大海人皇子の陰謀―超古代史・壬申の乱郁朋社このアイテムの詳細を見る |
書籍名 大海人皇子の陰謀 カテゴリー 日本史
著者名 堀越博 発行年(西暦) 2002
出版者 郁朋社 値段 1500-2000円
感想 ☆☆☆☆
サラリーマンが書いた古代史論文。
第2囘「飛鳥ロマン賞」受賞作である。
記紀神話の神々が歴史上のどの人物に相當するかを檢證してゐる。
定説では、アマテラスは持統帝、天孫ニニギが文武に相當するといはれてゐる。
もちろん、それはそのとほりなのだが、もう少し掘り下げて見ると別の構圖が見えてくる。
タイトル「大海人皇子の陰謀」から推測されるやうに、
讀みすすめてゆくと次第に天武帝の出自にフォーカスされてくる。
筆者の立場は「漢皇子」説なのだが、これまでの論證とは一味違ふ。
この論文は、素人が自らの疑問を率直に解き明かす試みなので、
專門家が難しく説明しがちなところを極力簡明に説明してゐる。
古代史に興味のある人は是非ご一讀されてはいかがだらうか。
2004年11月10日讀了
(梅原さんほど偏ってはいませんが‥。何??って文句言いながらいつも一気に読みきってしまいます)
この手の本は発想の新鮮さが面白いかどうかのポイントになりますよね。その点ではこの本は間違いなく面白かったです。仙丈さんのHP拝見してて良かった
といふところが面白いところですよね。
わざわざ讀んで頂いたのに、つまらなかつたら顰蹙モノでしたが・・・
面白いと思つて頂けて、よかつた!
實はいま讀んでゐる本が、「倭國=九州王朝」説に基く、古代史の全體像が見えてくるやうな、面白い本なんですよ~
600ページ近くある本なのでなかなか讀了できないのですが、讀み了へたらアップしますね。
(いつになるかわかりませんけど・・・)