いやぁ~ 昨日は暖かかった。
春の浮かれた陽気に誘われて「梅小路公園」へ ぶらりぶぅ~~~らり行って来た。
広大な敷地内には 親子連れやカップル友人同士 様々な人が春を楽しんでいた。
野球をする者 サッカーをする者 若い夫婦が乳母車を引いて散歩…
(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)うんうん 正しい日本人の姿だ。
ここの写真は その時に撮ったものだ。
あまりにも良い天気で 梅が「おぉ~~~い ここだよ。綺麗な内に撮ってくれよ!」と
声が聞こえたから 近づいて行って撮ったんだ。
いやいや 物凄く綺麗だった。
皆に原画を見せたいよ。
春と言えば 出会いと別れもそうだな。
卒業式や入社式。
まぁ 一つ一つ大人になって行くわけだ。
おれは小さい頃「大人になりたく無い」と思った事が暫くの間ある。
誰にでも思春期があるよな。
中学生の頃 想い募った彼女。
でも どうしても話しかけられない。
あれほど悩んだ事は無かった。
おれには幼馴染が居た。
家と同業者の娘だ。
家が近いし 親同士も何時かは二人は結婚するものだと思ってた。
中学生になってからは 何時も勝手に部屋に入って来るようになり
それが当たり前のように 日課になっていたんだ。
話さない時は 一切二人は話さなかったし 勝手にレコードを掛けたりラジオを聴いたりしてたんだ。
ある日 その事件が起きた。
隣のクラスの女の子を好きになってしまい…
いやぁ~~~おれだって悩んだぞ。
それを事も有ろうか どうしようもなくて 幼馴染に話しちまったんだ。
おれは必死に話した。
でも ある瞬間を見逃さなかった。
奴の目が「きらぁ~~~り」と光ったんだ。
考えてみれば おれが好きになった子は 幼馴染よりごく普通の子で 顔立ちも普通。
幼馴染は 今で言う「イケイケギャル」そのもので 顔も考えてみれば モテル顔をしていた。
あくる日学校で 好きになった子が教室に遊びに来た。
幼馴染は ここぞ!とばかりに女の子に近づいて 地獄の使者の声を発したんだ。
「あのねぇ~~~たにんこがねぇ~○○チャンの事 好きになったんだってぇ~~~!」と 大声で言ったんだ。
おれはびっくりした。
その後 何故か直ぐにこう言ったんだ。
「好きになって何が悪いんだよ。からかうのは止めろ。だからおめぇ~は嫌われるんだ!」
その後 めでたく一年間も付き合った。
相変わらず幼馴染は 毎日の様に来ていた。
一年間???と思うだろう?
一年後の「バレンタインデー」に 付き合っていた女の子が どう言う訳かチョコレートを持ってこない。
しかも おれを避けている。
ピンと来た。
おれの他に 誰か好きな奴が出来たんだ…と思ったから さっさと気持ちを切り替え様とした。
違うんだ…。
家に帰ったらお袋が「来てるよ」と言う。
あぁ あいつか(幼馴染)と分かって 部屋に入ってコーヒーを造った。
音楽の本や楽器の本を見ていたら コタツの向かいから「ねぇ良い物やろうか?」と言った。
おれが好きな子に チョコレートをもらってない事を まるで知っているような口ぶりだから カチンと来た。
「うるせぇ~な どうせお前がくれるものなんかゴミ箱に入れるから そこに置け」と怒鳴った。
怒鳴られた幼馴染は 暫くの間じっとしてたのかな?
