【コレクション 16】
毎日、夕食後にパンフレットの箱を開けて、きょうはどれにしようかと見ます。前にはそういうことはありませんでしたが、ここのところ、習慣のようになってきました。前日に、明日はこれにしようと決めておいてあるにもかかわらず、やはり見ます。すると、知らず知らずに読みいって、あっという間に1~2時間すぎてしまいます。「耳学問」ということがありますが、これは「パンフレット学問」とでもいったらよいでしょうか。
みなさんに現物をそのまま全部をお見せできなくて残念ですから、参考のためにいくらかの文章を書くようにしていますが、それでもなかなか現物を手に取ったようなわけにはいかないものですから、とりあえずは、花の写真の時と同様に、見た目を楽しんでいただければそれでよいかと思っています。そして、本屋に行ったとき、お目当ての本だけでなく、どんなものが置かれているか注意てみてください。楽しいものです。大事なのは、自分の目、関心です。
(1)きょうは、『安藤全集』です。
この全集は、書き下し・現代語訳が全16巻・別巻1冊、復刻編・影印版が全5巻、あわせて、全21巻・別巻1からなっています。これが、昭和61(1986)年10月に農山漁村文化協会(農文協)から発行されました。
パンフレットの大きさはB5判大、表紙とも16ページですから、かなり読みごたえがありますが、全体の構成は次のようになっています。
1.表表紙(上記) ただし、右上の「昭和62年度 毎日出版文化賞「特別賞」受賞作品」とある箇所は、このパンフレット作成後に受賞が決まったようで、貼付物です。
2.2~7ページは、農山漁村協会による内容紹介です。この部分の一部は下の『安藤昌益特集』に利用されていますkら、読めそうなところを読んでみてください。
3.全11巻の構成。
4.9~13ページは、内容解説。
5.14~15ページは組方見本。
6.裏表紙は販売宣伝と装丁見本。
以上ですが、この全集の画期的なところが、表表紙の中央上に「出版史上初めての全巻復刻・全巻書下し・全巻現代語訳・注解・解説という・・・編集」にあることが書かれています。とはいえ、これを紹介できませんから、代わりに『安藤昌益特集』という小新聞の一部を紹介します。
(2)『安藤昌益特集』(パンフレットの2~7ページの一部が掲載されています。)
『安藤昌益全集 一』に挿入されていた宣伝紙です。
(3)安藤昌益の名は、すでに少数の人に知られていたということですが、戦後、ハーバード・ノーマン(カナダ人)による研究・紹介で知られるようになりました。わたしもノーマンの次の著作を通して知りました。
『忘れられた思想家 ―安藤昌益のことー 』(全二冊、大窪愿二〔おおくぼげんじ〕訳、岩波新書、昭和44(1969)年12月)
この本は、たいがいの図書館にありますから、これは措いて、別の一冊を紹介しましょう。
(4)『安藤昌益』(八戸市立図書館編集、伊吉書院〔八戸市〕刊、昭和49(1974)年6月)
これは、巻頭に司馬遼太郎「昌益雑感」があるほか、「安藤昌益研究略史」や「安藤昌益関係資料目録」のほか、昌益に関する研究や回顧が編集されていて、すでに刊行から半世紀が経過しているものの貴重なものと思われます。
チョウセンゴヨウマツ(山梨大学で)
(5)戦いすんで、その分析が始まりました。
どんな分析結果になろうと、 えばる人はダメです。 ツッケンドンな人はダメです。 ウソを言う人はダメです。 率直でない人はダメです。ひとことで、傲慢な人はダメです。
ただの個人ならば、「あいつはバカだ」、「ああいうのはキライだ」で済みますが、政治家は違います。ひとたび当選すれば、権力をもちます。その人がわがままを言えば、多くの人がおろおろするハメになります。
権力は、必ずではありませんが、しばしば腐敗します。腐敗するのは、もともと傲慢だからか、あとから、うまい汁を吸って傲慢になるからです。
まず、もともと傲慢な人を代表に選ばないこと。不適格者だから。
では。
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