20100726 「志摩マリンランド」でマンボウを見た

鳥羽からまたもや「伊勢志摩ライナー」に乘り、賢島へ。
近鐵・賢島驛から送迎バスに乘つて、「志摩觀光ホテル」へ。
１３時過ぎに着いたので、荷物を預けてそのまま出かけるつもりだつたのだが、部屋の用意が出來てゐるとのことでチェックイン。
部屋からは英虞灣が見えて、眺望が良い。
ネットブックをセットするなどしてから、「志摩マリンランド」に向かつた。

「志摩マリンランド」へは、歩いて５分ほど。






入場ゲートをくぐると、正面にペンギンがゐた。（トップの寫眞）
みんな見事なまでに日陰に入つてゐる。
驛で見掛けたポスターだつたかには、「ペンギンがお出迎へ」などと書かれてゐたので期待してゐたのだが、ペンギンたちは身じろぎ一つしない。
暑さに耐へかねて、意識朦朧としてゐるのかもしれない。
「あぢい～！」といふ聲が聞えて來さうだ。




ペンギン舍の右手にある建物に入ると、入り口のところに人だかりがしてゐた。
子供たちが水槽に手を入れて、親たちがカメラやビデオを構へてゐる。
ガラ・ルファ（通稱「ドクターフィッシュ」）といふ魚が、人の皮膚の角質を食べてくれるらしい。
私も手を入れてみた。
小さな魚が群つて來て、手に吸ひつく。
こそばゆい。
手を洗つたら、入れた手がすべすべしてゐるやうな氣がした。
顏や足なら、もつと效果があるのではないか。
と思つたら、説明板の下のはうに「手以外はいれないで！」と書かれてゐた。
やつたヤツがゐるといふことだな、これは。
大阪のオバチャンだつたらやりかねん。








チョウザメ。
キャビアの親だ。
寫眞では見たことがあるが、實物を見るのは初めて。
あ、チョウザメのことだけど。






肺魚（ハイギョ）。
ウキブクロが肺のやうな働きをして、空氣呼吸をするらしい。
４億年前と變らぬ姿をしてゐるといふから、まさに「生ける化石」だ。






オウム貝。
貝とは云ふものの、實は「頭足類」（タコ・イカの仲間）に屬する。
アンモナイトとは親戚筋にあたるらしい。






グラスキャットフィッシュ。
これには驚いた。
説明板に「骨の見える魚」とあつたが、まさにその通り。
まるで３枚におろした中骨が泳いでゐるみたい。
キャットフィッシュといふのは英語でナマズのこと。
ガラスで出來たナマズと云つたところか。






黄金色のオニオコゼ。
オコゼと云へば、夏場のフグなどと云はれることもあるほど旨い魚。
薄づくりも良いし、からあげにしても旨い。
そのオコゼ、普通は黒いのだが、これは黄金色。
豐臣秀吉が喜びさうだ。
かくいふ私も、姿造りにして食べてみたいと思つた。
目茶苦茶高いだらうなあ。






雪の結晶。
ではなくて、サカサクラゲといふのださうな。
確かに逆さだ。
しかし、サカサクラゲといふと別のものを思ひ出すのは、４０代以上の男性だけか。






う～う、マンボ、ウッ！
どうしても見たかつたマンボウ。
北杜夫の「どくとるマンボウ」シリーズを讀んで育つた私にとつて、マンボウといふ魚は憧れの象徴だつた。
波に見を任せて、ひがな一日たゆたふ姿に、自分の本性を重ね合せたものだつた。
志望大學に合格してから就職するまでの５年間は、まさに私のマンボウ時代だつたと云へるだらう。
初めて見たマンボウは私が思ひ描いてゐた通り、のほほんと泳いでゐた。
いや、泳いでゐたといふよりは、何もしてゐなかつたといふはうが合つてゐるかもしれない。
見てゐて癒される心地がして、いつまでも眺めてゐたい氣持ちになつた。
ただ、マンボウはやはり海でぼんやりしてゐて欲しい。
野のスミレ、海のマンボウ。






タコ。
でもよく見ると、足が妙に多い氣がする・・・
それもその筈、このタコ、足が９６本あるらしい。
世界で一番、足が多いタコだつたさうだ。
でも、このタコの子供たちはみんな８本足。
突然變異といふものだらうか。
人間で手足が２４本ある人がゐたら、便利かもしれないけど、イヤだらうなあ。
ああ、さういへば、千手觀音なんて菩薩さんがゐたなあ。






かつて一世を風靡した、ウーパー・ルーパー。
もう２０年以上も前のことだ。
「あの人はいま」のコーナーに取上げられさう。
私は當時からかはいいと思はなかつたが、いま見てもかはいいとは思へない。






ガメラの子供として撮影されたらしい。
「カメにエサをやらう（１００円）」といふコーナーで、子供が草を與へてゐた。
子供の手から草を食べるカメの姿は、なかなか愛らしかつた。










＜使用カメラ：Canon PowerShot G11＞