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空をみるひと

そらをみながら あるいていこう なんでもない ひとであろう …日々や旅、街や自然、季節や未来をみつめるBLOGです

秋分 2007 ~ 秋晴れの日に

2007-10-05 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する
 
 
いい天気。


昨夜の雨もあがって。
まさに、秋晴れ。


今日は、本当に、空が高い。


半袖だと、涼しい。
長袖だと、少し汗ばむ。
それでも。
暑くはなく、寒くもない。
そんな季節。


暑い夏を過ごして。
立秋・処暑・白露と来て。
秋分。
彼岸の週末には、夏場ぶり返したような猛暑。
その後、急に寒くなって。
ようやく落ち着いた、よい日和だ。


学習院の門の上の百日紅は、だいぶ散っている。

金木犀の香りも、そろそろだろう。


さあ。
いよいよ。
寒露・霜降・立冬と。


美しい季節が、また、巡ってくる。




旧暦六月水無月末日2007 ~ 夏越の祓え 立秋の頃

2007-08-12 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する
 
 
梅雨明け十日を過ぎ。

今日も晴れた。

雲が湧き。

蝉が鳴いている。

今日、新暦8月12日。

---

旧暦では。

六月、水無月の末日。

古来伝わる「夏越の祓(なごしのはらえ)」の日。

盛夏の折、一年前半の無事を感謝し、後半への希望を祈る日。
氷を模した菓子「水無月」を食べるのも、今日。


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二十四節気では、立秋

立春から始まる四季も、前半の春・夏が往き、秋が立ち、後半へ。

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世間では、新暦では、いわゆるお盆休みだけれど。

旧暦では、盂蘭盆会は、これから半月後。

---


冷たいシャワーを浴びたら。

体も心も清々と。

敬虔さをわが身に取り戻したら。

巡る季節の、いま・ここ、を行こう。


今日も、暑いぞ。






画像: 茅の輪くぐり。wwwより。


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★×6月末日 和菓子「水無月」の由来と、新暦・旧暦

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「日月(じつげつ)~旧暦・二十四節気を旅する」とは?


迷彩/あじさい/さるすべり/プール/水道/うめぼし ~ マイ歳時記 夏至・半夏生2007

2007-07-03 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する
 
 
***

ねえ

一層

遠く知らない街に

隠居して沈黙しませぬこと?

こんな日々には厭きたのさ…

***

…なんて、思っていたら。
 
もう、新暦では、7月の初めか。

---

先週は暑くて。
あじさいも萎びてきた。
気付くと、道場の脇の百日紅が、もう咲いていた。

学習院西門のさるすべりは?と気にしてみると、まだだ。

今週はどんよりと曇っているけれど。
目白通りの向う、小学校のプールに、バスタオルが見え、歓声が聞こえる。
水温は十分高いんだろう。

思えば、もう、我が家の水道からの水は、ぬるい。

故郷の夏を思い出す。

水道の蛇口周りには、びっしりと露がついていた。
晴れた日にも、プールの水は冷たかったな。

---

あ、そうそう。

今年も、梅干、漬けています。
今年は、今年のレシピでトライ。
それはまた改めて書きます。


---

日々は往きますね。

夏至は過ぎ。
月は欠けゆき。
半夏生ずる頃。

みなさんも、日々に、よい旅を…。


 kuu



関連記事:

百姓道 4 梅干を漬けてみよう その1 材料・レシピと塩漬け
百姓道 4 梅干を漬けてみよう その2 しそ漬け・しそシロップ
百姓道 4 梅干を漬けてみよう その3 土用干し


参考:

「迷彩」椎名林檎

サルスベリ 百日紅





 

夏至2007 イカガオ過ゴシ? ~ 僕らは揺れる 宇宙は巡る

2007-06-22 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する
 
6月22日は、今年の「夏至」。

一年で、一番日の長い日。

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冬がないような冬を過ごし。

えらく早い春を迎え、送り。

猛暑日も度々やってきて。

入梅後も晴天。

ラニーニャで、この夏は暑い、と言われ。

水不足も心配されて。

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それでも。

そんな今年も。

今日、この日に。

決まった通り、最も日が長い1日が訪れる。

僕らは、その一点を、通過する。

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なんだか、深く、安心するな。

僕らや日々は揺れるけど、宇宙は静かに巡っているな。

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犬は吼えるがキャラバンは進む。

思えば、観覧車は、真上まで上がったんだ。

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皆さんは、今日一日、今夜一晩を、いかがお過ごしですか?

『空をみるひと』、読者さんのコメントを、お待ちしています。


 kuu



画像: 僕と日本と地球と太陽。 WWWより。



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端午の節句 旧暦2007 ~ 鯉はどこへ泳ぎ去った?

2007-06-19 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する
 
 
今日、6月19日は、5月5日。

そう、旧暦の。

そして、端午の節句だ。

僕らが明治5年以前に生きていれば。
今日、僕らは、鯉幟を掲げ、柏餅を食べて。
男児の健やかな成長を祝い、祈り、武運長久や立身出世を願っていたのかな。

現代の日本には、武士はなかなか見当たらず。
今日の東京には、鯉幟は泳いでいないけれど。

旧暦5月5日の、今日の空は、五月晴れだ。





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【カテゴリ】 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する




フィンランドの初夏のような日 ~ 自転車日和 (小満卯月2007)

2007-05-28 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する
 
 
雨が降ったあとに。
晴れの日が続いている。

「猛暑日」の昨日とはうってかわって。
今日は、明るい空に、風が冷たいぞ。

---

まるでフィンランドの初夏のような日だ。

空はパキッと、青く澄んでいる。
雲はフワリと、風に流れている。

葉々柔らか。
花々小満。

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自転車で風をきる。
半そでの腕が冷たい。


“ヒャッホー!”



