すろうはんどのページ

すろうはんどによる音楽や趣味、最近の出来事についてお話するページです。

芸術の様な作品に触れたかな?

2005-11-07 21:44:52 | Weblog
唐突であるが、自分が尊敬する人物の中に北野武がいる。

 東京の下町で職人の家で教育ママであるお母さんの元に育てられ、兄貴達兄姉は品行方正で優秀、一般的に言うエリート道へ。武はと言うと明治大学工学部へ入学したものの、中退、スピンアウトして浅草のフランス座のエレベータボーイから芸人の道へ転がり込んでいる。

そこから漫才へと発展して浅草、地方の寄席生活を繰り返してコンテストなどで少しづつ頭角を表し、その後の漫才ブームで大ブレイク。

 あれよあれよと言う内に天性のウイットに飛んだギャグセンスに花を咲かせて、「天才たけしの元気が出るテレビ」等ロングラン番組を成功させて、芸人の中では”殿”の異名を取り、しまいには映画を撮らせたらベネチア映画監督賞受賞他各賞を取り捲って今や東京藝術大学大学院の映像演劇科の筆頭教授に就任している。

 彼の軌跡、才能に対して、尊敬の一言ではあるけれども、何よりも社会・政治について語らせても実にするどい視点を持っているし、また、すごく勉強もしている。ここまで理知的なお笑いタレントも他に類を見ない。

タレントであり文化人であり映画監督であり。

 昨日、ベネチア映画監督賞受賞作「座頭一」をTVで見たが、その映画の素晴らしさにも納得した。なんと言うか、作品の作りに器の大きさと貫禄を感じる。やはりすごい予想以上のできばえであった。

 なんと言うか、こんなマルチな人物に尊敬の念を抱いているばかりでなく、そこからえられるものも見出したいと思うのである。
  

最新の画像もっと見る

コメントを投稿