エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

室蘭 カレーラーメン

2020-06-13 08:00:19 | 旅行・地域

札幌「味噌ラーメン」 旭川「醤油ラーメン」 函館「塩ラーメン」 第4の味が、室蘭カレーラーメン」です。 4番手とは言え、すでに40年以上の実績があります。 本来“カレーラーメン”の先駆けは、“室蘭市”ではなく“苫小牧市”です。 “苫小牧市”にある「味の大王」が発祥で、親元でラーメン修業した二代目が、40年ほど前“室蘭市”で支店を開いたのが始まりです。 人気が出た事で、数軒のラーメン店が「味の大王」に協賛し、“カレーラーメン”を競って広めたのです。 その後、“室蘭名物”と呼ばれ人気になりました。

室蘭カレーラーメン”の特徴は、醤油仕立てのスープにカレーの香辛料で、複雑な味を醸し出すところです。 私が30年以上通う「味の大王」(我が家から約40キロ)は、摩り下ろした“リンゴ”や“ミカン”を 香辛料と調合する独特のスープで、一度食べると癖になる味です。 具材は、チャーシュー・ワカメ・メンマ・きざみネギ 麵は、北海道産の小麦使用 辛くて旨い“ご当地ラーメン”です! 日清食品のカップヌードル・カレー味とは、似て非なる味わい。 インスタントとは違います!


室蘭には、100年ほど愛される“名物”があります。 それは、日本中どこにでもある“焼き鳥”です。 ただし、昔から鶏肉ではなく豚肉でした。(“焼き豚”は語呂が悪い?) 室蘭は、鉄鋼業で栄えた町で港湾・鉄工労働者が多く、仕事が終わり居酒屋で一杯飲むあてに、ボリームある豚肉の串焼きが好まれた様です。 全国的に精肉(豚肉)の串焼きはあると思いますが、濃い醤油ダレで和辛子をつけて食べるスタイルは、“室蘭焼き鳥”の特徴です。 
北海道は、豚肉文化が根付いています。 昔から、味のいい豚を畜産していたからです。 北海道の“すき焼”は、牛肉でなく安い豚肉だと揶揄されます。 それは違います。 元々、豚肉にジャガイモ・白菜・豆腐・ネギを味噌(又は醤油)で煮込んだ“肉鍋”は、寒冷期の栄養補給に重宝されていたのです。 熱々の肉鍋は、北海道の“ソールフード”です!


もう一つ、“カツ丼”が少々変わっています。 昔から、丼の上に出汁と卵でとじたカツがのっているタイプと違い、ステーキ用のプレートにカツとじがのっている“ライス別”の一品です。 いつまでも冷めない様に工夫されたカツ丼が、室蘭では定番です。 観光客は「注文した“カツ丼”と違う」と、クレームをつける方がいる様です。 「郷に入っては郷に従え」 取り敢えず 食べて下さい。 寒い北海道の アイデア“カツ丼”を! 


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