空海法師の神社巡り

空海法師が今まで巡った神社を、実際に感じた御利益や見所、感想など交えて紹介。

12/31は、年越しの大祓

2014-12-21 13:25:25 | 神社うんちく
年に2回行われる大祓
6/30の夏越しの大祓と
12/31の年越しの大祓

やることは、夏越しの大祓と同じで、
知らず知らずに付いた自らの心身の穢れ、そのほか、災厄の原因となる様々な罪や過ちを祓う儀式です。

半年前に書いた夏越しの大祓の記事の中で、
「不平不満を言ったり、人を憎んだり妬んだりなど、
そうして曇らせてしまった身も心も、本来の清々しい状態に戻す。」
と書きました。

穢れて曇っているとしたら、無意識とはいえ、自分に原因あるのかも。

大祓には行きたいが、行ったことはない。
でも、自分で、この半年を振り返る機会としよう。

そういえば、神社に行くたびに、
参拝帳に、よく記入する
すると、この時期、その神社から人形(ひとがた・人の形に切った白紙)と祈祷申し込み書が届く。


神社によって、人形の形はそれぞれで面白い。
まぁ、そんなにたくさんはいらないんたけどねf^_^;)


大掃除とお正月

2014-01-03 17:11:38 | 神社うんちく
今回は、お正月にちなんだお話を。
皆さんの家では、お正月を迎えるにあたり何をしますか?
年の瀬には、大掃除。
そのときに、鏡餅をお供えしたり、門松立てたり、玄関に注連縄したりしますよね?
これ、何のために行うのか、ご存知ですか?

大掃除は、年神様を家に迎える準備です。やはり、神様をお迎えするのに汚くては失礼なので、いつも以上に気合い入れて掃除するから大掃除なんですね。
私もこれを知ってからは、大掃除に対する趣きが変わりました。

そして、門松は年神様に来ていただく目印として、
注連縄は、清浄な場所を示すものとして飾ります。

次に鏡餅ですが、家にいらした年神様の依り代(よりしろ:神様が宿るためのもの)です。
そして、鏡開きしたお餅をみんなで分けるのですが、これを年神様の魂が宿ったものという意味でお年魂(おとしだま)といっていたのが、今のお年玉の起源のようです。

年神様の話を少々。
年神様は、大年神、御歳神、若年神などという名前で神社に祀られています。順に、父、子、孫という関係ですが、八岐大蛇を倒した素戔嗚尊(すさのおのみこと)が大年神の父親になります。
大年神は、稲荷神社の祭神である倉稲魂(うかのみたま)と兄弟で、
また、山の神など多くの神様の父とされています。

昔は一年という単位を稲を植えたり収穫したりする周期で捉えていたようです。稲の豊作を一年の初めに祈願したところから年神様の御利益は五穀豊穣と言われています。
また家にお迎えすることから家の守り神や、祖先の霊とも考えられています。

日本人は古来からありとあらゆるものに神様が宿ると考え、信仰の対象としました。
大掃除やお飾りも、そういった信仰の名残なんですね。