HERO'S

ＴＶでHERO'Sといふ挌鬪技番組を觀た。
出てくる選手はＫ１の選手と總合挌鬪技系の選手で、試合型式は總合挌鬪技ルールに近い。
解説にＫ１プロデューサーの谷川さんがゐたので、Ｋ１が興行に絡んでゐるのは間違ひないだらう。（と思ふ）

なにはともあれ、メインイベントの「レ・バンナvs秋山」戰が面白かつた。
秋山は柔道出身で、總合挌鬪技はこれが２戰目。
１戰目は元ボクシングのヘビー級チャンピオン、フランソワ・ボタと戰ひ、關節技で勝つた。
しかし、けふの相手は、あのバンナである。
打撃の威力はボタの比ではない。

どちらを應援するか。
私は元Ｋ１ファンなので、打撃系の挌鬪技の選手が好きだ。
しかし、秋山は日本人だし・・・。

試合は秋山がバンナを２度グラウンドに持込んだ。
關節をきめることが出來れば秋山に勝機はある。
觀てゐるうちに、バンナを應援してゐる自分に氣づいた。
やはり「空手バカ一代」を見て育つた私は、柔道より空手、すなはち打撃系が好きなやうだ。

結局、バンナのヒザが秋山の左テンプルに決り、バンナのＫＯ勝利。
２度のグラウンドで關節をきめられなかったのが秋山の敗因だらう。
もちろんからだの大きさが違ひすぎたことも原因だが。

バンナが總合挌鬪技に本格的に取り組んだら、かなりのセンまで行くのではないか。
そんなことを解説者たちが云つてゐた。
もしさうだとすると、Ｋ１はますますつまらなくなる。
これからはHERO'Sにシフトして行くのが興行戰略なのかもしれない。