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仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

仲道郁代 『ショパン 鍵盤のミステリー』 第2回「鍵盤の白と黒」

2010-03-06 13:29:31 | クラシックはいかが
仲道郁代 『ショパン 鍵盤のミステリー』 第2回「鍵盤の白と黒」

「運命の女性との出会い、死の渕との遭遇から円熟期へ
ショパンはこうして『ショパン』になった」




「兵庫県立芸術文化センター」 へ、 仲道郁代さん のピアノを聽きにゆく。

『ショパン 鍵盤のミステリー』といふ全4囘のシリーズで、けふはその2囘目。
仲道さんのピアノ演奏と解説、そして映像で、ショパンの生涯を浮き彫りにしようといふ試み。
第1囘は昨年7月26日
たいへん樂しいコンサートだつた。


そろそろ家を出なくては。
終つてからは、友人と食事。
歸つて來てから更新する豫定。


・・・・・・・・・・


ふだん、ショパンはあまり聽かないのだが、かうして聽いてみるとやはりショパンはいい。
ピアノといふ樂器の性能をすべて引き出したのは、ショパンが初めてなのではないだらうか。
多彩な音色で、音がキラキラと飛び散るやうな感じ。
ベートーヴェン、シューベルト、シューマンはもちろん、リストでもこんな印象を受けることはない。
たまにはショパンを聽くのもいいものだ。


演奏では、特に「雨だれ」の前奏曲が良かつた。
たぶん實演で聽くのは初めてだと思ふ。
妙な例へだが、音がからだに沁みこんでくるやうな氣がした。

この曲の時に氣が附いたのだが、仲道さんはフォルテやフォルテッシモを彈くのにふた通りの演奏をしてゐる。
ひとつは手を上から落とすやうにして彈くやりかた。
これは普通に見られる彈き方。
もうひとつは、上半身全體を使つて鍵盤を押込むやうにして彈くやりかた。
同じ大きな音を出すにしても、その音の性格に應じて、音の出し方を變へてゐる。
演奏家にとつてはあたりまへのことなのかもしれないが、私は今囘實演に接して初めて氣が附いた。
あ、いや、いまにして思へば、リヒテルもそんな演奏をしてゐたやうな氣がする。


アンコールは、なんと「英雄ポロネーズ」だつた。
「次囘の豫告篇です」
なんて仲道さんは仰つてゐたが、次囘のコンサートの目玉となる曲なのに、なんといふサービスの良さ!



<曲目>

ポロネーズ第3番「軍隊」 イ長調 作品40-1

24の前奏曲 作品28より
1番、2番、3番、4番、7番、15番「雨だれ」、24番

ポロネーズ第5番 嬰へ短調 作品44

ノクターン第11番 ト短調 作品37

バラード第3番 変イ長調 作品47

アンコール:
ポロネーズ第6番「英雄」 変イ長調 作品53



會場でこれを買つて來た。

CDでわかる ショパン鍵盤のミステリー
仲道 郁代
ナツメ社

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