食品添加物の有害性を心配する人は多い。 私もその一人ですが、でも実際、お弁当を
作っていた時は、加工食品、例えばウインナーとか冷凍食品等、毎回の様に入れていたし
普段の食卓にもベーコンやハム等の加工食品を並べるし、どうしても出す機会が多くなる。
以前読んだ記事で、千葉科学大学危機管理学部教授で健康食品管理士認定協会理事長の
長村洋一さん(臨床生化学)は、添加物を巡る最近の風潮についてこう話されていた。
「安全と安心を混同しがちだが、安全は科学の問題であり、安心は感情の問題です。
多くの人の漠然とした不安感に乗じて、危険だとあおる人もいる。」
最も問題なのは、毒性論が摂取量を無視して展開されている点にあるという。
添加物は種類ごとに「一日摂取許容量(ADI)」が決められている。一生の間
毎日取り続けても全く問題がないと考えられる量だそうだ。
化学物質は量が過ぎると人の体に悪影響を及ぼすが、それには一定の量が必要で、存在しても
影響がない量を「無作用量」という。
ADIは、無作用量の限界(「最大無作用量」)の100分の1とされる。
「国が定める添加物の使用許可量はADIの何分の1かであり、実際に食品に含まれる量は
さらに少ない」とされる。
例えば、ハムなどの 発色剤として使われる亜硝酸ナトリウム には
発がん性があるといわれる。 量の概念がないとすぐに「危険な物質だ」と考えてしまう。
しかし、1日約350グラムの野菜を食べると、150~500ミリ・グラムの硝酸を取ることになり
体内で約100~400ミリ・グラムもの亜硝酸に変化する可能性がある。
なのに、野菜を多く食べる人ほどがんになりにくいことは多くの研究で証明されている。
一方、使用基準限界まで亜硝酸を添加したウインナソーセージ3個(約50グラム)を食べても
0.5ミリ・グラムの亜硝酸を取ることにしかならない。
複数の添加物を同時に取る“弊害”にも、「絶対ないとはいえないが、そのリスクを考えて
避けるほどの必要はない」と長村さんは言われている。
理由として添加物が微量なので万一反応が起きても、「健康障害」が起こるほど大量の有害物質が
発生するとは考えにくい添加物には元々体内や食品中に含まれる物質が多いこと――などを挙げる。
さらに最近増えている「保存料無添加」の影響も指摘する。
食品の腐敗を防ぐ保存料が入っておらず、食中毒の危険性が高まるからだという。
衛生状態がよくなったとはいえ、添加物が原因で起こるかもしれない「健康障害」より
保存料を使わずに食中毒が起こる確率の方がはるかに高いという。
「限りなく安全な保存料まで捨て去って昔に戻るのは、愚かなことではないか。」とまで
話されている。
総合的に言って、この食品がいいからと言って、偏った食べものばかり食べていないで
ミネラルを はじめ、栄養素は「バランス」が肝心です。
偏った食べ方で、体にいいことなんて決してないんです。
多種、いろんな食材をまんべんなく摂ることで、本当の栄養バランスが保たれ
身体には一番いいのだと思います。
毎日、同じものばかり食べているのは、よくないですよ。 しかも、育ち盛りのお子さんが
いる家庭では尚更です。 旬のもの、バランスを考えた食事をしたいものですね。