太 極 拳 最 高 

健 康 を デ ザ イ ン す る

五行物語 19

2008-05-01 05:52:59 | 太極拳
3.肺は皮毛を主 (つかさど) り、鼻に開竅 (かいきょう) する
 「肺の合は皮なり、その栄は毛なり」 素問五臓生成論
 「皮毛というのは、体の表面にある組織のことで皮膚、汗腺、毛髪などを指します。汗が分泌されて皮膚が適度にうるおっていれば、外邪の侵入を防ぐことができる。これは肺気が受け持つ衛気 (えき) が皮毛に十分に分布し、汗腺の開閉、汗の分泌、立毛筋の調節などの末梢循環や、体液のバランスを調整し維持する機能によります。
 「衛気 (えき) は分肉 (筋肉) を温め、皮膚を充たし、腠理 (そうり・皮膚と筋肉が接しているところ) を肥やし、開闔 (かいこう・汗腺の開閉) を司る者なり」 霊枢
 衛気のこの働きは、肺の宣発 (せんぱつ) の作用によるもので、「上焦 (じょうしょう・三焦の一番上の部分で胸郭の部分を指し、心肺をその内に含む) を開発し、五穀の味を宣 (の) べ、膚を熏 (くん) じ身を充たし、毛を沢 (たく) すこと霧露 (むろ) の漑 (そそぐ) が如し」 霊枢
 衛気というのは、病邪が侵入するのを防止し、侵入した病邪に抵抗して排除します。これは免疫能に相当し、血の濡養 (じゅよう) 作用を基礎としています。