snclimbエス・クライムのブログはじめました!

初めまして、趣味の登山と釣りと囲碁と映画鑑賞と図書館巡りをアップしていきます。
月1回climb シネマ 開催

索引 100分de名著 『放浪記』 林芙美子

2024-08-27 12:19:20 | 料理研究所

索引 100分de名著 『放浪記』 林芙美子

 林芙美子

「私は宿命的な放浪者である。私は古里をもたない…したがって旅が古里であった」という印象的な冒頭部から始まる小説「放浪記。

明治・大正・昭和を駆け抜けた人気作家・林芙美子(1903-1951)の自伝的小説です。

飢えや絶望に苦しみながらも、あっけらかんとした明るさを失わず、したたかに生き抜く作者の姿が人気を博し、ベストセラーになった名著です。

この作品を「悪の魅力」「容赦ない男性批判」「女たちの絆」「真に自由な生き方とは」といった様々なテーマから読み解き、新たな魅力を掘り起こします。

「放浪記」といえば、菊田一夫脚本・森光子主演で舞台化され2000回を超える公演数を記録したことでも知られます。

が、原作を読むと、まるでイメージが異なることに驚かされます。

明るさを失わない健気な主人公の人柄はどこへやら。

描かれるのは、あくなき欲望や家族のしがらみ、愛するものへの妄執など、どんなに偉ぶったところで、誰ひとりとして避けては通れないという人間の赤裸々な姿。

それらに翻弄されるのが人間の宿命ならば、突き放して俯瞰し、苦さも含めて味わってみること。

芙美子は、日記的な手法で、欲望やしがらみに翻弄される人生の悲喜劇を描き切り、人間の浅ましさ、愚かさ、滑稽さを浮かび上がらせていきました。

そして、作品の裏側には、極太のメンタルで人生を痛快に生き抜く、林芙美子の逞しい生命力が脈打っています。

100分de名著 『放浪記』 林芙美子 第1回 「悪」の魅力 「85」

100分de名著 『放浪記』 林芙美子 第2回 お人好しの嫌われ者 「86」

100分de名著 『放浪記』 林芙美子 第3回 旅と食で生き返る 「86」

100分de名著 『放浪記』 林芙美子 第4回 「女流文学」を解き放つ 「86」

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 100分de名著 『放浪記』 林... | トップ | goodシネマ 全集 ① 東京... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

料理研究所」カテゴリの最新記事