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存在する音楽

ジャンルに関係なく良いと感じた曲は聴く
誰かの心に存在する音楽は
実際に音が鳴っていない時にも聴こえてくることがある

DUET / CHICK COREA & 上原ひろみ

2008-09-06 14:40:35 | 上原ひろみ
二人の演奏をじっくりと聴いていると、演奏シーンが見たくなります。
「一つのシークエンスの中で、どちらも弾きたいときにソロ・フレーズを弾くスタイルが取られていた。その結果、ソロと伴奏との図式から離れ、どちらも常にソロを弾いている緊張感が持続されることになった。」とライナーノーツにありますが、JAZZを聴いているときに時々感じるからみは、今回男女のミュージシャンということもあったのか「音楽でセックスをしているような」感覚でした。

ディスク 1
1 Very Early (09:13)
ビル・エヴァンスの曲。

2 How Insensitive (07:37)
アントニオ・カルロス・ジョビンも作曲者の一人。

3 Deja Vu (09:01)
上原ひろみの曲。

4 Fool on the Hill (06:46)
ビートルズの曲。

5 Humpty Dumpty (07:50)
 チック;コリアの曲。

6 Bolivar Blues (08:45)
セロニアス・モンクの曲

ディスク 2
1 Windows (07:45)
チック・コリア

2 Old Castle,by the river (古城、川のほとり、深い森の中。)
上原ひろみ

3 Summertime (08:50)
G&Iガーシュイン他

4 Place To Be (08:12)
上原ひろみ

5 Do Mo -Children's Song #12
チック・コリア

6 Concierto de Aranjuez/Spain( アランフェス協奏曲 / スペイン )
ロドリーゴ、チック・コリア

ディスク3
初回盤のみ「スペイン」、「フール・オン・ザ・ヒル」のライヴ映像DVD

2007年9月24日~26日にブルーノート東京にてチック・コリアと上原ひろみのスペシャル公演が実現。
本作はその模様を収めたライヴ盤です。
上原ひろみがまだ17歳のアマチュア時代の演奏を聴いたチックが自分のコンサートに急遽呼び、初共演を果たし、その後2006年の東京ジャズで再会共演。「音楽の宝箱のような三日間」と上原さんがコメントしている素敵な時間を記録しています。

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Beyond Standard / 上原ひろみ HIROMI'S SONICBLOOM

2008-09-05 21:21:51 | 上原ひろみ
輸入盤試聴

1 Intro
前作「time control 」のラストナンバーである「time's up」は
「softly as in a morning sunrise」のイントロ演奏で終わっている。
(僕の持っているのはボーナストラックがあるのでラストではないんやけど・・・)
ライナーノーツを読むと、上原さんは
タイムカプセルを開くイメージでレトロな音にしてみた
ということで、半年ほど調律されていないピアノを使い、年代もののモノラル・マイクで録音したらしい。

2 Softly As In A Morning Sunrise
恋をする感情が心の中に朝日のように、そっと降りてくる その「そっと」のデリケートな感じをピアノとベースとギターのハーモニーで表現したかったとのこと。
そっとかなあ?結構ギンギンだと思います。

3 Claire De Lune
クロード・アシル・ドビュッシー(Claude Achille Debussy, 1862年8月22日 - 1918年3月25日)
の「ベルガマスク組曲」(1.前奏曲  2.メヌエット  3.月の光  4.パスピエ)より。彼はガムランにも影響を受けたミュージシャンであった。
上原さんは、子供の頃から弾き続けている曲で、フランスでドビュッシーが見ていたのと今見ている月とは違うだろうなあ。ということで様々なコードに乗せて演奏して「さまざまな月光」を楽しんでいるらしい。
原曲をちゃんと聴いたことがないので、なんとも言えません(笑)
でも美しいメロディーですね。調べると、数多く人妻のために書いた曲の1つのようです。

4 Caravan
ベンチャーズ?と思ったら、オリジナルのデューク・エリントン楽団が上原さんのベースにあり、今回は中東・南米・アフリカなどのリズムを取り入れ、世界中移動する集団を表現した。いやあ、圧巻ですな。

5 Ue Wo Muite Aruko
悲しみを振り切って気丈に進む感じを表現したい。
坂本九の名曲が「スキヤキ」と訳されたのは酷すぎると上原さん。
軽快な少しアップテンポの曲。悲しいときだからこそ笑顔を作って強がってみせる。オリジナルとは別のタッチで、ちょっと勇気付けられる曲になっているんじゃないかなあ。

6 (Some Of) My Favorite Things
映画「SOUND OF MUSIC」を何十回と見ていて、ジュリー・アンドリュースがこの歌を歌うシーンと、
最後に山を越えるシーンの挿入歌「クライム・エヴリ・マウンテン」をベースで