(東京の空気と水をキレイにしよう)



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八十八夜 / 望月 弥生 2007 ~ 新茶を待っている

2007-05-02 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する
 
 


夏も近づく八十八夜

野にも山にも若葉が茂る

あれに見えるは茶摘みじゃないか

茜襷に菅の笠
 




「八十八夜」とは、立春から八十八日目の、いわゆる「雑節」。

新暦でいうと、今年は、5月2日。

ちょうど月も満ちた頃。

今朝、習院の生垣では、山茶花の若葉が開き、学昼顔が蔓を空に伸ばしていた

草木の枝葉に、瑞々しい、いのちが漲る。

そんな八十八夜に摘んだ、今年の新茶は、美味しいぞ。


僕は今、四国は高知、霧深い津野山の郷からの新茶を待っている。


届いたら、皆さんにも、ご馳走したいものです。




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清明2007 ~ 玄鳥至

2007-04-11 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する
 
 
「春は選挙の季節ではない」だなんて、書いていたけど。

すでに節気は、「清明」。

僕らの住むまちは。

僕らの住むくには。

僕らの住むこの星は。

清いかな?

明るいかな?

---

ぼんやりとみていた空を。

黒い影が切り裂いた。


今年初めての、ツバメ。


---

清明。
せいめい。

4/5~4/19。

三月節
太陽視黄経15度

「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也」(暦便覧)。
清浄明潔の略。
空はいよいよ明るく晴れ渡り、地上に目を移せば、百花が咲き競う季節。

初候 04/05~04/09 玄鳥至 つばめいたる
次候 04/10~04/14 鴻雁北 こうがんかえる
末候 04/15~04/19 虹始見 にじはじめてあらわる

---

僕らがどうであろうと。

ツバメは、また、やって来た。

ああ。

時は巡っている。





画像: つばめ。WWWより。



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望月 如月2007 ~ 一去一来

2007-04-02 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する
 
 
時は巡って、今宵、また、満月。

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旧暦では、睦月・如月・弥生が、「春」。
今年は、この如月が、二十四節気の「春分」と重なっている。

春も真ん中。

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梅が咲いたは、だいぶ先。

椿も落ちた。

降っては晴れて。

川辺には柳の若緑。

菜の花。

山吹。

見上げれば、桜が咲き始め、散り始め。

足もとには、ペンペングサが、今盛りなり。

次々と、木々に芽吹き。

---

この週末も、降って晴れて。

今日、いつもの並木道のイチョウに、新芽が出た。

満月に向かって、枝の隅々まで、瑞々しさが溢れているよう。

独特の明るい緑は、待ちに待った、春の点描画。

日向の一本では、早くも開いてきた小さな葉っぱが、一丁前に、イチョウの葉の形をしていること。

---

日本列島の上に、春雨前線が停滞する今宵、満月は見えるかな?

降っても、晴れても。

見えても、見えなくても。

まん丸のお月さまが、僕ら全てを引っ張っていることに、かわりはない。

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冬を遠く過ごし。

ゆっくりと夏に向かって。

春の日日がゆく。

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茶席の床にかかっていた軸は:


 「一去一来」


さあ。

別れて。

出会って。

旅はつづく。




追記:

BLOGのサブタイトルも、かえておきます。

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椿 柳 薺 山吹 桜 公孫樹 一去一来 如月ノ頃 … 日々や旅、街や自然、季節や未来をみつめるBLOGです

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望月 如月2007 ~  ねがはくははなのもとにて・・・

2007-04-02 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する
 
 
***

ねかはくははなのもとにて春しなんそのきさらきの望月の比

***



そうか。


現代では、新暦の世界では、桜は“3月末から4月初め”のものだけれども。

西行の生きた頃は、旧暦。

旧暦の世界では、如月の望月の頃が、桜の満開になることもあるんだな。


今年が、まさにそれだ。


如月は、春の真ん中。

その真ん中の、望月の晩だことだ…。



***

願はくは 花の下にて 春 死なん その 望月の 如月 の ころ

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春分2007 ~ ある一日の記

2007-03-21 | 日月じつげつ:旧暦・二十四節気を旅する
 
 
今日。

春分。

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「春分の日」は「国民の祝日」で。
世間一般でも、おめでたい、ってことになるんだろうけれど。

個人的にも、二十四節気の中でもやっぱり大きな節目だなあ、と感じるようになっている。

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今日は、朝からよく晴れて。

近くのお寺も、お墓参りで賑わっていた。

桜の蕾が、すっかり膨らんでいて。

明るい空に。

紅葉の新芽が透きとおっていた。

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都内に向かう電車に差し込む日の光も温か。

河川敷も春の色。

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銀座の柳は、えもいわれぬ柔らかな緑。

歩行者天国では、外国人旅行者のサングラス。

試着してみたサマーウールのパンツの感触に、気分もさっぱり。

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茶道具を観に、美術館へ。

思いがけず、見入ってしまい、立ちつかれて、ラウンジへ。

大きなガラス窓越しに、夕暮れの眺め。

皇居のお堀と石塀と松の木。
きらめく水面と飛びゆく鳥。

江戸の春。

森の向こうに、ビル群。

東京の春。

その向こうに、変わらぬ夕陽。

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帰り道。

不思議と静かな丸の内を、ブラブラと歩く。

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なんのことはない一日だけれど。

今年の春分は、とても、穏やかだった。

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春分。

昼と夜とが、静かに釣り合う頃。

冬と春、春と夏、その真ん中。


そして。


レコード盤を、B面からA面へと、ひっくり返すように。

陸上トラックの一番膨らんだところを走り過ぎるように。

観覧車がちょうど90度まで上がったように。


僕らの日々も、ゆく。