エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

北海道 の ‟方言”

2021-05-02 08:12:42 | 日記
・・・北海道(道南)の 方言・・・

ジョッピンカル(鍵を掛ける)昔は 防犯より火災 の心配から、簡単な施錠を考えた様です。 玄関の二枚引き戸(中点)に 金属の ‟ピン” を差し込み、外から開けられなくする細工です。 一枚戸の 閂(かんぬき)と同じ原理です。 ジョッ(錠)ピン(鍵)カル(掛ける)語呂が良いと思います。

メンチャコイ(面小恋) 東北の方言で「メンコイ」は、当地でもよく使っていました。 「メンコイ」は、赤ん坊 や 子供の顔 や 仕草が “可愛い・愛おしい” の意味です。 「メンチャコイ」は、小物 や 小動物 の「メンコイ」を微妙にアレンジして使ったものです。 案外、理にかなった方言だったと思います。 現在、若者(特に女子)の会話の中で「可愛い」を 連発する傾向がある様です。 そんな会話を聞いた外国人は「可愛い」が 人を指すのか 物を指すのか、理解に苦しむ様です。 洋服 や 小物 は「マンチャコイ」が、似合っています。 

 オカシテ(置かして) これは方言ではなく、微妙な言葉使いの問題です。 北海道の女性が他県の男性に、決して使ってはいけない言葉です。 昔、北海道の女の子は 平気で「置かして」を使っていました。 しかし「置かして」は、「犯して」と同音異語です。(勘違いします) 今は「預かって」と言っています。(笑い)

トヤ(アイヌ語で 湖に接する集落) 昔、観光客から「洞爺」は “ドウヤ” & “トウヤ” どう読むのですかと、質問を受けた事がありました。 「トヤ」が正解ですと言えず、“トウヤ” ですと答えておきました。 しかし、本来は “トヤ” なのです。 北海道は、‟アイヌ語” を カタカナ や 漢字 に換えた ‟地名” が無数にあります。 ニセコ・シャコタン・シレトコ・・・長万部・音威子府・宗谷・・・。

ダンベ(女性の恥部)九州の方言で「ボボ」と言う様ですが、当地では昔「ダンベ」と言っていました。 しかし、北海道では 一部の方言です。 何故かと言うと、お菓子屋だった友人が「ダンベ饅頭」(あん入りの饅頭にリアルな割れ目を施し、ショーツを模した牛皮をのせたお菓子)を オリジナル商品として販売した所、たちまち大人気になりお土産として買う客が殺到しました。 商品の名称が、公序良俗に触れると思いましたが、何ら問題はありませんでした。 地元以外の方は「ダンベ」に対し、何の違和感もない様です。

ベンベ(弁辺) 我が町が、明治・大正時代に使っていた地名で、当時「弁辺村」と言っていた様です。 発音は、ドイツの車メーカー「B M W」と同じで、 意味は アイヌ語で「豊かな海辺」です。 案外、現代的でカッコイイ 地名だと思います。

カスッペ(駄目な子・嫌な子) “エイ” の仲間 “カスベ” を マズイ魚と見下し 同様に子供を揶揄する言葉です。 “カス” と “屁”(へ)を、魚の「カスベ」に なぞってって使ったと思います。( “カスベ” は、新鮮な内は美味しい魚です。ただし、鮮度が落ちるとアンモニア臭が漂い、料理の仕様がありません)

 ネタバル 腹這いになる。

 ナガマッテ かしこまって正座すると「足を崩して楽にして下さい」と、客 や 知人 を “ねぎらう” 言葉。

ガッチャキ(痔)

 ガンベ(かさぶた)切り傷・擦り傷 が治りかけに出来る赤い ‟アザ”。  

ドジン(土人)アイヌ人を侮辱する言葉。 明治政府は アイヌ人を先住民族と認めず、“旧土人法” で存在すら消し去ろうとしました。 アイヌ人を嫌う人が、それを真似て使った汚い言葉です。(沖縄人も同様)

ワヤ(酷い・悪い)北海道では メジャーな方言です。 英語の oh my god (何てこった)と似た意味だと思います。 ワヤクチャ (滅茶苦茶)

メッパ (ものもらい)  

イズイ(痒い)「メッパ(ものもらい)が、イズイ(痒い)」

アッペ コッペ(逆さま・裏返し)「靴の左右が ‟アッペコッペ” だ」

ハンカクサイ(バカ・マヌケ)“水臭い” と言う説もありますが、本来は “バカ” ・マヌケ” の意味。

カッパガス・シタ)(ひっくり返す)「手が滑って、味噌汁を ‟カッパガシタ” 」

ソッタラベッコ (そんな僅か)「 ‟ソッタラベッコ” ご飯を 残すな」

カチャッぺナイ(貧弱・頼りない)人 や 物 を見下す言葉。

モッチャコイ(くすぐったい)

ゲッパ(ビリ)最下位の意味。

コワイ(疲れる)‟恐ろしい” ではなく、体が 強張る(こわばる)。

ミッタクナイ(醜い)見た目が悪い・見たくない。

ゴンボホル(子供が 駄々をこねる)

アヤツケル(カッコつける)

アメル・タ)(腐る)「 ‟アメタ” 煮物を食べて 腹を壊した」

ウルカ(水に浸す)「米を研いで、30分 ‟ウルカ” してから焚く」

カッチャ(爪をたてる)「 ‟ガンベ”(かさぶた)を ‟カッチャ” いたたら 血が出た」

バクル(交換する)馬喰(ばくろう)が 語源。

シャコイ(冷たい)一瞬の感覚で、寒いとは違います。

~サル(~れる) 食べ(ら)さる・飲まさる、昔は使っていました。

㉝ ナマラ(とても・めちゃくちゃ)新潟出身のアナウンサーが、戦後 持ち込んだ ‟方言” の様です。 現在、北海道弁として 定着していません。 若者の一部が使う程度で、大多数は(マラが)馴染めず 敬遠する言葉です。
  

◎ 北海道・南部限定の方言でした。 他にも数々ありますが、現在使われている言葉は 少ない。 ほとんどが ‟死語” になっています。 

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◎ 方言は ‟月” の様なもの、地方々で ‟趣” が異なります。


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