7 Led Boots
ジェフ・ベックのWIREDは愛聴盤で、最後のメロディーになると音飛びするほど聴いていた。その音飛びも演奏で再現している。
最初聴いた時に、坂本龍一の「THE GARDEN OF POPPIES」と思いました。

8 Xyg
XYZというセルフカバーの曲。ギター・バージョンなのでXYGとなっている。ライブでは彼女自身がギターでグーと来る曲らしい。

9 I've Got Rhythm
ピアノのソロ演奏。故オスカー・ピーターソンの自宅で20歳の上原さんが、彼の目の前で演奏した思い出の曲。イントロから少しコミカルで静かに楽しい曲。

10 Return of Kung-fu world champion
ライブの三階席が目の前に迫るような瞬間があるという。僕もライブで体験できたら良いな。


コメント (2)
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TIME CONTROL / 上原ひろみ Hiromi's Sonicbloom

2008-08-15 07:46:00 | 上原ひろみ
遂に聴きました。発売されて1年半ほど経過しています
上原さんによる曲解説に加えて、日本盤は内本順一氏のライナーノーツも面白い。
何よりも、このアルバムは凄いんだけど

Hiromi's Sonic Bloom:
上原ひろみ(p)
トニー・グレイ(b) 前作「スパイラル」でも共演したイギリス人
マンティン・ヴァリホラ(ds) 「スパイラル」で共演したスロヴァキア人
デヴィッド・フュズンスキー(g) 上原が以前からファンだったScreaming Headless Torsosなどのバンドのメンバーであるアメリカ人
通常はHIROMIで外国での公演を行うが、このバンドの時は、この名称で公演している。

試聴(ボーナストラックなし)

1 Time Difference
イントロのピアノが水の流れのように。変拍子していくリズムにも彼女の厳つさを感じる。
上原さんは
時差が存在する地球上では絶えずどこかで人は活動していて、時差で生まれる微妙な感覚のずれを表現したようです。

2 Time Out
ギターが歌っている。何と濃い内容の曲なんだろう。聴いていてゾクゾクしてきた。
上原さんは
外に出ることで見える沢山のこと。思い切って外に出てみよう!と

3 Time Travel
イントロの五感で体験してこなかったことが始まりそうな予感を感じる。
フュージョンっぽくタイムトラベルが展開されていく
そしてイントロのメロディーに。元に戻ってきた安心感を感じた。
上原さんは
科学的に不可能でも心の中でしている時間旅行を感じて。

4 Deep into the Night
ギターとピアノが良い感じに夜を泳ぐ人々の感情を絶妙に表現している
と一瞬感じる曲。
上原さんは
夜の持つ不思議な力を表現されました。

5 Real Clock vs. Body Clock = Jet Lag
コミカルな曲。いやーどの楽器からも凄い演奏が飛び出してきます。
上原さんは体内時計と実際の時間の違いで生まれる時差を表現されています。

6 Time and Space
スローテンポなリズムで、音が途切れる瞬間、タイトルのイメージと重なります。
リズムや音は多少変わっても、違いを把握して感じていられる余裕もあります。
上原さんは
時間に余裕を持って、空間を楽しむと見えるものを表現されています。

7 Time Control, or Controlled by Time
イントロの47秒間ピアノの鍵盤を猛スピードで弾いている上原さんが浮かびます。やがて曲調は変化していき、自分が通いなれたカーブがあって、自転車で一定のスピードで気持ちよく曲がっていく感覚を思い出す。

上原さんは
忙しい毎日の中で生まれる時間に追われているような感覚。時間を支配するのは自分だろうか、それとも支配されているのか。

8 Time Flies
シンセサイザーの音かな。オカリナのような、ほんのり暖かい気持ちを誘う音とメロディー。力強く優しく。

上原さんは
光陰矢のごとし。素敵な瞬間を探して、毎日を生きたい。
詩的な瞬間も素敵に感じる。

9 Time's Up
クワクワクワーという音がある感情を締め付ける。短い曲。そしてみんなの声。
上原さんは
「つづく・・・。」と

10 Note from the Past
ピアノの音が響く。ああ、こんな感じもメモしてたっけと見て初めて思い出すこともある。
ギターにドラムにベースも・・・ああ、これね。

日本盤のみのボーナストラック。昔彼女が書いていて忘れていた走り書き。借りてきた本の一ページに記されていた一言がタイトルに。こうした一言が時を越えて大きな意味をもたらす としている。

上原さんはスタジオでセッションする中で曲を構築するタイプではなく、楽譜をしっかりと書いて、アレンジも含めて楽器ごとの譜面をキチンとおこして、各自の練習テープまで作って、その上で数日後に集まって演奏するというライナーノーツを読んで、とても彼女の活動が上手く表現されていて内本さんのライナーノーツをしっかりと読んでいました。

びびんぱさん。ようやく聴きました(笑)

コメント (4)
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