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存在する音楽

ジャンルに関係なく良いと感じた曲は聴く
誰かの心に存在する音楽は
実際に音が鳴っていない時にも聴こえてくることがある

タルコフスキー/サクリファイス

2017-03-27 00:33:53 | 映画
2017年4月4日に
「坂本龍一アルバム完成記念関連イベント」坂本龍一セレクション アンドレイ・タルコフスキー監督作:『鏡』『サクリファイス』特別上映会@TOHOシネマズ 六本木ヒルズ

行けないので、『サクリファイス』も見た。

J.S.バッハ「マタイ受難曲」BWV244第47曲“神よ、私のこの涙にかけて憐れみください、みてください”

スウェーデン民俗音楽

海童道宗祖の法竹音楽

などが映画で流れる。教授が死ぬ前に聴きたい曲でマタイ受難曲を挙げていた。この映画の影響もあるんだろうなあ。

映画はスタート・ロールと言うべきなのか判らないが、バッハの曲に
レオナルド・ダ・ヴィンチの『東方の三賢人の礼拝』の絵が背景に。
この絵は
マリアに抱かれたイエスに跪く賢人の上方に、オリーブの「生命の樹」が豊かな緑を茂らせている。

映画の冒頭で主人公アレクサンデルが喉の手術をして声が出ない息子と一緒に「日本の木」だという枯れ木を植えるシーンがある。
「初めに言葉ありき」
東日本大震災で1本残った松の映像と重なった。
これは教授が当時言っていたんだが、偶然一緒にこの映像を観た人が「あの残った松?」と声をかけてきた。

バルト海にあるスウェーデンのゴトランド島が舞台となっている。

核戦争が起きた時に絶望する人間が救済を求め、主人公は自己犠牲を信じなかった神に誓って、救済のための儀式を実行していく。

精神的にまともで居られなくなった人の話
最後に主人公の息子が枯れ木に水をやり、寝そべって木を見上げて、声が出るようになって、父の言っていた言葉を発する。
「初めに言葉ありき」

架空の話ならば、狂気に満ちた人の話なのかもしれない。しかし、最初から警告されていた言葉が宙に浮いた状態で放射能汚染や戦争が起きてしまった場合、その人の語る独白は、現実に起きないためのタルコフスキーの警告だったはず。
黒澤明が好きだったタルコフスキーだったからか?黒澤の『夢』に繋がるものを感じた。

2011年以降の世界では、この作品は宗教的には預言的な要素を含んでいるとされたかもしれないし、自然災害と人為災害を予言したものだと語る人もいるんだろうけど、SF映画で警告していることを考えて、危機を回避できない人間の愚かさが何とも悲しい。人はどうしてこうも愚かなのか。

救済はあるのか?
神頼みしかないのか?

教授の新譜「async」は一体、どういうアルバムになっているのか?

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タルコフスキー/ЗЕРКАЛО(鏡)

2017-03-26 08:20:50 | 映画
坂本龍一の新譜が3月29日に発売される。

HPでは予習・予想といったことで色んな人によって様々な表現がされている。
そして、
アンドレイ・タルコフスキー
1932年4月4日~1986年12月29日(満54歳没)
ソ連の映画監督
全く知らなかったけど、教授が時々彼のことを言ってたので、気にはなっていたものの触れる機会はなかった。
しかし、今回、教授は2017年4月4日に
「坂本龍一アルバム完成記念関連イベント」坂本龍一セレクション アンドレイ・タルコフスキー監督作:『鏡』『サクリファイス』特別上映会@TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
との情報が・・・

教授がお好きな方々は直ぐにこの日付が何を意味しているのかを発言

アルバムを聴く前に見ておこうと思い遂に「鏡」を見ました。

コラール 「古き年は過ぎ去り」 BWV.614

教授がバッハの曲を語ることも多いけれど、この感覚が教授を通って伝わってきているんだと感じた。
この映画で使われている曲。

1975年に上映された「鏡」
ふとしたことで記憶が蘇ったり、感情が変化したりする。
自分が抱えている問題
家族の中で起きている問題
戦争や思想統制などソ連だったからなのか、社会で起きている問題 
自然
自然の中での営み

水の流れる音、水を撒く音、髪を濡らした後の音

雪道を歩く音

人はどのように感情や思想をコントロールして社会的な問題と関わりながら自分の人生を生き抜いていくのか。
時間だけは確実に過ぎて行くものの、曖昧で言葉だけでは表現できない人間の持っている能力を表現している作品。
人によって受け止め方は変わるだろうけど、ソ連の映画を初めて見てソ連の印象とは異なるのと、ソ連を抜きに引き寄せられる映画の魅力を感じる。



コメント (2)
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君の名は。

2016-10-09 17:28:31 | 映画


新海誠 監督
音楽 RADWINPS
プロデューサー 川村元気(『怒り』もです)

