久しぶりに会った友人と話をし、『夢や希望がある生活』の大切さを
あらためて想いかえした。

だれでも生きていくうえで悩みや葛藤がある。
はたしてそこに、『夢や希望』があるのか。
ほんのわずかでも光が見えるのか。

なにか新しく始めるには、乗り越えなければならない山はいくつもある。
乗り越えても乗り越えても、乗り越えなければならない山はその後形をかえ
いくつも目の前にあらわれる。

『夢や希望』がそこにあるかないかで、状況はまるでかわってくる。
乗り越えたところでなにもかわっちゃいないじゃないか、という状況では
なにもかも馬鹿らしく思える。
自分の力でなんとでも解決できる状況であれば、全力を尽くしどこまでも身を粉にできる。
仕事において『夢や希望』があることは、僕にとってはなにものにもかえがたい。

でも、現実は食べていけるかという経済的なことが、一番のネックになるのだけれど・・・。



もうすぐ、僕が『独立しよう!』と考えるきっかけになった仕事と出会って
一年になる。。



ブログランキングに参加しています。
応援クリックしていただけるとうれしいです。

       にほんブログ村 クラシックブログへ
こちらもあわせてお願いいたします。
       



コバケン『幻想交響曲』を聴く。

2006年08月09日 14時10分41秒 | Weblog

先日の撮影で観た、Eフィルでのマエストロコバケンの指揮振りがあまりにカッコよく、
ぜひともじっくりと堪能したいと思い、昨日ミューザ川崎での小林研一郎指揮
日本フィルハーモニー交響楽団の演奏会に行ってきました。

なんといってもコバケンお得意の『幻想』でもあるし、ミューザは客席がぐるりと
ステージの周囲を取り囲んでいるので、僕はじっくりと指揮を堪能できる
コントラバスの後ろの1列目の席を選んだ。
正面で観たかったのだが、P席前列のいい席はさすがに売り切れていた。残念。。


プログラムを見ると、※演奏に先立ち、マエストロによるお話があります。 とある。
ほほう、『幻想』の中身を説明してくれるんだな・・・と思っていると、
オケの団員が現れ、チューニングをし、コバケン登場。
ワイヤレスのピンマイクをつけ、楽章ごと聴きドコロを実際に演奏して説明してくれた。
コバケンのうなり声がマイクを通してはっきり聞こえる。
これは楽しい

ミューザでやっている一連の「お祭り」は、公開リハーサルもあったり、様々な手法で
クラシックを身近に広げようというもののようだ。
入口でもらったパンフレットも、一冊の本になっていて、
なかなか価値のある一冊に仕上がっている。
この一冊だけでもチケット分、元とれた感じ。


さて、本番の演奏であるが、第1楽章・第2楽章といささか「お祭り」気分と
曲に対する慣れだと思うが、オケの集中力が分散している感があった。
弦の音に輝きがないなぁ、と思っていたら、あぁ『幻想』なんだ。。と気がついた。
某雑誌に載っていた都響のコンマスの矢部達哉さんの話によると、
第5楽章にコル・レーニョ(弓の木の部分で弦を打つ奏法)があるために
プロの弦楽器奏者は自分が持っている最高の弓を使いたがらないらしい。
このためにこの曲は最高の弓での演奏は一生聴けないかもしれないらしい・・・。
演奏者自身も、第1楽章から音色的に高級感が求められるところが多い曲なのに、
コル・レーニョがあるために良い弓を使いたくないというジレンマがあるようだ。



曲はあっという間に第5楽章へ。

この楽章はなかなか魅せてもらった。
低弦から上に重なっていく箇所の集中力や、高揚感。
そして、やってきましたコル・レーニョ。
ここまでやるかというくらいすさまじいコル・レーニョでうれしくなった。
ベルリオーズはここまで求めていたはずだ! と思わせてくれる乱打!
あぁ、弓がいたむぅ。。これじゃ良い弓使えないなぁ・・・。


アンコールもあり、終わってみればまずまず楽しませてもらえる内容であった。
今回は「お祭り」ということで、普段の演奏会とはまた違う感じなのだろう。
でも、プロって演奏会が多いと、ひとつひとつに対する思い入れが薄れてくるのかなぁ、
と考えさせられるものでもあった。


『一期一会』を僕自身、しっかりと肝に銘じなければと思った。



ブログランキングに参加しています。
応援クリックしていただけるとうれしいです。

       にほんブログ村 クラシックブログへ
こちらもあわせてお願いいたします。