クラシックの日々~“第5幕”物語

クラシック音楽専門ビデオ撮影会社≪スタジオACT5≫で繰り広げられる日々のお話。

ベト7の思い出

2006年05月31日 19時25分50秒 | 想い・オーケストラ
オーケストラで“演奏したい曲”で常に上位にランクされる
ベートーヴェン 交響曲第7番 (通称ベト7)

今日はベト7での思い出を少し綴ろうと思う。
(おぉ、久々のオケネタ


僕がベト7と初めて出会ったのは『小澤/ベルリンフィル』の演奏。
テレビの特番で、ベト7の最後の部分が流された。
なんてカッコイイ曲なんだろう と僕はぶっ飛んだ。

輝くばかりの弦の響き
ノリノリのあのリズム

なんとしてでも全曲聴きたい! と思ったが、まだお小遣いでLPも買えない頃。
(CDなんてものはない、LPの時代・・・)

専門のレコード店なんてものはなく、楽器店のコーナーにレコードがあった。
なにせ地方の一都市の楽器店なんて、品揃えはたかがしれている。
そんな中で棚にウヤウヤしく鎮座している物体が・・・
カラヤン/ベルリンフィル『ベートーヴェン交響曲全集』
しかも≪第九リハーサル付き≫というのが泣かせる。

値段は子供の手が届くものではない。

楽器店に行くたびに、いつかはあれを買うぞ、あれを買うぞ、と恋焦がれ、
絶対売れるな!と懇願すること数ヶ月。。
翌年、お年玉をすべてつぎこみその百科事典のような全集を買った。

僕にとって、まさにそれは“百科事典”だった。
(スコアも徐々に買いそろえ、とにかくそれからはベートーヴェンしか聴かなかった。)



******



さて、曲を聴いたら、今度は実際に生で聴きたくなるのが世の常。

何度もいうが、地方の一都市。オーケストラの演奏会なんて年に1、2回しかない。



どこかベト7やらないかなぁ・・・と思っていたら、ついにきた!


小林研一郎指揮/読売日本交響楽団。

炎のコバケンのベト7だ!

当時“読響”は団員は男性ばかりで、きっとエキサイティングなベト7が聴けるぞ、
と勇んで出かけた。

前プロは何をやったのかまったく覚えていない。
どうもいまひとつだった感は覚えている。

そして、待ちに待ったベト7。
第1楽章が始まる。。


う~ん、僕が思い描いていたリズムとちがう。


そして、第4楽章へ。

リズムへの違和感はあるものの、民族的で土臭い音楽。
僕にはこんなリズム感はだせないなぁ。。と感嘆した。

そして、アンコールの「ハンガリー舞曲第1番」ですべてつながった。


このハンガリー舞曲はすさまじかった。
さすがコバケン。<ハンガリーの英雄>と呼ばれる意味がわかった。

リズムのすさまじさに、演奏会が終わってもしばらく席から立ち上がれなかった。




********




それから月日は流れ、僕は大学オケに入団する。
4月の「スプリング・コンサート」でのメインがベト7だった。
なにせ弾いている人数より、周りで聴いている人数のほうが多いオケで、
練習を見学する場所取りだけでもたいへんだった。
でも、オケの練習を見学することはこのうえなく楽しかった。
ベト7のスコアにはその時赤えんぴつで書き込んだ、曲に対する注意事項が
いまでもはっきり残っている。

練習後のパート会で、セコバイ首席の先輩が、
「4楽章12小節目、1番カッコのところは4年生はSul Gで弾いてください」
と言ったときは、おぉさすが4年生はそんなこともできるんだ。。と妙に尊敬したことを思い出す。

その当時、練習が終わってからはいつも誰かの部屋にいき、お気に入りCDを持ち寄り
それを聴きながら、音楽やオケの話を夜を徹してしていた。
そのときにずいぶんいろいろなベト7を聴いた。

僕は4楽章・終止部 ストバイとセコバイがかけあいになり徐々に盛り上がりをみせ、
ついに頂点へ到達する(3度でのハモリの)404小節目がすべてだと思っている。
ここを満足させてくれるのが我らがクライバー/ウィーンフィル。
何度聴いても泣ける
クライバー



