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空をみるひと

そらをみながら あるいていこう なんでもない ひとであろう …日々や旅、街や自然、季節や未来をみつめるBLOGです

霜月2008 ~ サブタイトル、かわりました

2008-12-01 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する
 
 
新暦では、12月1日。

旧暦では、十一月四日。
霜月のはじめ。

このBLOG、『空をみるひと』には、サブタイトルを付けているのですが。

旧暦の月ごとに、書き換えています

新暦よりも、旧暦で暮らす方が、僕のカラダ・ココロ・アタマに、しっくりくるから。

で、今月も…。
 

***

霜柱を踏んで歩きたい 朝の道 厚手コートに手ぶくろマフラー

***


さて。

いよいよ、寒くなってきます。

みなさんには、ココロあたたかに、美しい日日を…。





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日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する

【マイ歳時記】 初てぶくろ 2008-2009冬

2008-11-21 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する
 
 
空が明るい

いよいよ空気が

乾燥してきた


月曜日に

バックパックに入れておいた

メリノウールの手袋を


この冬

初めて

つけて


駅までの

道を

歩く


金曜






空に

凍った

有明の月




(神無月ニ十四日・立冬末日)




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「日月(じつげつ)~旧暦・二十四節気を旅する」とは?




 

車窓にしる、いま・ここ ~ マイ歳時記 霜降2008

2008-10-24 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する
 
 
不思議と満員電車の窓が曇らないのは

雨は降っても風が冷たくないかららしい

いつもの車窓の柘榴の実が赤くて

だいぶ熟れてきたらしい

今年は柿が安いらしい

柿に柚子を搾って食べると美味らしい

女の子たちのミニとブーツの取り合わせが今頃らしい

コーデュロイのパンツもウールの靴下ももう暑くないらしい

明日の朝には晴れているらしい

そんな2008年の晩秋、霜降の初候だことだ


寒露2008 ~ 朝の景色

2008-10-09 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する
 
 
だいぶ空気が冷たくなってきた

朝、自転車のサドルに露

まさしく「寒露」

金木犀の風を切ってを走る

みちに野菊

名残の朝顔

バラやツツジもぽつりぽつり

サルスベリもさみしくなってきた

車窓にセイタカアワダチソウの黄色が流れる

中秋の名月を20日ほども過ぎて

武蔵野の芒が穂を開いてきた




旧暦水無月ついたち ~ 「氷の節句」

2008-07-03 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する
 
 
今日、7月3日は。

旧暦では、六月、水無月の朔(ついたち)。

そして、水無月の一日は「氷の節句」だ。


***

旧暦六月朔日を「氷の節句」という。
またの名「氷の朔日」。

室町時代には幕府や宮中で年中行事とされていた。
この日、御所では「氷室(ひむろ)」の氷を取り寄せて、氷を口にして暑気を払った。

「氷室」とは冬の氷を夏まで保存しておく所。
地下など涼しいところを利用して作られた、昔の冷蔵庫のような場所。
京都・北山には「氷室」という地名もあり、今でもその氷室の跡が残る。
この北山の氷室から宮中に氷が献上されたと『延喜式』に記され、宮中では氷室の氷の解け具合によってその年の豊凶を占ったともいう。

当時、“氷室の氷を口にすると夏痩せしない”と信じられ、臣下にも氷片が振舞われた。

しかし、庶民にとっては夏の水はとても貴重で、ましてや氷など簡単に食べられるものではなかった。
そこで、宮中の貴族にならって氷をかたどった菓子が作られるように。

それが和菓子「水無月」。
水無月の三角形は氷室の氷片を表したもの。
上の小豆には悪魔払いの意味が込められている。

***


という訳で。

みなさん。

今日、氷を食べてみません?

---

冬の間に天然の氷を切り出して、氷室に詰めて、貯蔵する。
そんな氷を夏に頂けるなんて、有難いことだな。

(それに比べて、365日・24時間、コンビニにはいつでもアイスクリームが冷えている、だなんて、なんて貧しいことだろう? …行き過ぎた便利は下品だ)

幸い、僕の住む家の近くにも、仕事場の近くにも「氷室」の看板を掲げた店がある。
いまどき、「氷室」を職業にしている、って貴重だよなあ。
個人商店、バンザイ!

(でも今時の「氷屋さん」の多くは、製造も・貯蔵も電気冷蔵庫なんだろうなあ)

---

または、「水無月」を食べよう。

中世京都の市居のひとたちと一緒に、氷室の氷を模した和菓子を食べよう。

僕は、今日、お茶と一緒に食べますよ。

それから、旧暦の六月末日(今の暦で言うと今年は7月31日)にも。
旧暦の六月末日にこそ、水無月を食べよう、と思っています。





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★美しい日本の私



夏至2008 イカガオ過ゴシ???

