名著「千の顔をもつ英雄」ジョーゼフ・キャンベル
第4回 帰還ー社会への還元
神話のゴール地点は、英雄が元の世界へ帰還するシーンである。
帰還したオデュッセウスが獲得した不思議な能力で悪逆なとりまきたちを一掃し、豊かな王国を築いたように、
試練を通して成長を遂げた英雄は、元の世界に帰還し、獲得した秘宝などによって大きな実りや恵みをもたらす。
停滞していた社会には再び活力がもたらされる。
ここには、例えば、起こした事業が最終的に実を結ぶには何が必要か、人生のある段階をより豊かに彩るには何が必要か…などについての知恵に溢れている。
第四回は、神話に描かれる「成長を遂げた英雄の姿」や「英雄が元の世界にもたらす実り」などの描写を通して、私たちが自らの人生を変えたり、
社会に変革をもたらすためには何が必要なのか、そのときに必要な努力とは何かに迫っていく。
Soundtrack - C'era Una Volta in America
アービングの文集「スケッチブック」中の一編。
猟に出かけた山中で奇妙なオランダ人の一団に酒をふるまわれて眠りこけたお人よしのリップ=バン=ウィンクルが、目覚めてみると二〇年経って世の中がすっかり変わっていたという話。
日本には「西洋浦島」の題で森鴎外が紹介した。 アメリカ最初期の短編小説の一つ。
普通名詞 アメリカ英語では "Rip Van Winkle" は「時代遅れの人」「眠ってばかりいる人」を意味する慣用句・普通名詞にもなっている。
ペローの童話集の中の一編で《眠り姫》とも。
誕生祝に招かなかった仙女の呪(のろい)のため,美しい王女は錘(つむ)で指を刺して100年の眠りにつき,城中の一同も眠るが,やがてある王子が城に達し,王女にキスすると,すべてが目ざめる。
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