『 フロスト気質 』 (上・下) R.D. ウィングフィールド
お薦め度 : ☆☆☆☆
2009年6月4日讀了
フロスト警部シリーズの第4彈。
デントン警察署のお馴染の面々は健在。
あの、くその役にも立たないことをフロスト警部に命じ、責任はフロスト警部に押付けるが手柄は自分のものにしようとするマレット署長も相變らず。
今囘のゲストは、應援のためにデントン署に派遣され「警部代理」の職責についたジム・キャシディ。
彼はもとデントン署の刑事だつたが、4年前に自分の娘を轢き逃げで亡くしてゐる。
その時の搜査が杜撰だつたとフロスト警部を恨んでゐるため、何かに付けフロストのやることにケチをつける。
手柄をたてることに最大の價値を見出してゐるらしく、フロストが解決した事件でも最後の事後處理をすることで、自分の擔當した事件であたかも自分が解決したかのやうにマレットに報告する。
ちなみに娘の轢き逃げ事件の眞相は、最後に明されるのだが、仕事ばかりで娘をかへりみない父親の悲哀を感じさせられる。
直屬の部下は毎囘違ふのだが、今囘はなんと女性の部長刑事、リズ・モード。
ばりばりと仕事をするので、「ワンダー・ウーマン」と陰口をきかれてゐる。
頑張り屋さんなのだが、キャシディ警部代行に顎でこきつかはれたり、なかなかかはいさう。
フロストのもとで寢る間も惜しんで(忙しくて眠る時間もろくにない)働くのが、むしろ性に合つてゐるらしい。
今囘もいくつもの事件が平行してゐて、フロストとともに讀者も目が廻る。
少年の他殺屍體發見、連續幼兒刺傷事件、少女誘拐事件、腐爛屍體の發見、少年の誘拐事件・・・
上卷ではこれらの事件が錯綜してゐるが、下卷では少年の誘拐事件がメインとなつてゐる。
最後、決定的な證據をマレットがみつけたシーン、なんだか都合の良い話だなと思つたら・・・
フロスト警部ならではの「ヤラセ」であつた。
苛酷な仕事にすり減つてしまふのではないかと心配したリズであつたが、最後には意外なシーンが。
彼女にはどうか倖せになつて欲しい。
<參考>
シリーズ第1作
シリーズ第2作
シリーズ第3作
お薦め度 : ☆☆☆☆
お薦め度 : ☆☆☆☆
2009年6月4日讀了
フロスト警部シリーズの第4彈。
デントン警察署のお馴染の面々は健在。
あの、くその役にも立たないことをフロスト警部に命じ、責任はフロスト警部に押付けるが手柄は自分のものにしようとするマレット署長も相變らず。
今囘のゲストは、應援のためにデントン署に派遣され「警部代理」の職責についたジム・キャシディ。
彼はもとデントン署の刑事だつたが、4年前に自分の娘を轢き逃げで亡くしてゐる。
その時の搜査が杜撰だつたとフロスト警部を恨んでゐるため、何かに付けフロストのやることにケチをつける。
手柄をたてることに最大の價値を見出してゐるらしく、フロストが解決した事件でも最後の事後處理をすることで、自分の擔當した事件であたかも自分が解決したかのやうにマレットに報告する。
ちなみに娘の轢き逃げ事件の眞相は、最後に明されるのだが、仕事ばかりで娘をかへりみない父親の悲哀を感じさせられる。
直屬の部下は毎囘違ふのだが、今囘はなんと女性の部長刑事、リズ・モード。
ばりばりと仕事をするので、「ワンダー・ウーマン」と陰口をきかれてゐる。
頑張り屋さんなのだが、キャシディ警部代行に顎でこきつかはれたり、なかなかかはいさう。
フロストのもとで寢る間も惜しんで(忙しくて眠る時間もろくにない)働くのが、むしろ性に合つてゐるらしい。
今囘もいくつもの事件が平行してゐて、フロストとともに讀者も目が廻る。
少年の他殺屍體發見、連續幼兒刺傷事件、少女誘拐事件、腐爛屍體の發見、少年の誘拐事件・・・
上卷ではこれらの事件が錯綜してゐるが、下卷では少年の誘拐事件がメインとなつてゐる。
最後、決定的な證據をマレットがみつけたシーン、なんだか都合の良い話だなと思つたら・・・
フロスト警部ならではの「ヤラセ」であつた。
苛酷な仕事にすり減つてしまふのではないかと心配したリズであつたが、最後には意外なシーンが。
彼女にはどうか倖せになつて欲しい。
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![]() | フロスト気質 下 (創元推理文庫 M ウ)R.D. ウィングフィールド東京創元社このアイテムの詳細を見る |
<參考>
シリーズ第1作
![]() | クリスマスのフロスト (創元推理文庫)R.D ウィングフィールド東京創元社このアイテムの詳細を見る |
シリーズ第2作
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シリーズ第3作
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お薦め度 : ☆☆☆☆
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