2008-06-21 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する
 
 
今日、6月21日は、今年の「夏至」。

一年のうち、もっとも日の長い一日。


フィンランドでは、「コッコ」の晩を迎える。

東京では、「キャンドルナイト」


雨降り。

蔓伸び。


夏至る時。


僕は、今日も、静かに、なんでもない1日を過ごそう。

皆さんは、イカガオ過ゴシ???




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雨水 2008 ~ ウグイス? メジロ

2008-02-28 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する
 
 
火曜日の夜から雨

と予報にきいて

雨水の雨

を期待したけれど

水曜の朝は

明るく晴れていた

だいぶ暖かくなったから

少し薄着にしてみよう

いつもの道に

鉢植えの菜の花が咲いている

並木道では

木立の中から

チィチィと声

見上げると

視界を横切る

緑色のつがい

ウグイス?

いや

メジロだな

小さくて

ふっくら丸い

緑がキレイ

鳴き交わし

追いかけあっては

木の枝に

目白押しに並んでとまっている

ああ

春だ

梅も咲き

ハクモクレンも膨らんでいる

雨よ、来い





***

メジロ (wikipedia)

ウグイス (wikipedia)

***



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あけましておめでとう!アゲイン&アゲイン (睦月 ついたち 2008)

2008-02-07 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する
 
 
あけましておめでとうございます。


今日、新暦2月7日は。
旧暦では、睦月ついたち。
新しい年の始まり。

僕らが明治5年以前の日本に生きていたら。
僕らは、こうして、今日、新年を寿ぎあっていたんでしょう。


そして、暦よりなにより。
季節そのものが巡って。
また、春が来ましたね。


うれしい!

僕のカラダもよろこんでいます。


さあ。


新しい年も、いま・ここ、から。

感度全開、生ききって、活かしきって、キラめいて、参りましょう!


本年も、どうぞよろしくお願いします。




旧暦戊子睦月元日


kuu






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睦月 ついたち 2005
睦月 ついたち 2006 あけましておめでとうアゲイン=賀春
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あけましておめでとう!アゲイン (立春 2008)

2008-02-04 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する
 
 
節分の昨日。
東京にも、めくめくと雪が降って。

明けて今日。
立春。

節気も、新しい年へ…。

---

東京は、冬がおだやかだから。
1日降り続いた雪も、道では早くも溶けて。

思えば。
冬至から一月半が経ち。
小寒大寒も往った。

いつもの並木道を歩く僕の右頬に、日差しが暖かい…。

---

されども。
日影の露地は凍って。
空き地や川原は白く覆われて。
雪持の松竹梅がキレイ。

まだまだ、風は冷たい…。

---

ふと、故郷の遅い春の景色を思い出した。
中学を卒業して、高校入学前の、長い春休み。
やけに明るい日差しに、一冬積もった根雪が解け始める頃…。

---

無常の時は巡り。
出会いと別れを繰り返して。

また、新しい春がやってくる。

さあ…。

---

皆さま。

あけましておめでとうございます。

新しい春が来ました。

巡る時の中、本年も、お互いさま、よい日日を重ねられますように…。


 立春の朝に 

   kuu






追記:

古来、「立春」を新しい年の初めとした、その感覚が、僕は好き。
(昨日の「節分」は、いわば「大晦日」のようなもの。「豆まき」だって新年を迎えるための儀式。)

“大晦日の雪、新年元日の明るい日差し”と、出来すぎなくらいの、今年。

なので。
今日、改めて、このBLOG『空をみるひと』の読者みなさんとも一緒に。

この世界にHello!!!

と言ってみよう、と思います。





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大寒 2008 ~ 今年の春は早いぞ (モノサシと、季節そのもの)

2008-02-01 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する


節気は、大寒。

***

「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」(暦便覧) 。
一年で一番寒さの厳しい頃 。

初候 1/20~ 款冬華  ふきのはなさく
次候 1/25~ 水沢腹堅 さわみずこおりつめる
末候 1/30~ 鶏始乳  にわとりはじめてとやにつく

***

今年は、1月21日~2月3日の節分まで。

朝晩の冷え込み、風の冷たさは、しっかり、冬、だ。

なんて言っているうちにも。
日々季節は移ろって。

この頃の、陽の明るさは。

春、だ。

---

23日に東京に降った雪。

極寒の景色に見えるようで。

春の訪れを告げていた…。

***

東京に雪が降るのは、例年なら2月の終りから3月の初めにかけての頃である。この時期、西高東低の冬型の気圧配置が緩み、大陸から移動性の低気圧が日本列島に近づいて、その低気圧が太平洋側を西から東へ進む。そのときに東京に雪が降る。昭和11年2月26日の二・二六事件、万延元年3月3日の桜田門外の変、歴史上の政変を劇的に演出した首都の降雪は、この大陸からの移動性低気圧によって齎されたものだった。昨日の東京の雪も全く同じ気象によるものだが、例年よりも一か月も早い。東京の雪は春の訪れの前触れなのである。本当なら、今頃は天気図の列島の上に縦の線がびっしり並んで、厳しい西高東低の気圧配置の中にいなければならないはずだ。冬の季節がなくなった。西高東低の気圧配置の天気図を見なくなった。半井小絵は、気にならないのか何も言わない。倉嶋厚だったら、一言くらいは解説で触れたかも知れない。地球温暖化が影響を及ぼしている異常気象なのである。

