恋がしたい
と四捨五入、不惑40にして思う。
まだ若い頃、私は激しく恋をしていた。
身の程とか、分際とか、そーゆーことを全部無視して、
思いっきり相手を大好きで、
それゆえにワガママで、
それゆえに不安になって、
それゆえに寂しくなって、
それゆえに喧嘩もしょっちゅう。
精神的に生傷の絶えない恋をしていた。
恋はとても特別。
その期間限定感や、対象の限定感もあって、とても特別で、愛よりも貴重に思えたりもする。
そして、とてもドラマチックでロマンチックなもの。
だからかな。
恋は、選ばれた人たちだけのもの。
って思うようになった。
恋は、キレイな人がするもの。
顔や体、あるいは仕草、それから心。
などなど。
何かしら美しいところを持っている人たちのものなんだと。
そして、怠け者な私は「磨く」ということから逃げた。
恋をしたい。そして、それは美しい人の特権。
そう思うなら、せめて心だけでも磨けばいいのに、それをしない。
するのが怖い。
恋に関わって傷ついたりしたくない。
疲れることもしたくない。
不安になりたくない。
楽しいだけの恋がしたい。
そんなものない。
じゃあ、いらない。
けど、もう一度くらい、
勇気を出して、飛び込んでみたい気もする。
落ち込む勇気、イライラする勇気、
気持ち悪い人みたいなっちゃう勇気、
寂しくなる勇気。
そういう勇気だけでも取り戻したいにゃあ。