********



最近ベト7を聴いたのが去年だったか、デュトワ/N響。
埼玉会館で仕事があって、ポスターにデュトワ/N響が。
曲がリヒャルトのドン・ファンとベト7。(あと1曲は忘れた・・・)
即チケットを購入した。

N響は学生時代、毎週のように定演に通っていた。
終演後は原宿のマックで、仲間たちとその日の演奏の感想を語り合った。
その当時のN響は指揮者によってまるで出来がちがっていて、えらくがっかりさせられたり
逆に驚くような演奏を聴けたり、とにかくムラがあった。


久々のN響で楽しみにして行った。
学生時代、アドヴァイザーとしてお世話になった先生方が、
お元気でバリバリ弾いていらっしゃっる姿を見て、とてもうれしかった。

なにが驚いたかといえば、ヴィオラトップに店村眞積さんがいらしたこと。
なにせ久々のN響だったもので、メンバーの入れ替わりをまったく把握していなかった。
篠崎史紀さんがコンマスになったときも、ものすごく驚いたが
(宇宙戦艦ヤマトのサウンドトラックや三枝さんのCDとかで音は聴いていた)
ヴィオラにあの店村さんがいるとは

ベト7はとにかくヴィオラ軍団がすさまじかった。
すごい演奏だった。
デュトワさんは1楽章と2楽章の間を間髪いれず始めていた。
なるほど・・・
N響恐るべし の一夜だった。



これからもベト7とはいろいろなところで出くわすと思う。
永遠に皆に愛される曲ですね。



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ウチの車。

2006年05月29日 20時44分02秒 | 事務所風景
土日と高速道路を激走してくれた、我らが『ACT5号』の労をねぎらい、
今日の朝のうちに洗車してあげた。

事務所の車ではあるが、僕にとっては初めての車で、とてもかわいい。
中古で買ったのだが、金額のわりにはこれが驚くほどヨイ。
なにか秘密のチューンナップでもされているのか、実に馬力がある。
運転席には後付けされた、よくわからない謎のスイッチまであるし・・・
緊急時の脱出ボタンだ、とか、ルパン三世の車のようなロケットエンジンになる、とか諸説あるが、
怖くていまだに誰も押せないでいる。





子供の頃、僕のウチに初めて車がやってきたときの衝撃は、今も鮮やかに憶えている。
僕が3、4歳くらいのときだったと思う。


僕は、母と弟と一緒に家の外で父の帰りを待っていた。
遠くから、とても小さな車が走ってきた。


・・・スバル360


その“てんとうむし”のような車から、父はニコニコしながら降りてきた。


僕たちは飛び上がって大喜びした。子供心に、なにか感動的ですらあった。




高度成長期のド真ん中、日本がものすごい勢いで成長し続けていた昭和40年代。
僕は山も川もある、瀬戸内の穏やかな所で生まれ育った。
今になって思うと、環境も年代もイイ時代に生まれたと思う。



もっと力をつけて、これからは社会に対して、
微力ではあるが少しでも役に立つことができれば、と思う。




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吹奏楽撮影終了。

2006年05月28日 23時03分55秒 | 撮影日記
今日は社会人の吹奏楽団の撮影だった。
一般のどの楽団もそうであるように、皆さん仕事をこなしながらの音楽活動なので、
全員がそろって演奏できる機会が限られているそうだ。
今日も出張先からホールに直行の方もいらしたらしく、エキストラも数名いらして、
このメンバーで演奏するのはこれが最後です! と
リハ終了後の全体集合の時に実行委員長の方が団員全員に言われているのを聞くと、
こちらも、なんとしてでもいいものを撮らなければ、と気合が入る。

さすがに全員そろっての演奏は、昨日のGPに比べると中身が引き締まり音の厚みも増す。
この楽団はご夫婦で演奏されていらっしゃる方々が多く、中には親子もいらっしゃり、
とてもアットホームで温かい演奏会だった。

とにかく吹奏楽は理屈抜きで楽しめる。
今日も、仕事ではなく一聴衆として客席で聴いていたら、
ものすごく楽しめただろうなぁ、と思える内容だった。
地域の皆さんに愛されている楽団なんだろうなぁ、と感じる。
ご縁があってこのような楽団の演奏会の撮影をさせていただくことができ、ありがたく思う。