BLOG『世に倦む日日』より

***

この雪が「異常」かどうかは、“構えと目付け”によるけれど。

・気象統計上珍しいことを「異常」というのなら、異常
・人体にホメオスタシス(恒常性維持)が働くように、地球=ガイアが偏りを是正させているのなら、例年より早い雪も早い春も「正常」な働きだ

…まあ、とにかく。

僕らは、今、宇宙の中の、地球の上で、冬を越えていこうとしているんだ。

---

たしかに。

明るい陽の下、寒風の中、梅の蕾が、膨らんできてる。

あじさいの枝に、もう芽がついて、黄ばんだ葉がだいぶ落ちている。

---

思えば。

節気や旧暦といったカレンダーは、そうした旅のための道具で。
いわば、モノサシのようなもの。

一方、天気図は、実は、季節の動きそのものなんだなあ。




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小寒・師走 2008 ~ 稽古初め・初釜・寒修行の時季に…

2008-01-06 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する


西暦1月6日。

今年の「寒の入り」。

---

通りのイチョウの葉は、すっかり消え去っている。
椿がキレイに咲いている。
アジサイの葉は黄ばんで、まだ枝についている。

寒風吹いて。

松樹千年翠。

---

早起きして。
風呂場で水をかぶって。

道着を着て。
防具をつけて。
稽古初め。

床が冷たい。
なんだか、嬉しい。

一年の計を胸に。
気合一声。

---

初釜へ。

式正の次第、しつらい、道具組み。

台子の上の平棗の、梅の花の蒔絵がキレイ。

華やいだ雰囲気の中。
静かに。
感謝と報恩の決意とを。

---

さあ。

「寒の入り」。
「小寒」・「大寒」・「立春」と、節気はいよいよ冬をいく。

新暦1月8日は、旧暦の「師走」のついたち。
月は欠け、また満ち始める。

どうしていたってやがて来る「春立つ日」を、新しい年を、胸を張って迎えられるよう。

身口意の業を清めて。

年年、日日、いま・ここ、を。




(画像:wwwより。)





冬至2007 ~ 旅日記

2007-12-22 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する


小雪の頃、冷たい雨に葉を落とし始めた木々も。

大雪のうちには、裸になって。


寒風の空に伸びた梢。

松柏の緑が凛々しい。


山茶花が咲いて。

椿も咲いて。


ハクモクレンの蕾。

梅の蕾。


一番日の短い一日。

一番夜の長い一日。


そんなある一日を越える間に。

この星がいつも通りに巡っている間に。


僕の体の中でも、ナニカが巡っていくはず。

僕の心も、移り変わっていくはず。


ぼんやりと。

思うともなく思いながら。


ゆっくりと鼻から息を吸って。

湯船に浮かんだ柚子を手に取る。


亥の月亥の日 炉開き 口切茶事 柚子の色付く頃

2007-11-13 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する
 
 
今日、11月13日は。
旧暦では、神無月の四日。

暦に十二支を重ねると、亥の月・亥の日。

---

古く、宮中では「玄猪」の儀が執り行われたそう。
亥の月・亥の日に猪の肉を食べて体を暖め、来る冬の日の無病息災を願った、とか。
亥の月・亥の日・亥の刻に餅をついて、家臣に配ったとか。
女官達は、猪の多産にあやかって、亥の子餅をもてはやした、とか。

---

茶の湯では。

亥の月の最初の亥の日に、「炉開き」をする習いが。

いよいよ冷えてくる頃、夏用の風炉をしまい、冬の炉を整えて。
亥の日に炉を初めて使う、というしきたりは、陰陽五行説による。
“亥の日は水の日”とされることから、席中で火を使う炉に対して“火伏せ”の意を込めている。

この頃になると、初夏に摘んで茶壷に詰めて、冷暗所に寝かせておいた茶葉が熟成され、味わいを増す頃となる。
遠く山の茶園から、街の茶家への“お茶壷道中”を経て、新茶が届く。

そこで、執り行われるのが、「口切茶事」。

---

茶の湯の大成者とされる、千利休居士は。

炉開き・口切の時機を、こう言った。

***

柚子の色付く頃

***

…うーん、イカす!

だから好きさ、利休さん。
だから数寄さ、利休どの。

---

さて。

旧暦の亥の月・亥の日。
今日は、炉開き・口切の日。
と書いたけれど。

丁度、昨夜のニュースでは、「埼玉県では、柚子の収穫・出荷がはじまりました」と伝えていた。

そう。

要は、

***

新暦より旧暦を読んで、旧暦よりも風物そのものを感じて、季節を自然を味わおう

***

というお話。

巡る時の、いま・ここ、を、存分に生きよう…。





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茶碗を自分でつくってみると…

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