今から14年前の27歳(1991年)のときまで、宮崎駿監督の映画を全く知りませんでした。植物バイオテクノロジーの研究一筋でしたので、アニメなど鑑賞する暇は全くなかったのです。やがて娘が生まれ、アニメを努めて見るようにしました。
『風の谷のナウシカ』の原著っていうのでしょうか?原作本?の漫画を、教え子達は、僕を心配して全巻をプレゼントして下さいました。1991年当時の教え子達です。お金がないのに。みんなバイトばかりしてるのに。ぼくのために、先生のために漫画をプレゼントしてくださるんです。不思議でしょ?まだぼくも若かったから彼らに熱意が伝わっていたんでしょうか? 彼らもそれに答えてくださり、彼らなりの熱意を伝えてくださったのです。読みましたよ、何度も何度も。映画と違い、すごく深い内容で。映画は映画で、たった2時間に集約された構成など、心の底から、宮崎駿監督は『天才だ
』と思いました。
それはそれは「アニメなんて、・・。」っていうイメージを払拭する作品でした。
なにに感動したのかというと、『宮崎駿監督が描く植物の生長描写』に感動したのです(笑)。(おい、おい、植物だけかよ!)作品の意味はちゃんと理解して、別の次元で感動しておりましたから、誤解されないように。
ちなみに姉が2人いましたので、幼いときから「少女漫画」は読んでおりました(爆)。当時の少女漫画に描写されていた『バラの葉の数』が許せなかったのです。
葉数、花序、葉序に間違いが多く、ぼくはそのいい加減な自然描写に耐えられなかったです。カトレアは3枚葉で描写されていましたし、それは、それはあきれかえってしまうという状況で、漫画という『デフォルメ命』という観念が妙にいやになっていた幼少時代でありました。
しかし宮崎駿監督が描く、
『風の谷のナウシカ(1984)』、
『天空の城 ラピュタ(1986)』、
『となりのトトロ(1988)』、
『魔女の宅急便(1989)』、
『紅の豚(1992)』、
『耳をすませば(1995)』、
『もののけ姫(1997)』、
『千と千尋の神隠し(2001)』、
『ハウルの動く城(2004)』
など、全て完璧に描写され、素晴らしい作品ばかりでした。
画像は、2001年10月4日となっております。大阪NHK『とっておき関西』時代です。ぼくは、宮崎駿監督に敬意を評し、自分なりの『天空の城 ラピュタ』を創作したのです。
100円ショップに行って、『ざる』と『チェーン』と『お城』を購入し、コニファーを寄せ植えして、ざるを隠すために、『インテリアバーク』を一つずつ『グルーガン』で張り付けていきました。
当然、NHKでは、『ラピュタ』とは口頭で言えませんから、「『天空のお城』です」と紹介いたしました。解る人には解って頂けるかな?
と願いを込めて!
番組放送当時、本当にうけていたか?どうかわかりません。
ところが
番組終了後、玄関先に吊り下げていたら、翌々日に無くなってしまいました(悲)。
テレビをご覧になった方が、持っていかれたのか?、衝動的に欲しくなったのか?解りかねますが、なんとも言えない気持ちが残っています。
「花泥棒に悪い人はいない」といわれますが、必死で考えて創作した作品、格好悪くても、つまらなかっても、いいんです。ぼくの想いが詰まった作品ですから。
原価など安いものです。
一言、お声をかけてくだされば、ぼくは快く差し上げていたと思います。
みなさん、花泥棒には決してならないでくださいね。
優しくお声をかければ、きっと分けて下さると思います。
真の園芸家は、園芸ファンを増やしていきたいものですから。
美術、ピアノ演奏に興味がある方は、以下まで。
すべてお気に入りの本です。
風の谷のナウシカ 宮崎駿 水彩画集
THE ART OF LAPUTA
トトロがいっぱい TOTORO 1988‐1995
三鷹の森ジブリ美術館ガイドブック
ピアノ・ソロ スタジオジブリ作品集―「風の谷のナウシカ」から「もののけ姫」まで
今度、機会があれば、トミー創作の『プランツワールド』を紹介したいと思います。
カトレアマン、リカステ姫、パフィオ爺さん、ドラキュラマンなどなど(笑)。
いつかアニメにならないかな~?主題歌もあるんですよん。