みう と 青

みうと青の共同ブログ。
知ってる人には言えないけど、知らない誰かの通り過ぎる場所で呟きたい独り言があるのです。

モロッコ8日目  シャウエンからメクネスへ

2016年07月05日 23時05分27秒 | モロッコ 2016年GW
モロッコ8日目
今日はシャウエンからメクネスへ移動します。

昨日は雨が降ったり止んだりのシャウエン観光で、閉ざされた山奥の町感は満喫したものの、
満足に写真も撮れず、猫にもあまり会えず、居ても立っても居られずに、早朝散歩へ。

朝のシャウエンは、雨ではなかったものの、相変わらず靄っていて、それが神秘的。
鮮やかな青さは撮影できなかったけど、そもそもネットでヒットする画像のような眩しい青さは割と嘘で、実際はもっと優しい青が多かった。

モロッコに来てから、ずっと空気の悪さに悩まされてきたけど、シャウエンは雨のおかげもあり、しっとりした清々しい空気で癒される。








宿を出てすぐに、ステキな日本人と出会った。
世界中で、世界中の人の笑顔の写真を集めるプロジェクトをやってる人で、なんだかすごく良いオーラが出てた。
自分もそのプロジェクトに参加すべく、ロケハンを兼ねて共にウロウロ。

山に向かって右側の門を出ると、洗濯場があったけど、朝早すぎて誰もいない。









猫たちは、夜のちょっと怖い顔(鯖の頭を貪り食うとか)を潜めて、可愛らしく佇んでる。

マルシェにも行ってみた。
城壁の外の新市街もけっこう青い。
現地の人ばかり集まるカフェで朝食。ここでも大好きなムチムチクレープ。
作ってくれるおばちゃまのお勧めで、中にクリームチーズとメープルシロップを塗ってもらったけど、これが美味。
この旅のムチムチクレープの中で一番美味しかった。8DH。あとコーヒー5DH。
モロッコで飲むコーヒー(自分は常にカフェオレだけど)は、どれも美味しかった。やはり、おフランスの影響か?

シャウエンは「半日で十分かな」って人と「入り浸りたい」って人と両方いるけど、個人的には2泊したかった。

せっかくの小さい町だからこそ、隅から隅まで歩いてみたかったし、ここまでの街と全然違うのでとても新鮮。
ドアのディテールなど、可愛いものも多いので、色々発掘したかった。
それでついガツガツ歩き回ってしまったけど、町がのんびりした雰囲気なので、自分ものんびり過ごしたかったなぁ。

見ようによっては、どの路地も同じような景色とも言えるので「とりあえず青い町を見られれば」って人は、確かに半日で十分かもしれない。


噂の葉っぱ


10:30のバスでシャウエン離脱。
10:00にはバス停集合って事だったけど、タクシー乗った時はすでに10:10で焦る。
病院に行く新米ママとの乗り合いで寄り道したけど、10:30には間に合った。
そして、バスは結局11:00発。デジャブな展開。



メクネスへのバスがあるような事前情報だったし、バスターミナルの時刻表にも「メクネス」の文字があるけど、係員さんに聞くと、やはり「フェズに出なくちゃダメ」だと。¥
なので、チケットの交換などはせず、そのままフェズへ。


バスターミナルにもお祈り場


バスはCTMで75DHと、荷物の5DH。行きと同じ。
ルートも行きと同じ。休憩場所も同じ。
そこのドライブインでは、焼きたてのホブスサンドイッチあり。
真ん中あたりにある肉屋で肉を買って、端の方の焼き屋で焼いてもらうシステム。
なので、この肉屋と焼き屋は、どちらか潰れたらおしまいだ。

肉は黙ってれば20DHくらい渡されるけど、食べきれないと思って「シュウェイヤ(少し)」とか言ったら、8DHくらいになった。でも、量も十分。
焼き屋でもう5DH払って焼いてもらう。
炭火で焼いたケフタ(ひき肉)はジューシーで、パンも炙ってあって、とっても美味しかった。


こちらは民営バス。アンティークか、オンボロか、あなた次第。



CTMもまれに壊れてる。指定席名だけに、満席だとキツイかも。


シャウエン行きのバスは旧市街から乗ったけど、今度は駅に近いように新市街で降りる。
新市街のバスターミナルからプチタクシーの乗り合いで駅を目指す。駅まで一人5DH。

フェズの駅も割と大きくてキレイ。
16:00頃に駅に着いたけど、タイミング悪く、次の電車は16:40発。(その前はけっこう密なダイヤだっただけに悔しい)
待ってられん。
駅を背に、一度通りに出て右側に行くとグランタクシー乗り場があるので、そちらへ。



すでに人も集まってて、サクサク出発。
こりゃ、電車がフェズ出る頃にはメクネスに着いてるな。
グランタクシーの乗り合いで、1人25DHでメクネス到着。電車は20DHらしいので、金額もそう変わらない。

メクネスのグランタクシー乗り場で降ろされる。
歩き方に乗ってるクミス門の近くだったのかな?