*************


今日はホールに向うときにものすごい雨で、僕は撮影の時にはめったに雨が降ることがなくて
たとえどんなに雨が降っていても、機材を搬入するときにはピタリとやんだりしていたのだが、
なんで今日はこんなに雨が降るんだろう、おかしいなぁ・・・
と思っていたら、一緒に行ったT君が雨男だった。
T君が自分で撮影に行くときには必ずといっていいほど雨が降るらしい。
雨男に負けたか。。と思っていたら、お昼くらいから雨があがり、まあ、1勝1敗ってところかな。



今日はこんな1日でした。



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とにかく自分たちのベストを尽くす。

2006年05月27日 23時55分38秒 | 撮影日記
ここのところ製品の出荷や撮影の勉強・打ち合わせで慌しい日々。
今日は明日の撮影のGP見学にいってきた。
アマチュアの楽団で、前日にホールを使ってリハをやれる所はなかなかないので、
カメラ位置からのステージの見え方やカメラの練習も兼ね、お邪魔させていただいた。
今日は撮影をする時のような緊張感を持つことなく演奏を聴くことができ、
とても楽しかった。

実際のステージと楽器の配置を見て、このカメラ位置からは撮れない、とか、
この楽器を2カメで撮るにはここは1カメで、とか、カメラ割りの細かい修正をかける。
事務所の中でCDやスコアだけで頭の中で映像を創り上げるよりも、
実際にそのホールに行き、目の前で演奏しているのを見、どう撮るかを考える方が、
ずっと実践的である。
とにかく時間の許す限り、自分たちの出来ることはやっていこうと思う。

努力したことがきちんと評価されにくい世の中にあって、僕たちの仕事は
音楽を勉強すればしただけ、撮影に対し考えれば考えただけ、結果は正直に現れてくる。
第一、中途半端な仕事をしたのでは、自分が一番納得できない。
まずは、自分がその仕事に対して後悔しないこと。
そのために出来る限りのことをやる。


今は、それだけ考えている。



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たまには吹奏楽も。

2006年05月24日 21時14分55秒 | 想い・オーケストラ
今週末、社会人の吹奏楽団の撮影があり、現在勉強の真っ最中。

今、少し休憩です。
曲を聴きながらスコアを読んでいると、ちょっとクラクラしてきた。
なんといっても吹奏楽のスコアは、オケのスコアに比べて難解なのが多い。
数学的で、難しい問題を解いている感じ。
よくこんなの吹けるなぁと感心する。
『早弾き』ならぬ『早吹き』あり、変拍子あり、
それでピタリとアンサンブルを合わせなければならないなんて。

でも、ただ聴いている分にはとても楽しい。
この仕事を始める前は、吹奏楽曲は全く聴いたことがなくて、
それだけに吹奏楽にもイイ曲がたくさんあることを知って喜んでいる。



よく『ポップス・ステージ』で演奏される曲で
『ジャパニーズ・グラフィティー』というのがある。
高校生の吹奏楽では必ずといっていいほど登場する『ジャパグラ』
≪山口百恵≫とか≪坂本九≫とか≪日本レコード大賞≫とか各テーマにそって
メドレーで綴るおいしいとこオンパレード。

今度の撮影でも『ジャパグラ』をやるのだが、今回は≪時代劇絵巻≫
実は、何度も『ジャパグラ』には撮影で出会ってきたが、≪時代劇絵巻≫は初めて。
これが、実にイイ!
「水戸黄門」から始まり「銭形平次」「大江戸捜査網」「大岡越前」「暴れん坊将軍」と続く。
「大江戸捜査網」のホルンの旋律。
「大岡越前」のテナーサックスの響き。
実際テレビでそのドラマは見たことはないのだけれど、父がそれらを見ていて、
父の部屋からそれらの曲たちがもれ聞こえてきて、幼心に哀愁を感じていたものだ。

今こうして改めて聴き、スコアもじっくり見てみると、
「大江戸捜査網」のホルンの旋律や変拍子の曲の構成なんてすごい!
「ウルトラセブン」のホルンの使い方もすごいと感嘆していたが、この曲もすごい。
あの時代の気概を感じる。


クラシック音楽に限らず、イイ曲はまだまだたくさんあるものだ。



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いまさらですが・・・

2006年05月23日 21時31分00秒 | Weblog
ブログを始めてから、時間をみつけていろいろなブログをのぞくようになった。
ついこの間までは、まったく興味もなかったのだが。。

