1月13日読了
『疫病神』 黒川博行
1997年刊行
再読。
疫病神シリーズの第一作。
黒川博行を最初に読んだのは『二度のお別れ』だったか、『八号古墳に消えて』だったか、いづれにせよ創元推理文庫だった。大阪府警ものが面白くて、立て続けに初期作品を読み漁ったものだった。
久しぶりに読んだ黒川博行。
二蝶会のヤクザ・桑原と建設コンサルタント・二宮との大阪弁の会話が軽妙ながら、中身はハードボイルド。
産廃処理施設建設をめぐるヤクザ絡みの争いに巻き込まれてしまう。
二宮が桑原と知り合ってしまう不幸。
二人がお互いに相手を疫病神だと罵倒する関係が、読者には楽しい。
1月20日
『螻蛄』 黒川博行
2009年刊行
TVドラマで観たけれど、原作は初読。
「ケラ」と読む。「おまえのチンポコどーのくらい」のオケラ。
疫病神シリーズの第4作。
今回は、伝法宗宝物の絵巻物「懐海聖人絵伝」をめぐる疫病神・桑原のシノギに二宮が巻き込まれてしまう。
舞台は大阪から京都、名古屋、東京と移り、二宮はボロボロになってゆく。
疫病神と縁を切らな、いつか死んでまうぞ!
黒川作品、特に疫病神シリーズは絶品でしたね
映画版は酷かったですがWOWOWドラマ版は素晴らしかったです。
北朝鮮に密航の話もたまらんかったので、いずれ再読するのが楽しみでいます😝
キュレーターのシリーズもおもしろかったですよ!
疫病神シリーズを読んだら、キュレーターものも読んでみますね!