「暗闇のセレナーデ」 黒川博行
お薦め度:☆☆☆+α
2006年6月1日読了
黒川博行の第3作。
主人公は姉を殺された女子美術大學生とその友人。
美術大學といふ、あまり一般的でない場所の雰圍氣が傳はつて來て、それだけでも面白い。
もちろん、ミステリーとしても面白い。
密室殺人の謎もさることながら、讀みすすめてゆくうちに事件の構圖が二轉三轉し、飽きることがない。
トリックについては、美術の特殊な知識がないと解明できないが、主人公が美大生といふ設定がここで生きてくる。
また、黒川の作品らしく、そこここにユーモアが感じられる。
<島崎は二度とアナゴを食ふまいと、心に誓つた>
この一文は引用すると何氣ない一文だが、作中に置かれてゐる状況ではクスリと笑へる。
2006年6月1日讀了
お薦め度:☆☆☆+α
2006年6月1日読了
黒川博行の第3作。
主人公は姉を殺された女子美術大學生とその友人。
美術大學といふ、あまり一般的でない場所の雰圍氣が傳はつて來て、それだけでも面白い。
もちろん、ミステリーとしても面白い。
密室殺人の謎もさることながら、讀みすすめてゆくうちに事件の構圖が二轉三轉し、飽きることがない。
トリックについては、美術の特殊な知識がないと解明できないが、主人公が美大生といふ設定がここで生きてくる。
また、黒川の作品らしく、そこここにユーモアが感じられる。
<島崎は二度とアナゴを食ふまいと、心に誓つた>
この一文は引用すると何氣ない一文だが、作中に置かれてゐる状況ではクスリと笑へる。
2006年6月1日讀了
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