あけましておめでたうございます

新年、あけましておめでたうございます。

本年もなにとぞよろしくお願ひ申し上げます。



いきなり固い話で恐縮ですが。

昨年は、「政權交代」といふ言葉のマジックで、ポリシーの異なる政黨がごつた煮の如く寄り集り、政府を作りました。
彼らに投票した日本國民のなかには、自らの考へ方と多少は違つてゐても、「小異は捨て大同につく」といふ思ひで投票した人も少なくないのではないかと思ひます。
ここでいふ「大同」とは、彼らの説く政策についてといふよりは、もう自民黨には政治を任せたくないといふ「大同」だつたかもしれません。

私にとつて、彼らの説く政策の方向性とのギャップは、「小異」ではなく「大異」でしたので、彼らに投票することはありませんでした
しかし、私のやうな者にとつても、また彼らを支持した世の中の多くの人にとつても、今年は彼らの政策の動向に注意しなくてはならない年です。

目先の金を國民にばらまくことが大切なのではありません。
もつとも大切なことは、日本の將來であり、私たちの子孫に安心して豐かに暮せる國を殘すことです。
（「豐か」といふのは、經濟的なことのみならず、いにしへから培はれてきた日本の文化・傳統を後世に傳へることも含まれます。）

そのためには、將來への投資として、教育や科學技術振興のために金を使ふことも大切なことです。
また、さうした國を殘すためには、國際社會における日本のありかたも重要になります。
國際社會において尊敬される日本になることは、憲法でも謳ひ上げてゐます。
いつまでも自分勝手なことを云つてゐる時代ではありませんし、逆に隣國からの壓力に屈するだけではいけません。

本來ならばアメリカの軍事的な庇護から離れることで「中立」を實現し、アメリカの國益に捉はれない立場を樹立したいところです。
しかし、憲法９條によつてそれが許されない現状では、いたづらに反アメリカ的な立場をとることは日本の國益を損ふ可能性が高いと思ひます。

内政は假に失敗しても、なんとか取り返しはつくでせう。
しかし、「外交・安全保障」に關しては相手のゐることですので、取り返しがつかない恐れがあります。
領土問題、拉致事件、教科書問題、靖國問題など、近隣諸國との間にも問題は山積してゐます。
かういふ問題においても、毅然とした態度で正しいことは正しいと云へる日本になつて貰ひたいと思ひます。


いまの政權與黨には、選擧のための政策ではなく、將來の日本にとつて何が重要なことなのかを判斷し政策を遂行して頂きたいと思ひます。
そのためにも、私たちは彼らの動きを注視し、方向を誤る氣配があれば、ノーといふ聲をあげなくてはなりません。
これは、先の選擧で彼らを支持したかどうかといふことには關係のないことです。
われわれ日本人すべての權利であり義務だと思ひます。


いきなりややこしい話をして申し譯ありませんでした。
今年は將來の日本にとつて重要な年（危險な年）になるのではないかといふ思ひで、このやうな不粹なことを書いてしまひました。









さて、今年は寅年です。
トラと云へば、やはりタイガース！（何が「やはり」？）

城島の加入で、守備力、攻撃力ともに、きつと大幅に向上する筈です。
もしかすると金本もまだ活躍出來るかもしれません。
能見や岩田も育つてきました。
眞弓監督も２年目だし、采配にもいい意味での餘裕が出てくることでせう。

もう言い古されてゐますが、新監督の２年目は連續して２囘「優勝」して來ました。
２度あることは３度ある、なんて言葉もあります。

これらの要因のすべてを勘案するに、今年はタイガースの優勝は固いと云はざるを得ません。
目標は、１９８５年以來の日本一です。
１２年に一度の「寅年」に、この快擧を成し遂げようではありませんか！