いいブログに出会うと、しみじみと本当に幸福な気持ちになる。
面白く楽しいブログは、楽しませようとする工夫に感心する。
海外在住の方々のブログを見ていると、まったく距離を感じることなく、
でもむこうは遥か海のかなたなわけで、不思議な気持ちになる。

たまたま学生時代の仲間のブログにぶつかったりして、驚いたり喜んだりもしている。
元気で活躍している仲間たちをみることは、とてもうれしいし刺激になる。

海外で音楽の勉強をしている若い人たちには、がんばれ! と応援したくなるし、
(僕が想像できないくらいがんばっているのだろうけれど・・・)
いい経験をつんでほしいと思うし、くじけないでほしいと陰ながら願っている。




ネットは一歩間違えば危険な道具ではあるが、いい方向に使われればいいな、と思う。



じっくり時間をとって、僕もいいものを書き込めるよう精進します。



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『運命』のらない?

2006年05月22日 23時42分49秒 | ヴァイオリン
一昨日、僕の携帯に事務所のTさんから電話が入った。
だいたい、いつもメールで仕事のやりとりをしているので、電話かけてくるなんて
珍しいな。。と思いながら話しをすると・・・


Tさんが所属している某室内合奏団で次の次の演奏会で『運命』をやるのだそうだ。













が、

















それにのらないか?

という内容。





ええぇぇ~。

『運命』は大学オケで演奏したことがあるにはあるが、ずっとヴァイオリン弾いていないし
某室内合奏団は指揮者を置かない。
指揮者なしで、『運命』をやるらしい。




う~ん。おもしろそう・・・

現役の時なら、即OKのところだが、なにせブランクが。。
楽器は少しずつでも練習していないとゼロに等しい。
今から練習して、とりもどせるか?

勉強もせずヴァイオリンばかり弾いていた昔とちがい、今は仕事もしなきゃいけないし・・・
なにせ一応社長だし・・・


『運命』はオケ弾きの基本中の基本がつまった曲である。
『運命』で本当に多くのことを学んだ。

まず、弓をきちんとおいて弾き始めること。
例えば、あたまの8分休符では弓をきちんと置かなければならない。
下級生だとガリガリッと汚い音があちこちで聴こえてきそうな箇所。


ベートーヴェンはテンポがかわらない。
つねに同じテンポで数える。

ベートーヴェンには<メゾ・ピアノ><メゾ・フォルテ>などのような中途半端な
強弱記号はない。
ピアニッシモ・ピアノ・フォルテ・フォルティッシモのそれぞれの強さは等間隔である。


キザミは元弓で。

強く大きい音ほど駒よりで弓のスピードは遅く。


・・・



などなど。





某室内合奏団は少人数でテンポもかなり揺れるらしい。
僕が今までやってきた『運命』とはまったくちがった『運命』となるのは目に見えている。

とっても楽しみなんだけど、弾けるのかなぁ。。


とりあえず事務所にヴァイオリンを持ってくるように、とTさんからはお達しがきている。


どうするかは、未定です。





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映画『ダ・ヴィンチ・コード』公開とパリ。

2006年05月20日 17時10分47秒 | Weblog
映画『ダ・ヴィンチ・コード』が公開された。
カンヌの特別上映では、批評家には冷笑されサンザンだったようだが、
僕はパリの風景が観られるだけでもイイや、と楽しみにしている。



昨年、パリへ旅行に行き、すっかりパリ好きになった。


海外旅行をどこに行くかを決めるとき、僕は学生時代に行ったドイツを希望し、
妻は数年前ひとりで訪れたパリを望んだ。
最初、僕はパリにはギラギラした印象があって、好きになれないだろうと思っていて、
ドイツの落ち着いた場所に行くことを提案したが、
妻は断然パリ!とゆずらない。

前回行けなかった、世界遺産の『モン・サン=ミシェル』にどうしても行きたいらしく、
僕にテレビの録画を見せ、数年前の写真を引っ張り出しパリの風景を見せ、
あの手この手を使い、パリの素晴らしさのプレゼンを始めた。

