今日は塩山の塩ノ山を紹介します。
『御料局測量課長 神足勝記日記 -林野地籍の礎を気付く-』日本林業調査会(J-FIC)131~3ページにあるように、神足は、静岡管内の巡回・出張に出ます。
10月27日に出発して御殿場・世附方面を視察した後、富士吉田ー藤ノ木と越えて山梨に入ってきます。そして、
11月 3日 藤ノ木ー切差
11月 4日 切差
11月 5日 切差―甲府ー鰍沢
と巡回・通過して、名古屋へ向かいます。
前に笹子雁ヶ腹摺山を紹介しましたが、神足は笹子峠を越えて山梨に入りました。
現在は、電車でも車でも、笹子トンネルを通過して山梨に入ります。
川端康成の『雪国』風に言うと、
「トンネルを抜けると勝沼駅だった。」となります。
勝沼からの眺望:神足もこの景色を見たはずです。
神足は、御殿場―須走―吉田―河口―御坂ー藤ノ木ー日下部(山梨市)を経て切差に向かいました。
このうち、今日は切差の方向だけ紹介しておきます。
列車は勝沼から塩山に向かいます。すると、前方に〔のち右方向に〕小山が見えてきます。塩ノ山です。
列車から見た塩ノ山(552m:下の案内板は556m)
神足は、この山に登っていないようですが、何回も見ています。今日はこの山に登りましょう。
なお、切差は、右奥に見える扇状地を上がって行った上になります。この先は明日にします。
ご覧の通り、30分から1時間の散歩コースです。
でも、山は山です。中に入るとそれなりの気分は味わえますし、うっかりすると危険なところもあります。その辺は行ってみてのお楽しみとして、眺望を一つだけお見せしましょう。
西が「笛吹川フルーツ公園」の方向です。中央に見える茶色の建物は富士屋ホテル?、正面の山が棚山?、明日紹介する太良峠のある方向です。
コースを一つだけ紹介します。良い雰囲気でしょう。機会があったら、歩いてみてください。ただし、晴れていないとつらくなります。
心配は要らないと思いますが、山であることを忘れないでください。
神足は、日下部〔日下部〕村〔今の山梨市役所のあたり〕を通過し、この間、塩ノ山を正面にそして右に見て塚原熊三郎技手補が作業する切差に向かいました。
なお、私は、いつもの通りミニサイクルを持参して、甲府の方から上がり、切差の方から、ラクして来ました。