公立相馬総合病院の研修医のブログ

被災地医療を支える公立相馬総合病院
http://www.bb.soma.or.jp/~psghjim1/

倒れるなら前のめり

2022年07月07日 | 2022研修医

こんにちは!研修医1年目キャンです。

今日は七夕ですね。病院の昼食が七夕仕様でした。

 

相馬市は特にそうですが、最近また例のウイルス感染症が増えてきたので、少しでも早い終息を七夕の願い事にさせていただきます。

少し前になりますが、せっかく学生さん向けの説明会でブログを紹介したので、遅ればせながらまたまた更新させていただきます。

初期研修が始まって3ヶ月が経過しました。

当院のプログラム的に、1年目はこのタイミングで診療科が切り替わるので、まずは私が回っていた消化器の研修について振り返っていこうと思います。

朝の集合が7時30分頃で、カンファレンス、病棟回診をしたあとに、研修医は午前中は曜日毎に腹部エコーや内視鏡の見学、外来での問診や診察を行います。午後はどの日も消化器の先生と一緒(内視鏡治療に入ります。その合間に病棟で処置があれば呼ばれてそちらに行くこともあります。終わりはばらつきがありますが大体19時前くらいでしょうか。

外来では忙しい中限られた時間で必要な問診事項を考えながら診察し、得られた情報から鑑別を挙げ、そこから追加で必要な処置や検査を上級医へ進言します。知識もまだまだなので大変ですが、ある意味一番医者っぽいことしてるなあ、と感じる仕事でもあります。

また、公立相馬総合病院は特にERCPなど内視鏡の件数が多いらしく、研修では腹部エコーはもちろん慣れてくれば内視鏡も触らせてもらえるので、消化器に興味があったり、手を動かすのが好きであったりする人にとっては、かなりやりがいを感じられる研修になるのではないでしょうか(個人的には忙しくも楽しかったです!消化器の先生方には大変お世話になりました。)。

 

はい、次は少し攻めたタイトルを回収しにいきます。

6月から当直が始まってより一層痛感していますが、外来での診察や腹部エコーの経験は、そのまま救急外来や当直で生かされることになります。

外来で(もちろん病棟でも)、普段から、鑑別の間違いを恐れすぎずカルテをしっかり書いて上級医にフィードバックをもらっていれば別の場面で役に立つかもしれません。

また、働き始めて間もない研修医にとって、少なからず「この手技どっかでやったことあるぞ」という経験あれば、診療にあたるうえでの自信の持ちようがだいぶ変わってくるように思います。

自信が持てれば、上級医の指導のもとではあっても、救急外来での自分の手際はもちろん、他のスタッフも動きやすくなったり、ひいては患者さんに余計な不安を与えることもなくなります。

そしてやっぱり腹部エコーも大事なようです。単に外来で簡単に行えるからというのはもちろんですが、患者さんからすると、身体診察や採血、レントゲン以上に、「医者に診てもらってる」という感が強いようです。

というわけで研修医は困ったらとりあえずエコーです。ぶっちゃけ良くわからなくてもエコーはどんどん当てまくってできるようになりましょう。


はい、写真タイムです。少し前に登った鹿狼山からの眺めです。鹿狼山は相馬市の隣の新地町にありますが、登山経験がなくても1,2時間ほどで気軽に登れます。

相馬に赴任されたとある先生はこの山に行くようになってから1年で10キロほど痩せたそうです。ハマれば最強のダイエットですね。

以上当直待機中の深夜テンションでお送りしました。では!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする