週刊 新大土壌研

新潟大学農学部農学科 土壌学研究室の活動日記です 『週刊』を名乗っていますが、不定期に更新していきます

スキーの日

2011-01-12 | 原田

本日は「スキー伝来から100年目」の記念日だそうです。

それにちなんでか、五十嵐キャンパスでは昨晩から大雪となりました。

 

これは今朝の西門付近の様子。

もう辺りは真っ白です。

 

でも朝には降り止んで、天気もまずまずだったので、研究室(農学部B棟)から日本海が良く見えました。

 

Monson et al. (2007) Winter forest soil respiration controlled by climate and microbial community composition.  Nature 439, 711-714 によると、欧米の山岳地帯の降雪地にある森林土壌では0℃や4℃といった低温でも増殖できる微生物群集が冬期に出現して、その活性が冬期の土壌呼吸量=土壌有機物分解を制御している、とのこと。雪が固まってできる"snowpack"が厚いほど、断熱効果が働いてこれらの微生物活性が高まるそうです。逆に"snowpack"が薄くなると土壌が冷え過ぎてしまい、土壌呼吸量が小さくなるらしい。ということは、こうした森林土壌は地球温暖化すると二酸化炭素発生が抑制される(つまり相殺する方に働く)自然生態系の例ということになりますね。そうなると夏の間に植物によって固定された炭素がどんどん土壌に蓄積されていくということか?(そんな単純な話ではない?)

 

雪の下の農耕地土壌の微生物活動についても報告があったように記憶しています。ただ今は思い出せないので、いずれ。。。

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