春だ！ 花見だ！！ juriが来た！！！ Ⅱ

翌朝おれが　ちょっと前夜の仕返しを…と思いついた。
juriが「た　に　ん　こぉ～　今何時ぃ～」と言ってる。
おれは役者になった。
「おわっぁ～～～！何だよ！もう１２時だぞ！！！」と言ったら　まんまと引っかかった。
「うそぉ～～～！！！」とjuriが言い　めでたく７時頃に起きた。

コーヒーを飲んでたら　おんちゃんが　そそくさと「二条城へ行く！」とか言って　さっさと出かけちまった。
おれとjuriは　迷っていた。
嵐山…嫌だ。
清水…もってのほか。
八坂神社…冗談だべさ。
etc etc etc
決まらない。
とにかく出かけよう！　時間がもったいない！　天気も良いべ！！！
で　とりあえず　目の前の「東寺」西門を抜けて　東門バス停まで行こうとなった。
が…おや？？？　？？？　？？？
あっ！　今日６日は「ガラクタ市」だ！！！
見ない手は無い。
嬉々として　見て回った。
うぅ～～～ん…ワンダーランドだ。
何時の間にか　全然方向が違う南門に来ちゃった。
南門の大門左側で喫茶をやってたから　コーヒーを飲んだ。
juriは　へんてこな事に感心してる。
「♪たにんこ♪…この門　国宝か重文だよね？…この真近でタバコ…良いのかな…」とか言ってる。
そんな事よりも　今日の行き先だ。
駄目だ　決まらない。

結局「青蓮院から平安神宮見よう」と言う結果になった。
バスに乗って　いよいよ八坂神社が見えて来た。
見えて来た？？？
見えて来た？？？！！！
人人人人人の海！
だけど　何を考えているのか　お馬鹿っちょ二人は　よりによって祇園で降りちまった。
バスの中で「なぁjuri…怖いもの見たさで　八坂を見ないか？」と言ったら　
好奇心旺盛なjuriの心に　火が付いちゃった。
それが　↓↓↓の写真だ。
だけどな　空は青いし天気は上々と来た。
両側にずらぁぁぁぁぁ～～～っと並んだ屋台や出店を見物。
で　この写真を撮っていた。
撮りながら「あぁそうだ。京都に来て 花見ってやった事無かったな…」と思っていたら…
写真を　よぉ～～～く見てみ。
花吹雪だぜ！
心の中で「ちきしょぉ～～～花見してぇ～！」とか思ったら　juriに腕をわっしと摑まれ
「♪たにんこ♪　花見しよっ！」とか言いつつ　この中に入った。
写真手前の赤い座敷　空いてるだろう？
でも　その左側が直ぐ空いたから　そこの席になったんだ。
こんな花見は　生まれて初めてだった。
暑い位に天気は良いし　桜の真下の席で　しかも花吹雪の中での花見だ。
焼肉の肉の上　juriの頭　桜の花が咲いていた。

春だ！ 花見だ！！ juriが来た！！！

八坂神社～円山公園に抜ける道が　ほれ！
この通りだ！！！



つぅ～～～訳だ。

juriには　何時も驚かされる。
以前は　おれが「来い！」「来てくれ！」「助けてくれ！」と言うと　疾風のように来た。
juriは　大分腰がヤバイ。
で　リハビリをしておる。
だから刺激しないように　そこぉ～～～っとメールを出して「大丈夫か？」とか言ってた。
最近はメールもご無沙汰で　しかしのかかし　心配はしていた。
土曜の夜「電話でも…」と思い　思ったが１１時頃だから　遠慮はした。
問題は　ここからだった。
１１時にもかかわらず　電話した。
出ない。
当たり前だ　仕事中かもしれないし　腰が痛くて寝てるかもしれないからな。
が　juriから電話が来た。
お互い「ご無沙汰　ご無沙汰」などと言っていたが　juriが…
「たにんこ　実は宅急便で生物を送ったんだけど　届いたかな？」と言うから「届いていない」と言ったんだ。
返ってきた言葉が「じゃあ不在票が有るかもしれないから　玄関を見てみて」と言う。
「生物だから　悪くなると困るし」とも言う。
だから「ちょっと待ってて。今確認するから」と言い　受話器をそのままにして玄関を開けた。
キョロキョロして　不在票を探した。
探している目の前に「ばぁ～～～！！！生物のjuriでぇ～～～す！！！！！」と　本人が出てきおった。

驚いたの何のって…
偶然が偶然を呼ぶ事って　この事だろうな。
しかも　久々の再会も糞も…
家に上がるなり「知り合いの人と会っていた。♂♀★○§＊＃％…」…読解不能…
すっかり出来上がっている。
じゃあおれも　と思ったが　追いつかない。
酎ハイ一杯で止めた。
とりあえず　この娘を寝かせないと　と思い寝かせた。
40～50分経った頃　水を持って行ってやったら…
もう　びっくりして　ぎぃやぁ～～～！！！！！！！！！！って　声を出しそうになったよ。
何とjuriは　ホラー映画の悪魔の主人公のように　ブリッジして（のけぞって）寝てるんだぜ？？？！！！
しかもウメイテイル…「腰が痛い…腰がぁ～～～」って。
そんなカッコで寝てたら　本当に「橋」になると思い　可愛そうだが起してやった。
水を飲んだのを確認して　おれは下に降りて一息。
途端に笑いが込み上げて来て　一人で笑ったよ。
で　翌朝は　怒涛の撮影が始まったのでありんす。