グランで一緒だったカップルが「メディナまで行くなら、一緒にプチタク乗ろうよ」とありがたい申し出。
さらに地元の人も相乗りして、助手席に2名、後ろに3名という詰め込み仕様も都会(?)では普通みたい。







プチタクシーをマンスール門の前で降りる。とてもステキな門。
だけど、観光前にまずはチェックインして荷物を置く。
旅も後半、そろそろ疲れが出る頃と思い、ちょっと良さげな宿の個室を予約しておいた。


今夜の宿はアティカ・メク
一泊300DHという、この旅最高の贅沢。
築400年の建物だけど、掃除は行き届いてて清潔。
二階と三階の部屋を見せてくれて、好きな方に泊まって良いと言われたけど、部屋のデザイン関係なく、二階を選択。だって階段だもの。
お湯の出も良い。バスタオルもフカフカ。
朝食付きだったけど、翌日は朝早くからの行動だったので頂かず。





チェックインしたら1分でも早くメクネスの町歩きに行きたかったけど、まったりとお茶とお菓子でもてなしてくれて、地図をくれて、丁寧にスークの中を説明してくれる。
そういえばドミでも、到着したらまずはミントティーを振舞われてきたし、これがモロッコなのだと思い直し、束の間ロビーでのんびり。

そして街へ。
この時点で17時過ぎており、有料の観光スポットはどこも閉まっているので、まずは周辺パトロール。







マンスール門の中はプチギャラリーみたいになってて、基本的には通り抜け不可。
この日は特別に通してくれたけど(向こうも外人に説明するのが面倒くさかった?)、基本的には、少し左に行くと通れる門があるので、そこから向こう側へ。



風の門と風の道。







風の道はけっこうな距離があるし、ひたすらまっすぐなので、チラッと覗けば十分ってブログも読んだけど、個人的にこーゆーの好きなので、端まで歩いてみた。
ヘリ・スアニなども閉まってるので、端まで行ったら、ブーフェクラン渓谷を右に見て、再びメディナ方面へ歩く。


ここまでトドラ渓谷もザゴラ渓谷も素晴らしかったので、勝手にキレイな渓谷を想像してたけど、まったくもって見所では無い。ただの地名。
下の方は川が見えないくらい木や草が生い茂って、上の方はこじんまりとした畑などがポツポツ。そして牛がゴロゴロ。

ずっと歩いて、新市街と旧市街の境目みたいな交差点に来たので、左折して旧市街へ戻る。

この辺りから道がとても賑わってる。
古めかしい街並みに、無駄にセクシーなマネキンが民族衣装を着ていたり、スマートフォンが鮨詰めで売っていたり、発展途上のプチカオス。

そしてマンスール門とエディム広場に戻ってきた。
ジュース釣りや、謎の馬(跨って写真撮れるとか?)や、フリーマーケットが出てるけど、マラケシュのフナ広場の狂乱からは程遠く、のんびりした印象。



日没が迫ってて、広場から見るマンスール門が夕日を浴びてて、本当にキレイだった。
門自体は大きくて迫力があって、でも装飾は繊細で美しくて、少し色あせたタイルはレトロ感があって、それが夕日に照らされてふんわりと輝いていて・・・。
今回のモロッコ旅で自分が見た門の中で、この瞬間のマンスール門が一番好きな門だと思う。

スークでお土産を探す気もなく、フェズのメッラハで気を良くしていたので、このまま夕景の中を新旧ユダヤ人街へ。







相変わらずの庶民感覚がいい。
フェズほど懐っこいわけじゃ無かったけど、冷たい感じもなく、怖い感じもなかったので、どんどん奥へ。何もないエリアとか歩くの楽しい。
歩き方の地図でタンネリと書かれてる辺りまで行ったけど、見下ろすようなテラスもなく、観光化されてないのか、見つけることはできなかった。
けど、大量の鳥がワサワサいて妙に禍々しいエリアとか、何かあったらしく消防隊や消防車が出てきてたのを見られたのは貴重な経験だったかも。

そのまま、メッラハ寄りのスークに入ると、店子さんがみんなすごくフレンドリー。
こんなところにアジア人が入ってきてることが珍しいのか?
こちらのカメラにも
「お前撮ってもらえよ〜」
「あいつを撮ってやってくれよ〜」
みたいな感じで、かなりオープンな対応。









夕食は宿で勧められたレストランへ。
スークの中の隠れ家みたいなお店で、教えてもらわなければ、レストランがあるなんて思わないし、ドアをノックする勇気も無かったと思う。
お値段はシャウエンの後だと少し高く感じたし、お味もシャウエンのお店の方が好きだったかな。
ただ、お店の人は優しかったし、お店の隅でご主人のお子さんがお勉強してる姿は微笑ましかった。

いつもより少し早めに宿に帰って、しっかりシャワー浴びて、おやすみなさい。

それにしても、メクネスってそこそこ大きな街だし、見どころも沢山あるし、GWなのに、ついに一人も日本人を見かけなかったなぁ。

明日はヴォルビリス遺跡とムーレイ・イドリスへ


旅の全体図はコチラ