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車掌が踊るバス

2014-06-09 12:45:45 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 尾根の上で、サランコットへと続く道は、陽射しを遮る木陰がありません。

 

 レストランの看板を掲げた、パラソルを庭に広げた店で暫しの休憩を取りました。

 

 汗を拭って歩き始めると突然、目の前にバスが現れました。

 

 地図を確認すると、コトマウトという村のようです。

 

 

 一緒に歩いていた男性が、バスは此処で折り返し、サランコット経由でポカラへ行くと教えてくれました。

 

 時刻は15時20分頃でした。

 

 トレッキングに出発する日にバスに乗りそこないましたし、田園風景も十分に堪能しましたので、これ幸いと、バスでサランコットへ向かうことにしました。

 

 サランコットまでの運賃はたったの100Rsです。

 

 

 そして、このバスが楽しかった。

 

 車内に大きな音で、モーニング娘のようなのりの、ネパール語の歌が流れ、「ツンチャカ、ツンチャカ、ヘイヘイヘイヘイ ♪♪ 」みたいなリズムに合わせ、サングラスを掛けた天然パーマのお兄ちゃん車掌が腰を振ります。

 

 

 始発のバス停で5~6人の客を乗せ、15時40分頃、陽気なバスが走り出しました。

 

 

 私は乗車口のすぐ横に座り、窓を開け放ち、車外の風景を楽しみました。

 

 

 途中のバス停で次々と乗客を拾い、バスは満席状態となってきました。

 

 乗客が持参した1m四方もありそうな藁の束を車掌がバスの屋根に載せています。

 

 

 

 バスが走り続ける間は、車内にモーニング娘風の曲が流れ続けました。

 

 やがて、眼下にフェワ湖が見えてきました。

 

 中学生の頃に、遠足で箱根の芦ノ湖へ行ったときにも似た気分です。

 

 

 バスが田舎道を走っていると、畑の中から「待って!(多分そんな意味でしょう)」と誰かが叫んでいます。

 

 息を切らせた小太りの小母さんが、畑の中から現れました。

 

 そんな微笑ましい、何故か懐かしい雰囲気に包まれた乗り合いバスです。

 

 

 バスが走り出して20分ほどで、正面にサランコットの丘が見えてきました。

 

 

 そしてその20分後、私は楽しい気分に満たされたまま、サランコットの丘に建つGH(ゲストハウス)のテラスから、ポカラ市街とフェワ湖を見下ろしていました。

 

 

 勿論、このようなシチュエーションに冷たいビールは欠かせません。

 

 

 

ヒマラヤ一人歩きの危険性

 

 

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