【大相撲初場所】 ４日目： 千代大海、引退

きのふ魁皇に幕内通算８０８勝目を與へた千代大海が、引退した。

きのふの相撲が本人に引退を決意させたのだらう。
あれは相撲にすらなつてゐなかつた。
これ以上相撲をとつてゐては、元・大關といふ名前を汚すことにもなりかねない。

引退した千代大海は、年寄・佐ノ山を襲名し、後進の育成にあたる。
大關在位６５場所（歴代１位）のキャリアを活かして、強い力士を育てて欲しい。


千代大海が引退したからといふわけでもあるまいが、けふは大關４人が全滅。
好調にみえた琴歐州や日馬富士が負けてしまつたのは殘念だ。
横綱２人を追撃するべき地位にゐる人がこれでは、場所が盛上がらない。


その點、調子の良さが見てとれるのは、稀勢の里。
前に出る相撲がとれてゐて、安定感拔群。
けふは、對戰成績では分の良くない旭天鵬を、危なげなく寄り切つた。

そもそも、この人が平幕にゐることじたいがをかしいのだ。
三役に定著して、大關を狙へるだけのちからは備へてゐると思ふ。
今場所、２桁勝つて、大關への足掛かりを築いて欲しい。