公立相馬総合病院の研修医のブログ

被災地医療を支える公立相馬総合病院
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2017 マッチング結果

2017年10月26日 | 研修内容
お久しぶりです、研修医の名取です。

早速ですが2017年度のマッチング最終結果が出ました。
マッチングとは医学生の就職希望と病院の採用希望を擦り合わせ、そのお見合いの結果を出すシステムです。そして今年度の当院のマッチング内定は1人でした!当院はキャパ的に最大3人の募集でありますが、1人でも当院の研修に魅力を感じて来てくれたことはとても嬉しいことです。来年も先輩はいるので寂しくはないでしょう。国家試験を突破して当院で活躍されるのを楽しみにしています。

そして福島県全体のマッチング結果が福島民友に出ていました。
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20171020-213414.php

昨年度のマッチング数97人から13人増え、最多更新で今年度は110人となったようです。ここまで増えるのはすごいことで、福島県全体の募集の努力は成果を出しているようです。特に福島医大は昨年度の14人から13人増え27人となっており、福島県全体の増加分をすべて吸収している計算になります。市中病院の方はまったく増えてないことになるので市中の我々は増加の実感を感じられておりません(笑)。増加分が福島医大に集中したのは、来年度から開始される新専門医制度の影響でしょうか。研修後の新専門医取得は福島医大レベルの大病院に限られるため、研修時から福島医大に所属するのが吉と判断したのでしょうか。実際にはその利点はなんとも言えないため、来年のマッチングはどうなることでしょう…。

ところで今回の当院のマッチング結果を受けて、せっかく良い研修環境があるのをきちんと広めていかないといけないと思いました。自分も含めての反省ですが、病院の発信力がとても弱いと感じています。研修医がいらないならそれでも良いでしょう、しかし当院は研修医に来て欲しい病院ですので、福島県のアピール努力のようにもっと当院も様々な努力をしていかないとと思います。以前から書いているように良い研修環境はあるのです。その根拠に他病院から当院に一時的に来て研修する研修医は増えており、毎月のように新しい研修医の先生が訪れています。研修は良いので、発信力を当院の課題にしないといけないと思います。