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例の事件の求刑がなされましたが

2019年12月14日 00時35分13秒 | 日記
ひきこもりの息子が大量殺人を行うかもしれないと思い、しでかす前に殺したと言っている元事務次官の裁判で検察が懲役8年を求刑しましたけど。
それに関して「子供たちを守ったのに重すぎる」「無罪にするべきだ」という意見がちらほら。

反発する人多数でしょうが。
私はこの事件については世論に押されて判決が軽くなるのはやるべきではないと思ってますね。
こういう構図の事件、近代的な裁判がはじまった明治から今までの間に前例が無かったはずがないと思うので、その相場でお願いします。

また前例か、お前は人の心が無いのかと叩く人が出るかもですけど。
今回の件ね、かなり嫌なものを引き起こしそうで。
私、それをだいぶ心配してるんですわ。

元事務次官擁護を叫ぶ人をたしなめる様に「この事件を軽微な判決で済ますと、全国のひきこもりの家族を持つ人間に殺人許可証を与えるような効果があるかもしれない」って言ってる人居たんですけど。
殺人許可証ならまだ良いよ。許可証ならね。

それは酷い言い方すればただ「選択肢が増える」だけだからさ。

問題は「人生の袋小路に迷い込み、脱出不能で病んでしまった家族が自暴自棄になってる。このままじゃ人を殺すかもしれない」って思ってしまった人が「ここで殺しておかないと世間様になんて言われるか」と、バッシングを恐れて決断してしまうパターン。
殺人許可証じゃなくて、殺人命令書。
なんかそういう方向に動きそうな気がするんですよね。

とんでもないことをやらかしてしまった人間の家族が

「何故犯人を事前に始末しなかった!?」「元事務次官を見習ったらどうだ!?」

って世間に散々叩かれる図。
これ、まずくないですか?

まるでサイコパスの潜在犯みたいな扱いですよね。
「ぶっ殺す等の不穏な発言」「ひきこもり」「家庭内暴力」
この3コンボで犯罪係数300オーバー?執行モード:リーサル : エリミネーター?

それがどうした。クズは社会から排除するべきだ、って言う人いるかもしれないですけどさ。
私はそれが良い社会だとは思えんのよ。

世の中何でも例外があるわけで、育て方に特に問題が無くても子供が社会に適応できなくてモンスターに成長してしまう事例はきっとあるでしょう。
だからまぁ、仮にこの元事務次官が「実は自分の人生を破壊した息子に積年の憎悪を持っていて、そこで「運動会がうるさいからぶっ殺してやる」という不穏な息子の発言を受け「世間に悲劇を撒き散らす前に始末しなければ」という口実を得たからと実行に移した」復讐殺人では無かったとしても。
(かなり悪意を持って解釈してます。念のため)
気の毒ですが、相場通りの判決を受けていただくしか無いかなと。

じゃあどうすれば良かったんだ!?って言われても「分かりません」としか答えられないですけど。
世間的にクズと言われるような人間に子供を育ててしまった親は、子供が世間に迷惑をかけるまえに始末しろ!って言われる社会になるのはどうしても嫌なんですよね。
それだけは回避したい。


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