僕が、フランスでもいいかな・・・と思い始めたころ、
パリ・オペラ座の写真を見せ


『ここでオペラが観られるよっ!』 ダメ押し

天井画はシャガールで、自由に客席に入れるし・・・ 歴史と伝統を切々と語る。


わかったよ、パリに行こう。。と承諾した。


飛行機とホテルだけ決め、あとは自由にあちこち動き回った。
ルーヴルやオルセー、モン・サン=ミシェルにも行き、
メトロを乗り継ぎ、パリ中見た。
本当にどこに行っても飽きることがなかった。
すっかりパリに魅了された。

オペラ座はチケットが完売で、見学では客席の中までは入れず残念ではあったが、
そんなことはふっとぶくらい、パリの街は素敵だった。
妻によると、以前よりは随分あちこちの警戒が厳重になっていたようだ。

日本に帰ってきてからも、今すぐにでもパリに飛んでいきたくなる衝動に駆られる。
テレビでパリの風景が映し出されると大騒ぎし、パリの特集記事はチェックするし、
『人気blogランキング』の<ヨーロッパ>を見ちゃうと、
パソコンの前から離れられなくなる。



『ダ・ヴィンチ・コード』の原作本は、妻から「面白いから読んで読んで」と渡され、
会社の行き帰りの電車の中で読んでいる。

上巻で、ヌヴーが見てしまったソニエールの秘密はなんだったのかが気になり、

















おじいさん、女装してたんでしょう!!





と妻に言うと、爆笑された。。





ミッション系の学校で育った妻には、本の内容が学校で教わったことと全然違っていて
多少ショックもあったらしい。
各国でのいろんな反発もうなずけるようだ。



早く全部読まないと、映画公開でネタバレになってしまう。



まだ途中なので、絶対教えないで下さいっ!!



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会堂裏のさらい場。

2006年05月19日 23時59分36秒 | 想い・オーケストラ
じめじめした天気ですね。
楽器にとってはつらい日々でしょうね。
弦、切れやすくなるし、楽器は鳴らないし・・・


大学時代のオケのさらい場は『会堂裏』と呼ばれる広場でした。
雨の日は学館(学生会館)に部屋をとってさらうのですが、やっぱり外で思いっきり弾きたい!
天気の良い日の授業中、窓から外を見ていると、
『こんなに天気の良い日に部屋の中にいるなんて、なんてもったいないんだ。。』
と思い、会堂裏でヴァイオリンを弾いていました。

木々に音が反射して、とても気持ちいい。
響き具合をチェックするには最高の場所でした。

春は桜が咲き、緑が鮮やかになっていく様を見ながら、楽器を弾き仲間と語らい・・・

(冬はたいへんなんですが・・・)


年が経てば経つほど、輝きが増す宝物です。



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東京文化会館 前川國男

2006年05月18日 23時24分52秒 | 想い・オーケストラ
昨日建築の話をしたので、音楽と密接に関わっているホールに関して少し書きます。


現在、日本でのクラシックの殿堂をサントリーホールに譲った感があるとはいえ、
東京文化会館はいまだに色褪せない名ホールであり、名建築だ。

ホールの真の素晴らしさというのは、本番にステージから客席を見たときの景色に現れると
僕は思っている。
ムジークフェラインもカーネギーも客席の風景は圧巻である。
サントリーの景色も素晴らしいが、東京文化の景色には及ばない。
5層のバルコニー席が悠然と目の前に立ち上がる様は、歴史と伝統を感じる。
ここで響き渡った数々の音をすべて憶えていて、
“さあ、演奏してごらん”、とホールが呼びかけている。

ホールは生きている。

その魂を一番感じたのは、日本では東京文化会館だった。



前川國男の設計で、師匠のル・コルビュジェの日本で唯一の建築である
「国立西洋美術館」と向かい合うように建設された。
コルビュジェの影響を色濃く感じさせる。

大ホールの素晴らしさもさることながら、小ホールへ向うスロープがある空間は
建築好きにはたまらないだろう。



撮影でよく行く「埼玉会館」も前川國男の設計だが、建物の置きかた、
周囲の空間の使い方には人柄が表れているよう。

小金井の江戸東京たてもの園にある「前川國男邸」に行ったことがあるが
しみじみと味わい深い邸宅だ。
写真で見るとダイナミックで大きな家に思えたが、実際に行ってみると
とてもこじんまりしていて、しかしセンスあふれる建築である。


演奏を聴くと同時に、ホールも楽しんでみるのもお勧めです。



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