ふぅ

sima

ガラガラ　ガラガラ　バン



コッ　コッ



タッ　タッ　タッ　タッ　タッ　タッ　タッ



ストストスト　サーッ　



ポチ



コン　ドサッ



ストストストスト



タッ　タッ　タッ　タッ　タッ　タッ



ストストストスト



ストストストストスト



キュッ　キュッ　ジャーーー　キュッ



カサカサカサ　パサッ



ストストストスト



ストストストストストスト



タッ　タッ　タッ　タッ　タッ　タッ



ストストスト　サーッ　パンッ



サッ　サッ　サッ



ポチ　ヴィン



カタカタ　カタカタ　カタカタカタカタ　カタカタ



カタカタカタカタ　カタカタ　カタカタ









ブーッ　ブーッ　ブーッ



パタッ　



サッ　サッ　サッ　サーッ



ストストストスト



タッ　タッ　タッ　タッ



ストストストストストスト



ドサッ

不覚にもドキっと、、

sima
昨日ほどの身を刺す様な寒さを感じられないのは
昨日より着込んでいる所為なのか昨日より気温が高い所為なのか僕には分からなかった。

イヤホンから流れる音楽は心地よいリズムで自然とテンポと歩調が合う。
そして信号待ちの為に横断歩道で足を止め何気に顔をあげると
そこにはいつもと違う東京タワーがいた。

そして僕は不覚にも東京タワーにドキッとしてしまった。
東京タワーはいつもと違うイルミネーションをまとっていた。

いつの間にか僕と東京タワーはマンネリ状態だった事に気がつく。
なんでもマンネリには新鮮な変化が必要なんだ。

信号が青になると僕は横断歩道の真ん中で足を止めて
携帯電話のカメラを東京タワーに向けた。

しかしこれがなかなかピントが合わない。

横断歩道の信号が程なく赤に変わり信号待ちの自動車が
今にも動き出しそうなところでシャッターがおりた。
僕は足早に横断歩道を渡った。
イヤホンをしている僕にはクラクションの音は聞こえない。
でも恐らくクラクションは鳴らされていなかっただろう。

横断歩道を渡りきった僕はもう一度東京タワーを見上げて思った。

「あ、今年のクリスマスは楽しくない筈は無いな」って。

もうすぐ今年も終わる。

新しい出会いと古い別れ、かなぐり捨てながら必死でしがみついたもの。

今まで生きてきた中でもかなり激しい年だった。
でも今年を語るにはまだ少し早い。

明日はもう少しアタタカカッタライイノニ。