京都が好き 写真が大好き by たにんこ

長く写真をやってると 
聞こえないものまで 
聞こえてくるんだな

良いレンズ 悪いレンズ

2007年01月30日 03時37分15秒 | Weblog
EOS 30D
レンズ シグマ18-50mmF2・8EX DC MACRO
S速度 1/200
絞り F2・8
測光 評価測光
ISO感度 800
ピクチャースタイル スタンダード
被写体 眠いのに 半分強制的に撮らされちゃって いい迷惑な「み~」

「これは良いレンズだなぁ~!」
「何だ???このレンズ 駄目だ!」…と 以前は良く言ったし
今でも良く聞くし。
ただしだ…プロが言う「良いレンズ 悪いレンズ」とは 相性の問題が多い。
あのな てめぇ~との…自分との…相性なんかどうでも良いんだ。
カメラとの相性だ。
考えてみろ レンズメーカーだってカメラメーカーだって 悪いレンズなんか造るはずが無い。
むしろ自信を持って レンズを造っているはずだ。
アマチュアがふざけた事を抜かす。
「このレンズは使い勝手が悪い」 「このレンズはF値が暗いから悪い」…etc とか。
悪いのは おめぇ~の頭だね。
こう言う馬鹿は 一億万枚 一兆万枚撮ったって 良い絵なんか撮れないな。
何で悪い所ばかり見て 良い所を引き出さないんだろうな?
しかものかかし「撮りたいものが未だに分かんねぇ」と言う。
じゃぁ カメラとレンズ捨てろ。
どぶっこに捨てちまえ。
おれ達プロから見れば「何を贅沢ぶっこいちゃってるんだ てめぇ~様はよっ!」となる。
プロは逆で「撮りたい物が分かっている」から プロと呼ばれる。
で おれ達プロは カメラとレンズはアクマデモ「仕事の道具」だ。
だから道具だから 仕事だから 御金の問題じゃあなくて 相性の良いカメラ レンズを選ぶ訳だ。
高い安いは 次元の違う話なんだな。
そこをアマチュアは勘違いしちゃってる。
高価なカメラやレンズを使えば 他人より良い絵を撮れると思ってる。
高価なカメラやレンズを持っていれば 他人より偉いと思っている。
こう言う考えを持っているならば 即写真を撮るのを止めちまえ。
で 後生大事に使うんだろうな。

今日は 何で何時もより過激だかと言うと…
カメラを持って 東寺にぶらっと出かけた時の事。
可愛い豆粒…よちよち歩きの子供…と そのお母さんが散歩していたのが目に入った。
おれとそのお母さんの距離が どんどこ近づいてきた。
おれの直ぐ右側に おれの起爆装置に着火した親父とばばぁが歩いている。
お母さん達とすれ違う瞬間 この糞親父の左肩からぶら下げていたカメラのレンズが 
可愛い豆粒の頭を直撃しちゃったんだな。
ごつっ!っと鈍い音がした瞬間に 火が付いた様な 悲鳴に近い鳴き声を上げて
豆粒は泣いたんだ。
で この馬鹿夫婦は…
親父は「あっ…レンズ…大丈夫か?」と言ってる。
ばばぁは「買ったばかりなのに 何とも無いの?」と 夫婦で漫才を始めちゃった。
ウオッカをバーボンで割って そこにニトロを混入された飲み物を飲まされたおれは
「相対性理論の論文を書いて来い。書いて来たら 何故に朝青龍が強いのか説明しろ」 
と言われた様な感じになった。
「おい てめぇ~ 何なんだ?その態度はよぉ!カメラとレンズそこに置いて
まず子供とお母さんに謝れ!」と怒鳴っていた。
「おめぇ~今何て言ったんだ?カメラとレンズ大丈夫?ふざけんなよ。
子供の頭にレンズが当たってるのに 誤りもしないでよ。きちんと誤れ!」
と 猛烈な勢いで怒鳴っちゃった。
この馬鹿野郎達は 本当にしぶしぶ謝った。
こいつらの居る前で おれはお母さんに「おれプロの端くれだけど こう言う奴はカメラマンじゃないからね。
礼儀作法を知らないで育った 我侭な子供と同じだから」とも言った。
お母さんは 悲しい笑みを浮かべながら うんうん頷いた。
呆気にとられている馬鹿夫婦に「あのよ そこにゴミ箱あるから カメラ捨てて来い!」と 再び怒鳴っていた。

カメラマンにはカメラマンのルール…礼儀作法…が有る。
一例として…
肩からぶら下げる場合は レンズは自分の体側に来るようにする。
そして そっとレンズに手を添えてホールドするんだ。
そうすれば 歩いている時だってブラブラせず 手を添えて有るから安心感も倍増する。
外側にレンズを向けていると↑↑↑のようになるし ならずとも 何処かにぶつけた場合
レンズはおろか カメラまでもマウントがおかしくなって 馬鹿馬鹿しい修理代を取られちゃう事になる。
これを見ているアマチュア君達 今からでも遅くないから こう言う事を癖としておきな。
高価なカメラやレンズを使う前に 最低限のルールが有る。
こう言うルールを守らない奴は カメラを持つ資格は無い。
資格が無くてもカメラを持つ事は誰にだって出来るが 到底良い絵は撮れないだろう。
良いレンズとは「目配り気配りを持って 最低限のルールを守っている奴が持っているレンズの事」だ。
悪いレンズとは「一般の礼儀作法を知らず カメラやレンズの能書きばっかり語ってる奴が持っているレンズの事」だ。
こんな事 カメラに興味がない奴にだって分かる事じゃぁないか。
内のおんちゃんが仕事から帰ってきて おれの顔色を見るなり開口一番
「♪たにんこ♪さんよ 何かあったのか?」と言う。
話をしたら「あぁ~~~?! 何なんだその野郎!ぶん殴れば良いのに」とか言う。
ぶん殴ったら おれの手が腐るよ。