




「エベレストに登るのも冒険、ゴミ拾いも冒険」
1997年、世界7大陸最高峰の登頂に成功した野口さん。
野口さんは外交官の子として生まれた。母はエジプト人。幼少の頃は、混血の容姿をからかわれることもあった。仕事の忙しい父と母はすれ違い、離婚してしまった。野口さんは、父の仕事の合間に、さまざまな国に旅行した。そして父とその国のその地について意見を言い合った。父がイギリスに移動したとき、野口さんはイギリスの立教英国学院の宿舎にはいることことになった。そこでも野口さんは勉強ができなくて落ちこぼれた。そんな野口さんにもできることはないかと思っていたとき、見つけたのが「植村直己」の本だった。野口さんは、高校生でも入会できる登山グループを見つけ、最年少としてモンブランの登頂に成功。その後一芸に秀でていれば入学できる亜細亜大学に入学。以後、7大陸の最高峰登頂に成功。最後のエベレストは3回目でやっと成功。その後、エベレスト清掃登山を実行する。そして富士山や青木ヶ原樹海などの清掃活動を進めた。さらに環境問題に取り組むために勉強を重ね、子どもたちのための「環境学校」を行った。
1 モンブラン 4808m ヨーロッパ大陸
2 エルブルース 5642m ヨーロッパ大陸
3 キリマンジャロ 5895m アフリカ大陸
4 コジウスコ 2230m オーストラリア大陸
5 アコンカグア 6960m 南米大陸
6 マッキンリー 6194m 北米大陸
7 ビンソン・マシフ 4897m 南極大陸
8 エベレスト 8848m アジア大陸

ひねた見方をするなら、野口さんは恵まれた環境の中にいるからこそできるのだと考えられる。お金に困らない生活。精神的に満たされるさまざまな体験。落ちこぼれても、こうしてチャンスは巡ってくるものだろうか。いやいや、お金があることが恵まれた環境だと決めつけるのもおかしいかもしれない。結局、伸びようとする心があるかどうかなのだろう。多くの人は落ちこぼれていく。自分はそうであると思っている。そして、大なり小なり、それぞれの人に合った、自分を生かすチャンスがくるのだと思う。それを見抜く自分の心があることがだいじなのかもしれない。
ゴミ・・・については考えさせられる。地味かもしれないけど、身近なゴミはきちんと捨てたい。自分ができるゴミ拾いをやっていきたい。人のため、みんなのためになることを少しでも実行したいものだ。