おれは 本を読みながら言ったから…
何分後か分からないけど 顔を上げた。
幼馴染は 目から滝のように涙を流していたんだ。
真っ赤な顔をして 泣きながらおれを睨んでいる。
「せっかく せっかく…」と言うなり だぁ~~~って部屋から出て行った。
暫くして…夜の9時頃だろうか 幼馴染の母親から電話を受けた。
「あのね たにんこちゃん あの子ね一週間前からチョコレート造ってたんだよ。
家の事 なぁ~~~んにもしないくせにね。ところで○○に早く帰るように言ってね」と言われた。
おれは暫くの間考えた。
もらった箱を開けたら 何とも不細工な 愛情一杯のチョコレートが目に入った。
でも「早く帰るように言ってね」って言う言葉が 凄く気になった。
奴が帰ったのは6時頃だ。
かれこれ3時間以上経っている。
おれは 怒られるのを覚悟でお袋に事情を話した。
おもいっきりビンタを食らった。
お袋は「あんたは 一年以上○○ちゃんを悲しませたんだぞ。一年以上苦しめたんだぞ」と怒られた。
その後直ぐに「あんた 山だ!」と言った。
その山は家の真近にあって 幼馴染と知り合うきっかけとなった山なんだ。
嬉しい時 悲しい時には 二人で山から家並みを眺めていた。
まさか と思ったけど 山に昇ったらそこに居た。
暗闇に照らされた顔は 涙の後が付いていたから きっと今の今まで泣いていたんだろう。
おれは 何て話して良いか分からなかった。
黙って隣に座ったんだ。
ごめんな と一言しか言えなかった。
言った途端「怖かったぁ~」と又泣いた。
20歳頃まで付き合った。
もうそろそろ梅が咲く時期 道路側の窓を叩く音がして窓を開けたら 幼馴染が立っていた。
時間は夜の11時をとっくに過ぎていた。
幼馴染は「あのね…私この人と結婚する事にしたんだよ」と言う。
自分の耳を疑うも何も そう聞いた途端 暗闇からぬぅ~~~と男が現れた。
そいつは「こんばんは ○○さん。おれは○○さんを 必ず幸せにしますから」と言った。
おれは そいつの言う事を聞きながら 幼馴染だけを見ていた。
悲しそうな顔をして 目から涙が出ていたけど じっとおれを見ていた。
何週間か 何ヶ月か…分からなかったけど ある夕御飯の時に 話題が幼馴染の家の話になった。
ワザとおれの耳に入れようとしているのが分かる。
奴の家は 倒産寸前だったらしい。
それを助ける為には 策略結婚するしかなかった…と言うのが 話の内容だった。
よくある話だけど おれにはキツカッタ。
中学の頃 おれが好きになった女の子に おれの好きな音楽やタレントを 教えたらしい。
教えている内に おれの事を一番知っている自分に気づいたらしく
ある日 その子に土下座して おれの事を奪い返したらしい。
梅の咲く時期 おれも こう言う人間だけど その事が何時も思い出されるんだ。
何故 事情が分かったかと言うと 何十年も経ったある日 偶然に町で会って
お茶を飲みながら聞いたんだよ。
帰り際 おれは聞いた。
「お前 幸せか?」って言ったら「うぅ~~~ん 普通かな」と答えた。
普通の幸せって どんなのだろうか?
今でも 考えるよ。
春の浮かれた陽気に誘われて「梅小路公園」へ ぶらりぶぅ~~~らり行って来た。
広大な敷地内には 親子連れやカップル友人同士 様々な人が春を楽しんでいた。
野球をする者 サッカーをする者 若い夫婦が乳母車を引いて散歩…
(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)うんうん 正しい日本人の姿だ。
ここの写真は その時に撮ったものだ。
あまりにも良い天気で 梅が「おぉ~~~い ここだよ。綺麗な内に撮ってくれよ!」と
声が聞こえたから 近づいて行って撮ったんだ。
いやいや 物凄く綺麗だった。
皆に原画を見せたいよ。
春と言えば 出会いと別れもそうだな。
卒業式や入社式。
まぁ 一つ一つ大人になって行くわけだ。
おれは小さい頃「大人になりたく無い」と思った事が暫くの間ある。
誰にでも思春期があるよな。
中学生の頃 想い募った彼女。
でも どうしても話しかけられない。
あれほど悩んだ事は無かった。
おれには幼馴染が居た。
家と同業者の娘だ。
家が近いし 親同士も何時かは二人は結婚するものだと思ってた。
中学生になってからは 何時も勝手に部屋に入って来るようになり
それが当たり前のように 日課になっていたんだ。
話さない時は 一切二人は話さなかったし 勝手にレコードを掛けたりラジオを聴いたりしてたんだ。
ある日 その事件が起きた。
隣のクラスの女の子を好きになってしまい…
いやぁ~~~おれだって悩んだぞ。
それを事も有ろうか どうしようもなくて 幼馴染に話しちまったんだ。
おれは必死に話した。
でも ある瞬間を見逃さなかった。
奴の目が「きらぁ~~~り」と光ったんだ。
考えてみれば おれが好きになった子は 幼馴染よりごく普通の子で 顔立ちも普通。
幼馴染は 今で言う「イケイケギャル」そのもので 顔も考えてみれば モテル顔をしていた。
あくる日学校で 好きになった子が教室に遊びに来た。
幼馴染は ここぞ!とばかりに女の子に近づいて 地獄の使者の声を発したんだ。
「あのねぇ~~~たにんこがねぇ~○○チャンの事 好きになったんだってぇ~~~!」と 大声で言ったんだ。
おれはびっくりした。
その後 何故か直ぐにこう言ったんだ。
「好きになって何が悪いんだよ。からかうのは止めろ。だからおめぇ~は嫌われるんだ!」
その後 めでたく一年間も付き合った。
相変わらず幼馴染は 毎日の様に来ていた。
一年間???と思うだろう?
