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仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

【昔の手帳から】 4月12日 (80年:「しあんくれーる」、廣隆寺、81年:三方五湖)

2011-04-12 01:03:25 | 昔の手帳から
【1980年】(1囘生)

講義開始
13:00 四條河原町 Hとデート。
しあんくれーる、廣隆寺
I love H ! 差し入れを貰ふ


この日は土曜日。
時間割の上ではドイツ語初級のある日だが、こんな早くから教授が來る筈もない。

Hとデート。
4月1日の奈良・西ノ京 以來、京都に來てから2度目。
荒神口にある 「しあんくれーる」 は、高野悦子『二十歳の原點』に登場するジャズ喫茶。
もともと『二十歳の原點』は浪人時代にHが教へてくれた本なので、「しあんくれーる」には一緒に行きたいと思つてゐた。
廣隆寺の彌勒菩薩(半跏思惟像)は高校の修學旅行で一番感動した佛像。
これもHと一緒に見たかつた。
彌勒菩薩が安置されてゐる靈寶殿は、その當時はまだ古い貧弱なお堂だつた。
調べてみたら、いまの靈寶殿は2年後の1982年に完成したとのこと。
昔、京大生がこの彌勒菩薩に抱きつき右手の指が折れてしまつたといふエピソードがあるが、その氣持ちはわからぬでもない。
それほどに優美な佛像だつた。

Hが差し入れをくれた。
いくつか貰つたが、覺えてゐるのはミックスナッツの罐と、石鹸。
ミックスナッツは貧乏學生には手を出しにくいものだつたし、石鹸は一人暮しにはかかせない。
どちらもとても嬉しかつた。

二十歳の原点 (新潮文庫)
高野 悦子
新潮社





【1981年】(2囘生)

福井(三方五湖方面)へ、Touring with オオノさん
風呂


オオノさんは學生アパートのお隣さんで、産大の6囘生。
彼はヤマハのXS400に乘つてゐた。
同じ排氣量で、一緒に走つてもペースが合ふため、時々一緒にツーリングに出かけた。
この日は福井の三方五湖方面へ。
福井方面へは、4つのルートがある。
1.大原經由で途中越え、琵琶湖の西岸に沿つて國道161號をいき、敦賀に拔けるルート。
2.大原經由で途中越え、比良山系の西を通る國道367號線をいくルート。
3.鞍馬經由で花背峠を越え、府道38號に入つて佐々里峠を越え、芦生の原生林附近を通つて由良川沿ひに西へ行き、國道162號線に合流し小濱に出るルート。
4.周山街道から國道162號に出て小濱に出るルート。
この時に通つたのは、單車で走つてゐて樂しい2のルート。
ワインディングロードをひらりひらりと走り拔ける。
三方五湖ではレインボーラインを走り、陸地と湖の重なり合ふ不思議な感覺の景色を樂しんだ。
三方五湖からは、北陸道經由で歸つて來た。
高速道路を走つたのは、この時が初めてだつたかもしれない。

唐突に「風呂」と書かれると面喰ふ。
5日から10日まで熱が出てゐたのだが、もしかしたら、ずつと風呂に入つてゐなかつたのかもしれない。
だとすると、1週間ばかり風呂に入つてゐなかつたことになる。




【1983年】(4囘生)

講義開始、語學申込票交付


4囘生になつても、まだ語學申込票が必要な人は、さう多くない。
でも、不思議なことに、私の周圍にはわらわらとゐた。
人徳のなせるわざか。






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