太 極 拳 最 高 

健 康 を デ ザ イ ン す る

五行物語 22

2008-05-09 11:02:05 | 太極拳
腎の機能
1.腎は精を蔵し、生長、発育、生殖を主 (つかさど) る
 腎が貯蔵する精は、人体の生長、発育、生殖及び生命活動を維持する物質的な基礎である。これを精といい、生命体が先天的に持っている生長、発育などの生命エネルギーの基本となる物質である。
 精は先天的に備わった先天の精と、飲食物の運化によって得られる栄養分の精選された部分の後天の精が、絶えず補充されることによって維持される。この物質は、視床下部→下垂体→副腎系→性腺→甲状腺→松下体→上皮小体などの内分泌系全般の機能を指すものと考えられています。
 最近の研究によりますと、腎は下垂体と副腎系との関連が強く、内分泌系を通じた免疫監視能との関係も重視されています。

2.腎は水液を主 (つかさど) る
 これは腎が体液の代謝全般を、作用し調節していることを示しています。副腎皮質のコルチコスチロイドや下垂体、後葉ホルモンなどによって、腎尿細管での水分再吸収の過程が調節され、これに付随するイオンや酸塩基平衡の調節によって、体液浸透圧を調整する作用も含まれています。このほかホルモン系を介した血流量の調節によって、腎系球体のろ過圧を調整する作用も含まれます。

3.腎は骨を主 (つかさど) り、髄を生じ、髄に通ずる
 生長ホルモン・甲状腺ホルモン・グルココルチコイドなどの内分泌系機能を通じて、生長・発育・成熟・老化の全過程に関わり、知能・知覚・運動系などの発達と維持に大きな役割を果たしています。このほか、髄液やグリア細胞などの代謝に関連した、中枢神経系への栄養補給の機能を持っています。