一年後の「バレンタインデー」に 付き合っていた女の子が どう言う訳かチョコレートを持ってこない。
しかも おれを避けている。
ピンと来た。
おれの他に 誰か好きな奴が出来たんだ…と思ったから さっさと気持ちを切り替え様とした。
違うんだ…。
家に帰ったらお袋が「来てるよ」と言う。
あぁ あいつか(幼馴染)と分かって 部屋に入ってコーヒーを造った。
音楽の本や楽器の本を見ていたら コタツの向かいから「ねぇ良い物やろうか?」と言った。
おれが好きな子に チョコレートをもらってない事を まるで知っているような口ぶりだから カチンと来た。
「うるせぇ~な どうせお前がくれるものなんかゴミ箱に入れるから そこに置け」と怒鳴った。
怒鳴られた幼馴染は 暫くの間じっとしてたのかな?
おれは 本を読みながら言ったから…
何分後か分からないけど 顔を上げた。
幼馴染は 目から滝のように涙を流していたんだ。
真っ赤な顔をして 泣きながらおれを睨んでいる。
「せっかく せっかく…」と言うなり だぁ~~~って部屋から出て行った。
暫くして…夜の9時頃だろうか 幼馴染の母親から電話を受けた。
「あのね たにんこちゃん あの子ね一週間前からチョコレート造ってたんだよ。
家の事 なぁ~~~んにもしないくせにね。ところで○○に早く帰るように言ってね」と言われた。
おれは暫くの間考えた。
もらった箱を開けたら 何とも不細工な 愛情一杯のチョコレートが目に入った。
でも「早く帰るように言ってね」って言う言葉が 凄く気になった。
奴が帰ったのは6時頃だ。
かれこれ3時間以上経っている。
おれは 怒られるのを覚悟でお袋に事情を話した。
おもいっきりビンタを食らった。
お袋は「あんたは 一年以上○○ちゃんを悲しませたんだぞ。一年以上苦しめたんだぞ」と怒られた。
その後直ぐに「あんた 山だ!」と言った。
その山は家の真近にあって 幼馴染と知り合うきっかけとなった山なんだ。
嬉しい時 悲しい時には 二人で山から家並みを眺めていた。
まさか と思ったけど 山に昇ったらそこに居た。
暗闇に照らされた顔は 涙の後が付いていたから きっと今の今まで泣いていたんだろう。
おれは 何て話して良いか分からなかった。
黙って隣に座ったんだ。
ごめんな と一言しか言えなかった。
言った途端「怖かったぁ~」と又泣いた。
20歳頃まで付き合った。
もうそろそろ梅が咲く時期 道路側の窓を叩く音がして窓を開けたら 幼馴染が立っていた。
時間は夜の11時をとっくに過ぎていた。
幼馴染は「あのね…私この人と結婚する事にしたんだよ」と言う。
自分の耳を疑うも何も そう聞いた途端 暗闇からぬぅ~~~と男が現れた。
そいつは「こんばんは ○○さん。おれは○○さんを 必ず幸せにしますから」と言った。
おれは そいつの言う事を聞きながら 幼馴染だけを見ていた。
悲しそうな顔をして 目から涙が出ていたけど じっとおれを見ていた。
何週間か 何ヶ月か…分からなかったけど ある夕御飯の時に 話題が幼馴染の家の話になった。
ワザとおれの耳に入れようとしているのが分かる。
奴の家は 倒産寸前だったらしい。
それを助ける為には 策略結婚するしかなかった…と言うのが 話の内容だった。
よくある話だけど おれにはキツカッタ。
中学の頃 おれが好きになった女の子に おれの好きな音楽やタレントを 教えたらしい。
教えている内に おれの事を一番知っている自分に気づいたらしく
ある日 その子に土下座して おれの事を奪い返したらしい。
梅の咲く時期 おれも こう言う人間だけど その事が何時も思い出されるんだ。
何故 事情が分かったかと言うと 何十年も経ったある日 偶然に町で会って
お茶を飲みながら聞いたんだよ。
帰り際 おれは聞いた。
「お前 幸せか?」って言ったら「うぅ~~~ん 普通かな」と答えた。
普通の幸せって どんなのだろうか?
今でも 考えるよ。
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