エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

あぐり王国・北海道

2020-09-22 08:49:34 | 日記
アグリ(カルチャー)の意味は、“農業” です。

毎週 土曜日、午後 5時からTBSテレビ・ローカルで放映される「あぐり王国・北海道」は、15年ほど続く人気番組です。 全道各地の農家を、タレント(チーム NAC リーダー「森崎 博之」)と小学生 3~5人が訪れ、農作業を手伝い 収穫物を皆で調理して食べるだけの、ほのぼのとした番組です。 札幌育ちの“現代っ子”は、泥にまみれて農作業が出来るのか? 案外、DNA に農業は刷り込まれている様です。 大多数の子供たちは、土に勤しんでいます! また、ひと汗かいた後、野菜・穀物を調理し食べながら 率直な感想を 自由に話し合うのが良い点です。 タレントの“食レポ”で見られる、何でもかんでも「旨い・美味しい」と、怪しい発言がないだけでも価値があります!

◎ 左がリーダー「森崎 博之」


確か 10年ほど前、北海道の“食糧自給率”はカロリーベースで、180% だったと思います。 現在、農業生産が下がったとしても、上がる事はありません。 何故なら、北海道農業には活力がなく、後継者不足が深刻だからです。(日本全体が同じかも知れません) 農繫期、1日15時間 働いても、収入は若手のサラリーマン以下では、子供に跡を継いで欲しいとは言えないのです。 冬(寒冷期)、農業生産が激減するのも“デメリット”です。 また、気候・相場による“豊作貧乏”も深刻です。 いずれ、北海道における農業人口は半減します。 そうなれば、道産食材は地産地消に止まり、日本各地に食べて貰う事は出来なくなります。 おそらく、中国や東南アジアから安い野菜や果物が、大量に流れ込む事でしょう。 一言 「農家が悪いのではありません。 政治が農業を弱体化させたのです」 自動車の海外輸出を優先し、貿易収支(黒字)を補填する為、必要以上に海外の農産物を輸入し、結果的に「日本の農業を衰退させた」!

◎道央(旭川市・帯広市)に多い大規模農場


北海道は、イメージの中で“あぐり王国”と思われている筈です。 しかし、大規模農業を実際に行っている地域は、決して多くありません。 特に 海岸線や道南地域は、平坦地が少なく大規模農業には不向きです。 野菜や果物を、小規模で生産する農家が多いのが実情です。 収穫物を、短時間で大量消費地(都市)に送れない。 そんな関係で、全道の“道の駅”は、新鮮な野菜や果物(中には肉や魚)の販売に適しています。 朝採れた農産物を“軽トラ”で運べるのですから、鮮度は確かです。 地元である伊達市の“道の駅”は、景観も今一・グルメも今一・温泉もない・・・ それでいて 野菜と果物の販売だけで、全道屈指の入場者数を誇っています。 残念な事は、車が多過ぎて 地元の人々が気軽に立ち寄れない事です。

◎ 人気が高い「伊達市・道の駅」
 
 
伊達市は、“東日本大震災”の後 原発事故(放射能汚染)で“イチゴ栽培”を断念しなければならなくなった福島県のイチゴ農家を、一早く招き入れた街です。(伊達藩の関係で) 移住者が育てたイチゴは、やっと軌道に乗り販売が始まっています。 我が町もイチゴの産地ですが、少量でも購入する事を心掛けています。 春から夏にかけて来道を予定される方は、是非とも“道の駅・伊達市”で販売する“福島(亘理)イチゴ”を賞味下さい。      

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