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少し辛い大人の世界。

命。

2006年07月11日 | 独り言。

今日は、少し重たい話を。


ある画像を見つけて
これだけは皆知っておくべきだと思ったから。


その画像

グロいのが苦手な方は見ない方がいいと思います。
…って書こうかと思ったけど、
これは、一定以上の年齢の人は…特に若い人は見るべき。絶対に。


この画像…て言うか絵だけど
医療関係者が読む、施術の専門書の挿絵のようです。


この絵は23週目…妊娠五ヶ月の中絶手術。


この絵はたまたま見つけたんだけど、
見た瞬間、正直「グロっ」って思った。

でも、見てるうちに涙が出てきた。


私の母は、私を筆頭に5人も子供を産んでいる。
しかも、私の知る限り、二回流産している。


一回目の流産は、私が生まれたすぐあと。男の子だったそうだ。
母が転んでしまったとか何とかで、死産だった。


二回目は、私が高校生の頃だった。
母と私で出かけようとしていて、車のそばで母が急に倒れた。
救急車を呼び、私も一緒に乗って病院へ行った。
しばらくして、診察室に呼ばれた。

女性のお医者さんと、私。

お医者さんの机には何かが入ったガラスの容器。
「流産です。お母さんは大丈夫ですよ」
と、女医さんは言ってガラスの瓶を私に見せた。

透明な容器の中は良く分からなかった。
いや、思い出せないだけかも知れない。

衝撃的過ぎた。

瓶の中の良く分からないものが
自分の妹か、弟になるはずだったモノだというショック。

それと、
母がまた妊娠していたという腹立たしさ。

当時は妹が生まれたばかりで、その妹は当時の彼氏さんとの子供で
再婚もしないのに一人増えることに
嬉しい半面
現実的な面を見てないような、無計画な母の妊娠に
焦りと不安と腹立たしさを覚えていたから。

そんな時に起こった流産。

母にガツンと言ってやろうと思い、
先生に促されて処置室に入った。

母は処置台に横たわり、顔面蒼白で涙を流していた。
そんな母に、私は何も言えなかった。


それから数年して
弟の妊娠が発覚した。

その時は、無計画な母にとうとう切れた。

しかし、その時すでに妊娠5ヶ月。
丁度、上の画像とおなじくらいに成長している頃。

もう大学生になっていた私は
五ヶ月ほどにも育っている胎児の中絶手術がどんなものか
漠然とではあったが知っていた。

同じ女だし、
中絶を勧める気は毛頭なかったが。


母の避妊のずさんさにも疑問を抱いたが

更に疑問だったのが
どうして生む方向で話を進めるのか、ということ。

赤ちゃんは可愛い。
妹や弟はマジで可愛い。
それは本当に
目の中に指突っ込まれても
めがねの時に顔蹴られても笑って許せるくらい可愛い。

産んでくれたあとは
無事に産まれてきてよかった…って、心から思うんだけど。

どうしても疑問でしょうがなかった。

増えるほど生活は苦しくなるし(笑)
人口密度あがるし
祖父母にギャーギャー言われるのに
何でそこまでして産むのか。


この画像見たら、
「妊娠したらどうしても産みたい」っていう母の気持ちが分かった気がした。

こんな惨いこと、出来るはずが無い。

あの流産のとき、もっと何か言ってあげればよかった。
弟妹の妊娠発覚のとき、「おろせ」なんてヒドイこと言わなくてよかった。
産んでくれてありがとう。
こんなに大きく育つように、丈夫に産んでくれてありがとう。

本当に、涙が止まらなかった。



そんな一方で、
こんなに大きく育った胎児を意図的に堕胎させる人がいる事実。

色んな事情があるだろう。

産んでも育ててやれないとか
胎児が病気を持っていて産んでも育つ見込みがないとか。
望んでいない子供だとか。

そんな事、人により千差万別っていうのはわかってる。

けれど、胎児だってもう人間の形をして
お腹の中で育っているのに。

それを切り刻んで引っ張り出すだなんて。

一方、避妊もろくにせずに
子供が出来たら中絶する…なんて若者が増えている。

男は「おろせよ」とか簡単に言うんだろうし
女も「まだ子供いらないし」とか言って簡単におろすんだろう。

もう憤りを禁じえない。

自分自身が生まれてきたのがどういうことか
命を故意に奪うことがどういうことか
分かって無さ過ぎる。

一時の快楽のために
命を奪わなければならない結果になるというのなら

SEXなんてしなくてもいい。


簡単に、中絶とか言うもんじゃない。
するもんじゃない。

ヤッたことには責任をもて。

かと言ってうちの母を見習えってわけじゃないけど…
その点で、母はある意味ちゃんと責任は果たしてる。
ちゃんと産んで、ちゃんと育ててくれてる。
そこは見習うべきとこだろう。


…ただ、計画的にお願いします…