遂に映画を観てきました♪

風景の美しさに対する期待感とストーリーに対する期待無さ
という気持ちで観に行った。

映画館で聴く音が良くて、『怒り』とか観れば良かった・・・と今更思ったりして・・・
RADWINPSは聴いてないけど、illionを聴いているせいか、違和感なくて
野田洋次郎っぽいなーと感じていた。

映像は想像の範囲内で、また見てみたいと思ったし、ストーリーは予想よりは面白かった。
ストーリーが有り得ないからリアリティーとずれて楽しめるのかもしれない。

どういう結末になるんだろうと思っていたけど、観終わって、続きが知りたくなった。



そうそう、映画を観ている間、ウルッと来る場面もあったけど、
どこか浮ついた感じがあった。
恋愛感情に似た要素があったり、歯がゆさがあったり
人にもよるんだろうけれど
そういったものと別の
圧倒的な自然の力の中で強く生き抜く生命力
神秘的なものに独自に向き合って折り合いを付けて行こうとする人間の視点
明瞭に見える天の川を眺めているような美しさ
一瞬の美しさ
第六感
そう第六感を考えていたからかもしれない
どこか浮いた感じがした。

映画の後に観終わった人たちが
何度も見たくなるかどうかを話しているのが聞こえた。
観終わった直後より
速く展開する場面転換で、どうだったっけ?と思い返したり、
どこか捉えどころのない感覚を再確認するために見たくなるものなのかもしれない。

そして、阪神大震災、東日本大震災、熊本の震災など
失った人たちを取り戻せたら良いなと
夢を見る作品なのかもしれない。

糸守町のクレーターを彷彿とさせる地形
火口湖か?火口跡か?わからないけど、
(1200年前にも隕石が落ちて出来た湖だった)
湖と神社の御神体がある場所の二か所
外国では
戦争で爆破された場所に重なる人がいるかもしれない。とも思った。

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劇場アニメーション『言の葉の庭』

2016-08-21 09:09:01 | 映画
2016,8,26(金)ロードショー
新作 『君の名は』というアニメのプロモーションで
TVで新海誠という監督が描いたアニメの世界が美しいということを知り
ブルーレイの『言の葉の庭』をじっくりと見てみました。一応3度くらい見た。

雨の細かい表現や景色、水面、透明感のあるものについてはとても美しく、何度も見たくなる。
街の風景も割と細かく表現されていて、2010年代の街という印象。
おそらく何年か経つと、懐かしい風景が新鮮に蘇るような感覚になるくらい素晴らしい。
しかし、人物のアニメと絵とのギャップがあり、ジブリの映画では違和感を感じないのに、この作品では、どうして人物が浮いた感じで見えてしまうんだろう?
そして、ストーリーは、申し訳ないけど、そんなに共感してみることができなかった。深みも無い。
『サマー・ウォーズ』は最初、期待してなかったが、一度見ると、何だか印象に残り、何度か見てるんだけど。

『君の名は』は最近、メディアへの露出もするようになった(来週のMステで初登場する)RADWIMPSが主題歌を歌っている。(ヨーグリーナのCMでもタイアップしてる。)
『転校生』っぽいけど、時空を超えた男女入れ替わりの内容で、隕石が流れる夜空の映像が印象的なプロモ。
ストーリーがどうなんだろうなあ。長野県出身の監督で、自然の風景はとても美しく感じるんだけど。どうでしょう?



アマゾンなどでは以下のことが書いてあったのでコピペ
新海誠監督が少年のひと夏の淡い想いを描いた恋物語。靴職人を目指す高校生・タカオは、雨の朝は決まって学校をさぼり、庭園でひとり靴のスケッチを描いていた。そんなある日、彼は謎めいた年上の女性・ユキノと出会う。

【封入特典】
■サウンドトラックCD ■ブックレット(16P)

【特典映像】(約90分/予定)
■新海誠監督&キャストインタビュー(Long Ver.)
■ビデオコンテ
■新海誠監督フィルモグラフィ
■劇場予告編

【スタッフ】
原作・脚本・監督:新海 誠/作画監督・キャラクターデザイン:土屋 堅一/美術監督:滝口 比呂志/音楽:KASHIWA Daisuke/
エンディングテーマ:「Rain」 作詞・作曲:大江 千里 歌:秦 基博/製作・著作:コミックス・ウェーブ・フィルム

【声の出演】
タカオ:入野 自由/ユキノ:花澤 香菜 ほか



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新しい靴を買わなくちゃ

2014-09-02 21:13:28 | 映画
教授とコトリンゴのサントラ盤は購入して何度も聴いてはいるものの、映画は見てなかったので、今、BS放送でやっているために見ています♪

そっかー こういうシーンで使われた音だったんだ!!

心の場所は?

北川悦吏子監督
2012年

勅使河原アオイ - 中山美穂
八神セン - 向井理
八神スズメ - 桐谷美玲
カンゴ - 綾野剛
アマンダ・プラマー

監督・脚本・原作:北川悦吏子
プロデュース:岩井俊二
音楽監督:坂本龍一
音楽:コトリンゴ
制作プロダクション:ロックウェルアイズ
配給:東映

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